『額』のヒアルロン酸注入（１年後の経過紹介）

今日は「ヒアルロン酸注入」のモニター患者様をご紹介します。「全顔」のモニターになってくださった患者様でしたが、今回は特に『額』に注目して経過をご紹介したいと思います。

ご紹介する患者様は、ちょうど１年前に、お顔の総合的な若返り手法である

『Total Facial Treatment』の一環として、「額」にもヒアルロン酸注入を行いました。

使用したヒアルロン酸はアラガン社の『ボリューマ』２本です。お詳しい方の中には、「あれ？ボリューマは額には使用しない方がいい場合もあるという記事（⇒こちらです）を前に書いてなかったっけ？」と思われた方もいらっしゃったかもしれませんが、実はその通りです。額に硬めのヒアルロン酸である『ボリューマ』を使用した場合に、時間が経つと「ぶよっ」としてきたり、押したら凹んでしまうような現象が報告されています。実際に、私の患者様でも、注入した『ボリューマ』を溶かした方がお一人いらっしゃいますし、他院で『ボリューマ』で施術した方で、「時間が経ってぶよっとしてきたので気になる」とおっしゃっている方を何名か拝見しています。

今回の患者様にも、そのリスクをお伝えした上で、最終的には『ボリューマ』を選択しました。今回は２本という少ない本数で額の段差を埋めるのが狙いでしたので、そのような場合には、ある程度のリフト力（硬さ）が必要ではないかと思われたこと、額への使用が推奨されているボルベラでは２本のみでその凹みをリフトできるのかが私の経験では分からないこと、皮膚に厚みがあるのでボリューマのデメリットが分かりづらい可能性が高いことなどをお伝えし、患者様もリスクをご了解の上で、『ボリューマ』に決定しました。

そして、注入から１年が経過しました。

その経時的な変化をご覧ください。

額の形状はご覧の通りよい状態が保たれていて、とても若々しい印象の額になっていると思います。心配されていたような「ぶよっとした感じ」や「押すと凹む」と言ったような『ボリューマ』のデメリットも現在のところは出ていません。とは言えまだ１年ですので、さらに１年後にどうなっているか、引きつづき経過を見ていきたいと思います。

その後、『レスチレン』を採用しましたので、今であれば今回のような患者様には『レスチレンリフト』を選択すると思います。『レスチレンリフト』は、リフト力がしっかりある上に吸水性が低いという特性があるため、額において『ボリューマ』で心配されるデメリットが出にくいと言われています。決して『ボリューマ』自体が良くないということではありません。大事なことは、ヒアルロン酸の特性に合わせて使い分けるということだと思います。

お問い合わせの多い、他院での施術後の修正も行っています。

「額」のヒアルロン酸注入、ぜひご相談ください。

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