「九州国際エフエム」が倒産へ
「LoveFM」運営の「九州国際エフエム」が特別清算申請し倒産へ
地方のFM放送局は、どこも厳しい。今年で言えば、kiss-FMが記憶に新しい所。九州では2008年にCROSS-FMが倒産している。(現在は別会社に事業を譲渡している)今回も同じように別会社に事業を譲渡し、放送は続けるようだ。福岡地域には3つのFM局があるが、実に2局が倒産したという事になる。不況という引き金があったが、元々ラジオ局の経営が新しいメディアの登場により厳しくなっている。「債務超過に陥るなど資金繰りが逼迫したため、放送設備の改修が困難となり」と記事に書いてあるように、放送のためには放送設備が必要だ。これは大きな放送局だろうと小さな放送局だろうと、それほど変わらない。それだけに小さな放送局は構造不況、金融不況、放送設備維持のための大きな固定費、といくつもの要因から経営が厳しくなっている。先日も某代理店の方と話をしたのだが、いまだラジオ局に広告費は戻って来ていないとの事。おそらくこの状態が恒常的に続くのでは、と、個人的には思っている。それだけに、今後も倒産に追い込まれるラジオ局が出て来るだろう。身の丈にあったサイズの経営が求められているのではないだろうか。
地方のFM放送局は、どこも厳しい。今年で言えば、kiss-FMが記憶に新しい所。九州では2008年にCROSS-FMが倒産している。(現在は別会社に事業を譲渡している)今回も同じように別会社に事業を譲渡し、放送は続けるようだ。福岡地域には3つのFM局があるが、実に2局が倒産したという事になる。不況という引き金があったが、元々ラジオ局の経営が新しいメディアの登場により厳しくなっている。「債務超過に陥るなど資金繰りが逼迫したため、放送設備の改修が困難となり」と記事に書いてあるように、放送のためには放送設備が必要だ。これは大きな放送局だろうと小さな放送局だろうと、それほど変わらない。それだけに小さな放送局は構造不況、金融不況、放送設備維持のための大きな固定費、といくつもの要因から経営が厳しくなっている。先日も某代理店の方と話をしたのだが、いまだラジオ局に広告費は戻って来ていないとの事。おそらくこの状態が恒常的に続くのでは、と、個人的には思っている。それだけに、今後も倒産に追い込まれるラジオ局が出て来るだろう。身の丈にあったサイズの経営が求められているのではないだろうか。
Twitter雑感
Twitterは面白い、眺めているだけでも飽きない。この数ヶ月、Twitter上のやりとりを眺めていて、個人的に感じた事がある。コミュニケーション能力の個人差が激しい、という事だ。140字に込められた意図は、前後のタイムラインや発言者のパーソナリティーを考えれば、だいたいわかる。その辺が読み取れないで返信をする人(これはまだいい方かも)や、根本的な社会のシステムや世の中の動き、人の役割など、基本的な事がわからずトンチンカンな返信をする人が意外に多い。どうしてなのか、ちょっと考えてみた。おそらく、半径1メートルの世界で物事を完結させたり、気の合った人としかつき合わないために、自分中心でしか物事が考えられない、また俯瞰で物事を観察し、論理的に考える力が乏しくなっているのではないか。そんな事を考えてみた。
クロッシング
話題になっていた『クロッシング』を観てきた。なるほど良く出来ている作品です。北朝鮮の家族を描いた作品で、スタッフに30人ほどの脱北者が参加しているという事だけあり、北朝鮮の生活風景はリアリティーと説得力がある。もちろんこの映画はフィクションだが、自分では変える事の出来ない運命など、現実の厳しさを教えてくれる。決して裕福ではない家庭、病弱な母親、そんな環境だが家族三人には幸せがある。その姿を客観的に見事に描いている。しかし、母親が結核だという事がわかり、その症状が深刻な事がわかると状況は一変する。薬を求め、父親が脱北するのだ。母親を守るため、家族を守るために、父親は危険を顧みず、ほんの小さな幸せのために、それさえ手に入れられればと行動するのだが、その小さな望みは現実という名の壁に阻まれてしまう。今まで北朝鮮で経験してきた社会とは別の社会が、国境を隔てて存在しているのだ。物語の途中、家族を助けるために、脱北し希望もしない亡命をさせられた父親が「神様も金次第なのか?南朝鮮(韓国)には神様がいて、北朝鮮には居ないのか」と叫ぶシーンは、何とも言えない気持ちにさせる。この家族にとって、貧しく自由のない北朝鮮での暮らしが幸せだった事が、皮肉でもあり悲しい事でもある。
