今日は、シドニー北部、バルモラルビーチで行われたビーチクリーンアップイベントに参加してきた。

海や水辺は
、シドニー市民の生活の深い部分にかかわっていることもあり、
ビーチや河川に漂着しているプラごみなどへの問題意識が高い人は多いのではと思う。
オーストラリアでは州政府単位で、使い捨てプラスチックの使用廃止への動きが進んでいる。
ニューサウスウェールズ州では、昨年11月にPlastic Reduction and Circular Economy Act 2021が法制化し、レジ袋は基本廃止。その他ストロー、容器等も紙製品への移行が進んでいる。
但し、これについては場所による、って感じがする。
海に近い意識高い系のサバーブでは守られているけど、シドニー西部のマルチカルチュラルサバーブに行くと、平気でレジ袋やプラスチックのフォークが渡されたりする。
それとあわせて、市民主体の環境団体が、夏になると、シドニーのビーチ各地で、イベントを開催する。
今日のイベントもその一つ。
ライブミュージックがあったり、自転車をこいで、スムージーを作る、ビーチクリーン活動に参加するとトークンがもらえて古着と交換できるなど、皆が楽しめるイベントになるよう工夫がされている。








実はコロナ前までは、毎週日曜日に近くのビーチのごみ拾いに参加していたが、
その活動はロックダウンを機に途絶えてしまった。
その時に、このイベントにもボランティアとして参加させていただいたこともあった。
さて、これまで海岸や河川のごみ拾いをしたことがある方は、海のプラスチック問題がかなり深刻なことはわかっていただけると思う。
一度、東京の荒川でクリーンアップをしたときは、出るわ出るわで、あっという間にごみ袋10袋以上になり、全然ごみを拾いきれなかった。
ごみの出どころは様々だが、河川で運ばれ、最終的に海に漂流。
特にプラスチックは劣化して、小さい破片となる。海鳥、魚、ウミガメが餌と間違え誤飲して体内に入る。最終的に人間の体内にもかなり入っている。
数年前に人間が日常生活の中で体内に取り込む微小なプラスチック片は1週間当たり5グラム、クレジットカード1枚分に相当するとの研究結果が発表されたことを覚えている


但し、実際に清掃活動に参加し、海岸や河川に浮かぶごみの量を考えると、正直、この結果に驚かないと思う。
あと、シドニー湾に流れるパラマタ川の清掃をしたときは、プラスチック製の釣り具のごみがとても多かった。
漁業網・ネット類は多く海に漂流して、魚や鳥の足などに絡まるなどして、悲しいこ影響を及ぼしている。
さて、今日拾ったごみの写真・・・・結局取り損ねた


けれども、プラスチックの破片が無数。プラ袋の破片、ビーチに残された子供用おもちゃ、たばこの吸い殻、プラスチック包装の一部、ペットボトルのふた、などなど…
日本のインフルエンサーがYouTubeでレジ袋有料化について、環境団体の差し金だとかほざいてるのを見たけど、実際に、この状況すら見たことないんだなあ、って思う。
日本のコンビニはプラスチックの宝庫。
実際荒川を掃除したときは、コンビニごみがすさまじかった。






さて結局のところ、あまり難しいこと抜きに、自分にとってビーチクリーンは気持ちよくて楽しい活動。海岸を歩きながら頭を空っぽにして、ひたすらごみを拾う…
友達と一緒でもいいし、好きな音楽を聴きながらでもいい。
心にも体にも気持ちよい活動だと思うので、少しでも関心があればぜひ参加してもらえればうれしい







なんだかバタバタしてたが、あっという間に10月も終わり。
シドニーは今、ジャカランダの紫の花があちこちに。
これは今日のシドニータウンホール前のジャカランダ。

ジャカランダはオーストラリアの花ではないけれど、ブリスベンからシドニーにかけてオーストラリア東海岸では都市部だけでなく、農村でもあちこちで見られる。
桜ほど、期間が短いわけでなく、シドニーではだいたい11月末くらいまで見ることができる。明日はジャカランダ花見に行く予定。