美穂です。
書こうか迷ったのですが、山羊座のシーズンとマッチしていますし、随分廃れてしまって悲しさが募っているので書くことにしました。
衰退反対派の声としてネットに載せたい笑
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20代などの若い方は、殆どご存知ないと思いますね。中年以上の方は如何でしょう?
鼻濁音とは?
まず「びだくおん」と読みます。
Wikipediaによると、
「日本語で濁音の子音(有声破裂音)を発音するとき鼻に音を抜くものを言う」
これだけでは何言ってるんだか分からないと思いますので、興味を持った方は調べていただきたいのですが。
要は、鼻濁音って日本語の美しい発声法のひとつなんです。
それが衰退していってるんですね・・
濁音と鼻濁音の違いを知ると、美しいということが分かります。
鼻濁音が使える人の歌やアナウンスやナレーションは、美しいんです。
なめらかなんですよ。ガタガタしていない。
なめらかなものは美しいと感じますので、心にすぅっと入ってきます。
なんだったら、癒やされます。
好きなナレーターとかいませんか?
多分、鼻濁音ができるナレーターさんかと思いますよ。
ナレーションを生業としている人は、研鑽していますから。
アナウンサーですと、NHKは流石に出来る人が多いかと思います。
こういう辞典も出版していますしね↓
民放は若い人はほぼほぼ出来ません。中堅も微妙。
歌手は、平成以降の歌手は出来る人は激減してます。これが悲しい。声楽の先生は教えていないんですかね?笑
ミュージカル界やミュージカル映画における衰退も著しいです。興収を意識してか知名度や人気がある人が選ばれていますよね。
たまたま聞いた井上芳雄さんの歌声、非常に美しく感動したのですが、声楽科出身なんですね。どおりで。レベルがケタ違い。
クラシック界はもちろんベーシックとして存在しています。
歌舞伎界も伝統文芸なのでデフォルトでしょう。市川海老蔵さん、香川照之さん、片岡愛之助さんなどは、普段から発声は鼻濁音のようですね。血肉となるまで叩き込んだ証でしょう。関東人や関西人は練習しないと出来ませんから。
昭和の歌手は出来る人が多いですよ。例えば、美空ひばりさん、石川さゆりさん、八代亜紀さん、中森明菜さんなどは出来きますし、出来なかったら「マスターしましょう」という時代だったと推測されます。
イメージしてみて下さい・・・
・美空ひばりさんの「川の流れのように」が鼻濁音じゃなかったら・・
・石川さゆりさんの「天城越え」が鼻濁音じゃなかったら・・
どーでしょう?
美しさや艶、感動が半減すると思うんですよね。
文化は時代と共に変化していくものなので、仕方ないかなと思ってはいるのですが・・
「ありがとう」とか「ねがい(願い)」「かがやく(輝く)」といった美しい日本語を美しい鼻濁音で発音してくれると、美しさを感じますし、想いが伝わりやすいです。
私は元書店員ですが、書店員でさえ先輩から『ありがとうの「が」は、柔らかく(鼻濁音)発声するとお客様に柔らかい印象を与えるからいいよ』と教わったものです。
私自身の鼻濁音に関しては、普段からやっているかというと、決してそうではなく。
まあ、ナチュラルに出ちゃう所もありますが、TPOに応じて切り替えています。電話などの「よそ行き」の声を出す時はONです。柔らかく発声しようとすると、自然と鼻濁音になったり、意識するカンジです。
ヒプノセラピーの誘導は鼻濁音でやってます。発声を変えているので、受けた方は普段と違うのをお分かりいただけるかと思います。
ヒプノは発声は大事でしょう。なめらかさや柔らかさが重要になるセラピーですから。
鼻濁音じゃない誘導は、私は引っ掛かって深く潜れないです。
私のヒプノの先生は鼻濁音でしたよ。
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鼻濁音のことは知らなかったという方に、日本にはこういう美しい発声法があることを知って興味を持っていただけると嬉しいです。
また、共感して下さる方がいらっしゃると嬉しいです。
ご清聴ありがとうございました。(鼻濁音での発声です笑)
井上芳雄さんのレベチの歌唱「ホール・ニュー・ワールド」を載せておきます↓
ダウンロード販売 新たに【新月始まりカレンダー】が加わりました☆