その材料を使っているのはなぜ?マフィンで見る”材料の働き” | もう失敗しない!憧れの一流店のお菓子をマスターする製菓教室  アトリエ・ミニョン 村雲久美子

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以前、ネットから拾ったレシピを好きなように改変して、マフィンを作りました。
出来上がったマフィンは、結果的にヘルシー系。
 

マフィンに使用したヘルシー系材料が、なぜヘルシーなのかは、こちらのブログを見てくださいね。

 

 

 

でも、私はお菓子作りに使う材料を
ヘルシーさ第一で選んでいません。

 

材料が持つ働きに注目して使っています。

 

このマフィンで使ったのは

玉子、酒種酵母、ヨーグルト、国産小麦
グラスフェッドバター、米油
甜菜糖(白砂糖ではない)
エリスリトール(甘味料)
そして、少量のトレハロースとベーキングパウダー


具材には、リンゴとチーズを入れています。

 

さて、私がググってゲットした普通のレシピを

勝手に適当に変えた理由

変更した材料別に書いていきましょう。

 

 

酒種酵母・・・生地をしっとりさせる

(二日目以降もしっとり持続!)

 

ヨーグルト・・・生地をふんわりさせる

(グルテンの働きを弱める)

 

グラスフェッドバター・・・乳製品のコク

(普通のバターよりも胃もたれしません!)

 

米油・・・低温になっても液体で固まらない

(生地が冷えたときに固くならない)

 

甜菜糖・・・茶色い分、コクがでる
(精製が甘いためミネラル分が多い)

 

トレハロース・・・でんぷんの劣化を防ぐ等品質保持

(血糖値を上げにくい甘味料としても使える)

小麦粉・・・グルテンによるふっくら感と食感

(米粉とは食感が違います)

 

小麦粉に至っては、銘柄でもだいぶ食感が変わってきます。
 

副材料が多いと粉の風味は分からなくなってしまいますが、食感はかなり変わります。

 

パンを作っている方なら「わかるぅぅぅ」ってなりますよね!

さて、出来上がったマフィンですが

狙った通りしっとりふんわりが長持ち。



 

チーズがゴロゴロ入っていて美味しい上に、タンパク質も取れました!

体に必要なω3脂肪酸も摂取(グラスフェッドバターだから)。

カロリーがしっかりあるので、腹持ちも最高でした。

 

ここにオートミール入れたらヘルシーさでは最強かも!

 

 

そうそう、チーズにリンゴが負けてしまいました(笑)。

リンゴよりチーズが多かったの。

この辺のバランスは、メモを残しておかないとね。



より自分好みに美味しく作るためには、
使う素材について知っておく必要があります。

 

その素材が、他の材料に対してどんな働きをするかを把握していないと、

思いもよらない失敗につながるからです。

 

例えばヨーグルト味にしたくて大量のヨーグルトを入れるなら、「グルテンが弱められる」っていうことを意識しないと、失敗につながるよね。
 

私はヨーグルト味にしたくて、ヨーグルトを入れた訳じゃないのよ爆  笑

ふんわり食感を求めて加えました。


「こういう材料だから、○○したら、△△になる」という
製菓理論って、美味しいお菓子作りには必須です。

 

だからアトリエ・ミニョンのレッスンでは、必ず、製菓理論でお菓子作りの作業の意味等を説明しています。

生徒さん達がアレンジした時の失敗を、できる限り未然に防ぎたいからです照れ