今日は、横浜中華街にある画廊 art Truth で開催中の「星 奈緒 展・ひかりと筆跡」に行ってきました。
(会期 5月12日(日)~19日(日))
今週は何かと慌ただしく、ようやく会期最終日に伺ったところ、星奈緒さんご本人が在廊しており、また、お母様もいらっしゃって、初めてお目にかかり、ご挨拶することができました。
まずは、この作品を紹介します。
左「光のストロークⅰ」鉛筆、水彩、水彩紙 F6号、 右「光のストロークⅱ」同
左「光のストロークⅰ」鉛筆、水彩、水彩紙 F6号
右「光のストロークⅱ」同
今回の個展の副題に「ひかりと筆跡」とあるように、まぶしい光を手で遮る2つ表情、目を開けた場合と瞑った場合を描き分けた作品です。
手で顔を覆うときにできる手の影や、白い服にできる影が、くっきり描かれているところから、強い光が当たっていることがわかりますが、柔らかなタッチと色彩から穏やかな作品に仕上がっていると感じました。
さて、星奈緒さんの個展を初めて拝見したのは、2016年4月、もう8年前になります。
それから、ここart Truthで定期的に開催される個展や、1昨年銀座で初めて開催された個展など、拝見するたびにブログで紹介させていただきました。
次の作品です。
「灯台」鉛筆、水彩、水彩紙 P4号
目を瞑る少女の表情が、清楚で無心にあることを感じます。
この作品が、なぜ「灯台」というのかは、聞くことはできませんでした。
この縦長の姿が、周りを照らす「灯台」のようなのかと思いますし、また、灯台の光に対峙している姿を表現しているようにも思えます。
「鉛筆と水彩の習作2024.1-1」鉛筆、水彩、水彩紙 P0号
重ねた手を描いた作品です。
淡く色づけられることにより、血液の暖かさを感じます。
星奈緒さんは、以前から手の作品を描かれており、この手の作品は絶品と思いました。
この作品は、「習作」とありますが、実はこの作品をもとして完成した作品も展示していることを教えてもらいました。
それが、こちらの作品です。
「夜にさわる」パステル、水彩、水彩紙 P10号
胸に当てられた両手が、習作の手の作品をもとに完成したとのことです。
パステルで完成された手の表情は、本当に素晴らしいです。
さらに、この作品には、もう一つの習作があり、それはこちらの作品です。
「鉛筆と水彩の習作2024.1-2」鉛筆、水彩、水彩紙 F0号
本作では、顔の上の部分は描かれていませんが、習作では顔全体が描かれています。
最後に、こちらの作品を紹介します。
「虹の夢を見る」鉛筆、水彩、水彩紙 P3号
微睡む女性、瞑った目に光の筋が当たっています。
その光を感じ、虹の夢を見ているんでしょうか。
それとも、虹の夢を見ている様子を表す表現が、光の筋となったのかもしれません。
まさに、「光と筆跡」のテーマを具現化した作品です。
そして、この作品は、自然光が入るこの場所に飾られていました。
今回も、星奈緒さんの作品展をとても楽しませていただきました。
日曜日のこの時間に art Truthに来るのは、私としては珍しく、中華街や元町は人に溢れ大変賑やかでした。
個展の会期は、今日で終わりましたが、画廊のHPでオンラインギャラリーが開設されており、今回、展示した作品が掲載されていますので、興味のある方は是非ご覧いただければと思います。
横浜元町中華街 ギャラリー art Truth (art-truth.net)