悠久の時を生きるエルフ~ゴブリンスレイヤー~ | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

だいたいの異世界ものには人間以外の種族が登場します。

獣人、エルフ、ドワーフ、パルム、リザードマン、ゴブリンなど、作品によって若干異なりますが、前述の種族のいくつかを見ることができます。

 

僕はその中でも、エルフが出てくると異世界感を感じますし、また異性のエルフに目を惹かれます。

どの作品でもエルフの特徴として、

長いとがった耳、美しい容姿、そして人間よりも長寿が共通しています。

 

「ゴブリンスレイヤー」にも女性のエルフが登場します。

森人の「妖精弓手」と呼ばれるキャラクターです。彼女は見た目は10代後半なのですが、実は2千歳くらいというのですから驚きです。

 

コミック版「ゴブリンスレイヤー」第9巻では、

彼女がエルフの長命や只人(ヒューム 通常の人間のこと)の短命についてしみじみ語る場面があります。

彼女は女神官(10代後半)と湯あみをするのですが、

女神官の、只人の短命を残念がる言葉に対して

次のようにも言うのです。

 

森人に生まれたら只人に生まれたいって思うわよ

 

なるほどと思いました。

人は身近な幸を忘れ、他をうらやむものなのかもしれません。(彼女は人ならざるエルフですが…)

隣の芝生は青く見える。

悠久の時を生きるエルフには、エルフなりの悲哀があるのでしょう。

妖精弓手は千年の時を生きるのは、木の存在のようなものだとも示唆します。

 

短いからこそ、人間は今目の前の生を充実させようとする。

そんな風に彼女の眼には人の生が映るのかもしれません。

この9巻のこのくだりを読んで、何かしみじみしたことでしたよ。

 

 

ゴブリン討伐前に湯あみをする二人

「ゴブリンスレイヤー」第9巻(ビッグガンガンコミックス)

 

 

「ゴブリンスレイヤー」に関連するバックナンバー(2020年分)はこちら↓です。あわせてどうぞ(^.^)

頼りになる漢(おとこ)~ゴブリンスレイヤー~

 

「ゴブリンスレイヤー」の人気と日本社会の成熟

コロナウイルスとゴブリンスレイヤー

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コミック版

 

ライトノベル版