南スペインのクリスマス - 岩の上にそびえる町ロンダ | * たびばな * 旅好き女子のあちこち歩き

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主に鉄道でヨーロッパ34カ国、世界57か国をぐるぐると駆け回り、とにかく歩き回った、充実した旅の記録です。いろんな人に出会ったり、いろんなものを食べたり、旅のワクワクを少しでもおすそ分けできれば嬉しいです。持ち物やルート、予算についても情報いっぱい。

2011年 12月 26日。

 

クリスマス翌日。イギリスでは 「ボクシング・デー」 と呼ばれるこの日、イギリスではクリスマスの残り物の食べたり、テレビを見たりしてゆっくり過ごします。(お正月の 2日目みたいな感じ?)

 

わたしはイギリス人ではなく、さらに旅行者なので、おうちでののんびりタイムを抜け出して、一人で Ronda ロンダ という山の上の町に行ってきました。

 

スペインに到着して最初の鉄道の旅です。

 

 

 

 

 

乗車した列車の先客は小学生の大集団。この列車の終点、グラナダまで遠足かな?全員で手をたたき、足を踏み鳴らして大声で歌を歌っていました。

 

鉄道で山を登っていくこと 1時間半ほど。景色が山がちになってきて、とうとうロンダに到着です。

 

 

 


駅から旧市街まで続いている新市街の住宅街は、真っ白な、アンダルシアの白い町並み。

 


 

小高い台地の上に街がそのまんま乗っかっているような不思議な景色で観光客に人気のロンダ。

 

クリスマス翌日の今日は、メインストリートのお店やカフェはあいていたものの、一歩道を折れると、観光客の姿は少ないように見えました。

 

 

新市街の見どころ、18世紀から続いている歴史ある闘牛場と、新市街の中心部 ソコーロ広場。

 

 

 

闘牛場はロンダの大きな見どころのひとつで、闘牛博物館も併設されています。

 

新市街と旧市街を結ぶヌエボ橋に到着!

崖の上の町ロンダを代表する絶景は、ここから見られます。

 

ロンダの絶景です!

 

 

 

ゴツゴツした岩の上に白い建物が所狭しと並んでいる様子は、すごい光景なのに、実際に見ていると、なぜか当たり前のことのようにも見えて、なんだか不思議な気がしました。

 

 

いつまでも見ていたい景色なのですが、まずは一度旧市街に出て町を歩いてみましょう。

 

まずは旧市街に入って道を左に折れ、18世紀の宮殿の中庭と、古代の水源に続く深い洞窟を訪ねてみました。崖に沿って作られた階段を下りていくと、深い洞窟に続く真っ暗な階段に出ます。

 

 

 

 

下まで降りると、ムーア時代までさかのぼる水道跡に出れるそうですが、私以外に誰もいなかったこともあり、暗い洞窟はあまりにも暗くて恐ろしく、途中であきらめて出てきてしまいました。

 

これ、下まで降りれる人いるのかな!? 異常に怖かったんですけど。

 

 

き、気を取り直して外に出て、町の城壁の内側に沿うように、ぐるりと歩いてみました。

 

18世紀の宮殿で、サルヴァティエラ侯爵邸。

入り口上の窓には、侯爵が南米を旅した記念に彫ったインカ人の彫刻があります。

 

 

中世の時代にここから南米までいくのは船での長旅だったんでしょうね。

財力と冒険心のなせるわざ。旅好きとして、ちょっと尊敬したりして。

 

 

フェリペ5世の門。ここを下ると新市街につながっています。

 

 

 

 

城壁の向こうに広がるのは、のどかな田舎の風景。

 

 

 

門の下にあった旧橋を渡って、対岸へ。正面に立っているのは、三つの半円アーチの鐘楼が印象的なパドレ・ヘスース教会です。

 

 


対岸の崖沿いを歩いて、崖の下から ヌエボ橋を見上げてみました。

崖と崖の間にかかった石の橋の、橋げたの高さにあらためて感動を覚えます!

 

バルセンツ侯爵夫人広場の、聖母マリア教会。

市役所前にはオレンジの木が並んでいました。冬の果物なので、いま実がついてるんですね。

 

 

 

 


旧市街をひとまわりしたところで、遅いランチにすることにしました。

 

スペインのビールと、前菜に野菜のスープ、メインにチキンのガーリックソースをチョイス。

 

 

 

思い切り緑色の野菜のスープは、見た目は微妙だったんだけど、食べてみると美味しかったです。

 

 


さて、おなかも満ち足りたし、町もぐるりと歩いてみました。

次の電車の時間もあることですし、そろそろ帰らないと。

 

 

最後にもう一度見下ろす、ヌエボ橋からの景色。

 

 

本や絵葉書で何度も見ていて、すごいなあ、と思っていた景色。見てみたいと、ドキドキしていた景色。

 

なのに、見てみると、普通に、そこにある景色なんですよね。たしかにすごい景色なんだけど、思っていた以上に、自然と調和した、普通の景色でした。

 

 


その不思議さを写真に収めたくて何枚も何枚も写真を撮ったけれど、満足いく写真は撮れませんでした。自分の足でそこに立って、目で見てみないと、その感じは伝わらないのかもしれない。

 

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帰りの電車はすでに調べて、チケットも買ってありました。

時間ぴったりに駅について、入ってきた電車に乗り込みます。

 

列車は 3両編成で、1両目と 3両目は座席だけ、2両目は真ん中に少し広い乗降スペースがあって、そこにトイレや自販機があるつくり。そういえば、来る時の列車もそうだっけ。

 

 


スペインの田園風景に、日が落ちていくなかを、列車は、ゆっくりと山を下ります。

 

帰宅したら、イギリスのボクシング・デーの定番メニュー、ターキースープが待っていました。

 

クリスマスにたーくさん用意したターキーや、残り物の野菜などを煮込んで作る、昔からの伝統メニューです。山盛りのサラダとともに。このスープ、とてもとても美味しかった。

 

 


そして、ボクシング・デーの伝統、「くだらないテレビ」 をみんなで文句を言いながら見て、楽しく夜は更けていきました。

 

明日はいよいよ、ジブラルタル海峡を渡ってモロッコへ向かいます!



 


 

 

友人宅

 

 


 

電車 片道 € 7.8 (San Roque / Ronda)

水道跡 入場料 € 4 (ロンダ)

ランチ € 8 (ロンダ)

ビール € 2 (ロンダ)

 

※ €1 (ユーロ) = 約 98 円

 

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