こんばんは

 
昨年の暮れには新潟県の糸魚川で大火があり、また、昨日は大分県別府市愛媛県西予市でも10棟以上を延焼する大きな火災がありましたあんぐりうさぎ
 
いずれも強風下の住宅密集地での延焼でした炎
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みなさんは消防隊の到着まで初期消火を行う事の出来る消火栓ホース格納箱を見かけたことがあるでしょうか消防車
 
また、使い方をご存じでしょうかはてなマーク
 
消火栓直結で有効な放水が可能な消火栓には、場所によっては消火栓付近にホース格納箱が設置されていることがあります
 
消火栓は水道管に設置されていますが、地上式のものと地下式のものがあり、一般的には地下式で、積雪の多い地域などでは地上式が採用されています
 
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地上式消火栓
 
「地下式消火栓」の画像検索結果
地下式消火栓
 
どちらも65mmの口径に通常サイズの65mmホースを接続します
 
なかには通常サイズのホースは大口径のため婦人や年配の方では取り回しに苦労する為、媒介金具を準備して50mm40mmの小口径のホースを用いているケースもあります
 
自作ホース格納箱 (ノ゚ο゚)ノ
 
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四国中央市でも自作格納箱発見目
 
 
「ホース格納箱」の画像検索結果
ホース格納箱と内部収容品
1:噴射ノズル(筒先)
2:ホース(20m) 2~3本
3:開栓用ハンドル
4:消火栓接続用継手(スタンドパイプ)
 
これらは一般の住民の方が使うものであるので、設置されている場所では予め使い方を訓練などで知っておく必要があります(火災時には消防団、消防隊の到着後はその指示のもとに運用する)
 
操作のながれは、
 
1.開栓用ハンドルで消火栓の蓋(鋳物製)を開け、開栓口に挿して少し開き水が来ているか圧を確認して閉じる
2.スタンドパイプを結合し、それにホースを連結し展張(2~3本)する
3.筒先をホース先端に接続し、元側のホースと結合し火点に向かう
4.筒先を火点に向かってしっかりと構えてから放水開始の合図をし、開栓用ハンドルを時計の反対回りに回して消火栓を開き水を送る
というようになりますが、実際はホースを2重巻にして収納しているので、ホースの展張の仕方とつなぎ方などを実際に習わなければ、言葉だけでの説明では足りないです
 
youtubeに適当な動画がありましたのでお借りします
 
もう一つ、消火栓からの放水訓練です
多くの住民の方が参加されてますね
 
以前まではボックスには消火栓接続用継手(スタンドパイプ)は収納されて無かったように思いますが、動画をみると設置が一般的になってきているのですね
 
当地区では、それほど消火栓が深くはないので、スタンドパイプなしで直接ホースの雌金具を消火栓に繋ぎますが、車道だけに低い姿勢になる事は大変危険を伴いますので、複数の人数で車に対する見張りをする事も重要です(試験的に一部のボックスでは折り畳み式の伸縮コーンを収納)
「折りたたみコーン」の画像検索結果
また、消火栓が設置されている水道管の口径は場所によって違いがありますが、75Φ,100Φ,200Φ,250Φ,300Φと様々で、より小さな径ほど同時に多数の消火栓を開くと水圧が著しく低下して消火活動に重大な支障を来すことになるので注意が必要です(T▽T;)
 
私たちが担当する地域には50か所に消火栓が設置されており、そのうち25か所にホース格納箱を設置しておりますが、地域によってその管理・設置方法などは異なります
 
格納箱の設置管理においては、地域の事情によって、地域(自治会)消防団の二つのケースに分かれております
 
当地区では消防団で設置と維持管理をしておりますが、ほとんどの格納箱が雨ざらしとなる屋外に設置していることもあり、ボックス・収納物の経年劣化も激しく、特にボックスにおいては通常のスチール製では5年も過ぎるとかなり、腐食も進むため、最近では腐食したボックスをステンレス製のものに置き換えております
 
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設置から僅か6年ほどで腐食した海岸近くに設置したスチール製のボックス
 
この4年間で一回り点検整備と交換を終えましたが、格納箱だけは、以前には市に要望すれば支給されておりましたが、合併後は箱も支給されませんショボーン
 
地域によっては今でも助成金が出るケースも勿論あります
 
資機材を購入するに当たり、市の担当者に市内の業者を3社紹介していただき、それぞれ、見積もりの連絡を取りましたが、
 
1.6t鋼板製格納箱 H900xW600xD270架台付等セット
屋外ホース格納箱
消火栓ホース 65Ax20m 
耐圧0.9MPa 2本
65Aノーム1付ノズル
(ハンドル、赤紐、バンド付)
T字制水弁キーハンドル 800mm
 
A社 72,036円 B社 113,400円 C社 連絡なし
 
既存置き換えになるので、再利用可能な資機材もあり、単品見積にしていただきA社から購入しました
 
先にも書いたようにスタンドパイプは収納しておりませんが、ホースは管理の都合上ポンプ車で使う耐圧1.3MPaのものを3本収納しております(1本あたり22,680円)
 
スタンドパイプも可能なら収納したいものですねカナヘイびっくり
 
また、ボックスは屋外で雨ざらしになる為に、鋼板(スチール)のものでは5年も経つと腐食がひどいため、価格は3倍近くしますがステンレス製のものに変更しました(36,720円)
 
最近では、アマゾンなどのネットでも、販売されているので、大まかな価格は把握できるようになりましたが、防災用品だけにしっかりとした業者で購入したいものです
 
おわり
 
 
 
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