社長失格
遅ればせながら『社長失格』を読んだ。ハイパーネット元社長の板倉氏が書いた本だ。自分も小さいながら会社の社長をしているので、身につまされる内容だ。「失敗のケーススタディ」を残すための出版だというだけあって、実にためになる。自分の中に響いたのはこの部分だ。
そもそも、ぼくは日本の企業社会において経営者を務めるうえで、致命的な欠陥を有していた。「組織」に対する理解がまったくなかったのである。(中略)なぜ組織に対して無理解だったのか。生得的な性格に加え、ビジネスライフをいきなり社長業からスタートしたというのが大きな理由だろう。(中略)結果、ぼくは大組織がどんな理論で成り立ち、その組織を構成する人間が何を行動規範としてるかを学ぶ機会を逃してしまった。(中略)ベンチャー経営者としてのぼくの特質は、組織に対する無知、無理解と表裏一体だったのである。(本文より抜粋)
これから起業をしようとしてる人、また経営で苦しんでいる中小企業の経営者に是非読んでもらいたい一冊だ。
社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由/板倉 雄一郎

¥1,680
Amazon.co.jp
そもそも、ぼくは日本の企業社会において経営者を務めるうえで、致命的な欠陥を有していた。「組織」に対する理解がまったくなかったのである。(中略)なぜ組織に対して無理解だったのか。生得的な性格に加え、ビジネスライフをいきなり社長業からスタートしたというのが大きな理由だろう。(中略)結果、ぼくは大組織がどんな理論で成り立ち、その組織を構成する人間が何を行動規範としてるかを学ぶ機会を逃してしまった。(中略)ベンチャー経営者としてのぼくの特質は、組織に対する無知、無理解と表裏一体だったのである。(本文より抜粋)
これから起業をしようとしてる人、また経営で苦しんでいる中小企業の経営者に是非読んでもらいたい一冊だ。
社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由/板倉 雄一郎

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タクシーという交通手段
以前ほどタクシーを使わなくなったが、たま~にタクシーに乗るとき必ず思う事がある。それは「もっと地理(道)を把握していて欲しい」という事だ。例えば「●●駅まで」という場合はいい、知らない運転手はほとんどいない。しかし「●●通り」や「●●タワー」など、わりとメジャーだと思われる通りの名前や、建物の名前を言ってもわかってもらえない時は、もうお手上げだ。「知っててくれよ」と心の中で叫びたくなり、運転を代わって欲しくなる。こんな状況では、地方から出て来た人や海外から来た人の中には、大変な目にあってる人も多い事だろう。余計なサービスなんていらない、東京の地理を良く知っていて欲しい、それでお金を稼いでいるのだから。街並は年々変わっていく。それだけに2年~3年に一度くらいは、都内の交通事情・街並の変化などの講習を受けるくらいの事があってもいいだろう。まずは基本をしっかりしてもらいたい。あと、東京が国際都市と言うのであれば、運転手に英語を義務づけるくらいがあっていいのではないだろうか。そこまでは無理としても、英語がしゃべれる運転手が乗務してるタクシーは表示があるとか。タクシーを乗るたびに同じ事を思うという事は、まったく変化(進化)してないのだろうか。
この数字をどう読むのか?/radiko.jpへのアクセスが100万人超え
radiko.jpへのアクセスデータが掲載されていた。
ラジオの復権なるか!?radiko.jpへのアクセスが100万人超え
まだスタートして1ヶ月の数字なので、今後どう変わっていくのか見守っていく必要があるだろう。が、これを見て手放しで喜べるような状況にあるのか?10代、20代のリスナーは少なく、女性のリスナーも圧倒的に少ない。要するに、一番消費意欲の高い人たちが聴いていないという事だ。逆を言えば、遣えるお金が無くて、時間を余らせている人が聴いてという事。果たしてここに、どのような広告がつくのだろうか?自分は広告屋ではないので詳しい事はわからないが、なかなか厳しい状況にあるのではないだろうか。
ラジオ:ネットで聴取「ラジコ」 予想以上の好調
ここには楽観的な言葉が続いているが、果たしてどうなるのか。もちろんラジオがハード面で遅れをとった事は間違いない。それはニーズが少なくなってしまったからという側面もある。「どうしてもラジオを聴きたい!」が多ければ、もっとハードを充実させて欲しいという要望が起きただろう。それに加えて自分はラジオが聴かれなくなった要因に、可処分時間の問題があると思っている。人間、眠らなくても1日に使える時間は24時間しかない。家で楽しむゲーム機器や、カラオケボックス、深夜営業のお店、携帯電話、パソコンなど、1980年代から、ラジオを聴く時間を奪っていったものが数多く生まれて来た。そんな環境の中で、どれほどラジオが盛り返せるのか、また盛り返し方も業界関係者が期待するほどなのか、大いに疑問だ。
ラジオの復権なるか!?radiko.jpへのアクセスが100万人超え
まだスタートして1ヶ月の数字なので、今後どう変わっていくのか見守っていく必要があるだろう。が、これを見て手放しで喜べるような状況にあるのか?10代、20代のリスナーは少なく、女性のリスナーも圧倒的に少ない。要するに、一番消費意欲の高い人たちが聴いていないという事だ。逆を言えば、遣えるお金が無くて、時間を余らせている人が聴いてという事。果たしてここに、どのような広告がつくのだろうか?自分は広告屋ではないので詳しい事はわからないが、なかなか厳しい状況にあるのではないだろうか。
ラジオ:ネットで聴取「ラジコ」 予想以上の好調
ここには楽観的な言葉が続いているが、果たしてどうなるのか。もちろんラジオがハード面で遅れをとった事は間違いない。それはニーズが少なくなってしまったからという側面もある。「どうしてもラジオを聴きたい!」が多ければ、もっとハードを充実させて欲しいという要望が起きただろう。それに加えて自分はラジオが聴かれなくなった要因に、可処分時間の問題があると思っている。人間、眠らなくても1日に使える時間は24時間しかない。家で楽しむゲーム機器や、カラオケボックス、深夜営業のお店、携帯電話、パソコンなど、1980年代から、ラジオを聴く時間を奪っていったものが数多く生まれて来た。そんな環境の中で、どれほどラジオが盛り返せるのか、また盛り返し方も業界関係者が期待するほどなのか、大いに疑問だ。
まだまだ苦戦が続く、放送・出版メディア
2010年4月の電通と博報堂の売上げが発表された。
二大広告代理店(電通・博報堂)の2010年4月分種目別売上高
大手企業の状況は少しずつ良くなってるとは言え、新聞・雑誌・ラジオの広告費の減少は止まっていない。テレビが下げ止まった感があるのが、明るい兆しか。スポット広告が戻ってきてるがタイム広告は、現在も前年比で10~20%近く減少してると聞く。すなわち安定的な広告収入は今も減少しているため、予断は許せないという事だ。在京テレビ局はTBSを除いて黒字だったが、これは制作費などを削ぎ落としての事、売上は減少し、各社とも今年度の売上も減少すると予測している。このようにまだ対応出来る余地が残っているテレビ局はいい。もう削ぎ落とす部分もないラジオ業界は、断末魔の叫びが聞こえてきそうだ。「radiko.jp」が救世主のように報じられているが、どうも自作自演を演じているように思える。クライアントになる各企業の目はシビアだ。
二大広告代理店(電通・博報堂)の2010年4月分種目別売上高
大手企業の状況は少しずつ良くなってるとは言え、新聞・雑誌・ラジオの広告費の減少は止まっていない。テレビが下げ止まった感があるのが、明るい兆しか。スポット広告が戻ってきてるがタイム広告は、現在も前年比で10~20%近く減少してると聞く。すなわち安定的な広告収入は今も減少しているため、予断は許せないという事だ。在京テレビ局はTBSを除いて黒字だったが、これは制作費などを削ぎ落としての事、売上は減少し、各社とも今年度の売上も減少すると予測している。このようにまだ対応出来る余地が残っているテレビ局はいい。もう削ぎ落とす部分もないラジオ業界は、断末魔の叫びが聞こえてきそうだ。「radiko.jp」が救世主のように報じられているが、どうも自作自演を演じているように思える。クライアントになる各企業の目はシビアだ。
ロンドン五輪も金めざす?!
谷氏、参院選立候補を表明 「ロンドン五輪も金めざす」
あっさりと報道されてるけど、いいのかな?と自分は思ってしまう。当選すれば任期は6年、それでもロンドン五輪を目指すという。政治の世界やマスコミの世界では「どうせ人寄せパンダ、それに参議院だし目くじら立てる事でもないだろう」と思ってるかもしれない。しかし国民の立場としては、国会議員として国のために働いてもらうために、任期の6年間で数億円の歳費を議員に払っているのだ。ましてやグローバル社会になって、国の運営も難しい昨今。より有能な国会議員が増えて欲しいところ。
オリンピックで金メダルを目指すには、生半可な努力ではダメだ。これは谷氏自身がよく分かっている事だろう。優先順位としては金メダルで、その合間に国会議員としての活動という事になるのは間違いない。出馬する谷氏も谷氏だが、依頼する民主党もいかがなものか。さらに、この事に対し何も感じないで報道しているマスコミも救いようがない。かつて「鈍感力」という言葉が流行ったが、もう少しいろんな出来事に敏感になって欲しいもの。アマチュアスポーツだから許されるものでもないだろう。これが許されるのなら、中村俊輔が立候補したっていいんじゃないの?などと極論だけど思ってしまう。
あっさりと報道されてるけど、いいのかな?と自分は思ってしまう。当選すれば任期は6年、それでもロンドン五輪を目指すという。政治の世界やマスコミの世界では「どうせ人寄せパンダ、それに参議院だし目くじら立てる事でもないだろう」と思ってるかもしれない。しかし国民の立場としては、国会議員として国のために働いてもらうために、任期の6年間で数億円の歳費を議員に払っているのだ。ましてやグローバル社会になって、国の運営も難しい昨今。より有能な国会議員が増えて欲しいところ。
オリンピックで金メダルを目指すには、生半可な努力ではダメだ。これは谷氏自身がよく分かっている事だろう。優先順位としては金メダルで、その合間に国会議員としての活動という事になるのは間違いない。出馬する谷氏も谷氏だが、依頼する民主党もいかがなものか。さらに、この事に対し何も感じないで報道しているマスコミも救いようがない。かつて「鈍感力」という言葉が流行ったが、もう少しいろんな出来事に敏感になって欲しいもの。アマチュアスポーツだから許されるものでもないだろう。これが許されるのなら、中村俊輔が立候補したっていいんじゃないの?などと極論だけど思ってしまう。
時代錯誤もいいところ
日本郵政:正社員化、対象6.5万人
心ある人は問題にしているけど、思ったより問題になってない日本郵政の正社員化。自分としては日本の正社員という概念が、今のグローバル社会に対応出来てないと思ってる。それだけに、乱暴は言い方だが、一度「正社員」という概念を無くしてしまえばいいのにと考えている。正社員も非正社員も無く、あるのは「労働者」という立場だけ(もちろんこれは考え方)。労働力を流動化した方が、いろんな意味で活性化される。今さら「正社員」という、ある意味既得権益を与えて、いったいこの国に何のメリットがあるのか?リスクの無い社会なんて、あるわけないのだから、そろそろ日本全体の目を覚まさせる荒治療とか必要なのでは。
心ある人は問題にしているけど、思ったより問題になってない日本郵政の正社員化。自分としては日本の正社員という概念が、今のグローバル社会に対応出来てないと思ってる。それだけに、乱暴は言い方だが、一度「正社員」という概念を無くしてしまえばいいのにと考えている。正社員も非正社員も無く、あるのは「労働者」という立場だけ(もちろんこれは考え方)。労働力を流動化した方が、いろんな意味で活性化される。今さら「正社員」という、ある意味既得権益を与えて、いったいこの国に何のメリットがあるのか?リスクの無い社会なんて、あるわけないのだから、そろそろ日本全体の目を覚まさせる荒治療とか必要なのでは。
プレシャス
モニークがアカデミー助演女優賞をとった『プレシャス』観て来ました。噂どおり、なかなか良い作品でした。ただ自分としては観た順番が悪かったかもしれない。というのは『息もできない』を先に観ていたため、内容は違うけれどもDVを扱っているので、どこか比較してしまったり。おそらく1987年のハーレムが舞台という事もあって『息もできない』の方にリアリティーを感じてしまったのだろう。あと気になったのは、構成。主人公が時々現実逃避の「夢見る」シーンがあるのだけど、ああいったインサートは自分は苦手なのです。あれがあったから重いテーマのわりに、サラッと観られたという感想もあるようですが、自分はあの回想シーンで緊張がとけて現実の世界に戻されてしまう。そう、映画の魔法が解けてしまうような感覚。そういう意味では自分とは相性の悪い作品だったかもしれません。もちろんこれは個人的な感想。出演者はみんないい演技してます。助演女優賞をモニークがとったのも納得。作品の中に、それほど男性視点が出て来ないので、全体的に女性向きの作品か。