今日は、横浜石川町にある画廊ギャラリーアークにおいて、今日から始まった中島華映展に行ってきました。(会期9月3日(木)~9月12日)
中島華映さんは、学生時代から銀座モダンアートを中心に独創的な少女画を発表し、短い間に人気が出てきた若手の作家さんです。
昨年3月、大学卒業時に、初めての個展を銀座で開催し、その後、働きながら、制作活動を続けており、今回は、その時以来の個展になると思います。
私のブログでは、次の通り、過去、何度も取り上げており、大変注目している作家さんです。
〇「魅惑の女性画展」(於 MERRY ART GALLERY別館)に行ってきました。
〇「美の饗宴展」(於 Gallery ARK)に行ってきました。
〇アルマ展(於 横浜石川町 ギャラリーアーク)に行ってきました!
〇美の饗宴展(於 Gallery ARK)に行ってきました!
〇「アートフェア東京2019」を、美人画・女性画中心に見てきました!
〇モダンアートプロデュース中島華映初個展「浮游する夢」に行ってきました!
〇「八月に囁く。」(於 清アートスペース)に行ってきました!
それでは、作品を何点か紹介したいと思います。
「枯淡虚静」 F8 和紙・アクリル
霊気が立ち上る、蓮の花托の上に腰掛ける少女。
中島華映さんの作風の一面でもある、中国大陸の歴史と未来をイメージさせる独創的な衣装と精神性が、とても印象的です。
「枯淡虚静」との題にあるとおり、余計なことを考えず、静かにありのままのこの作品を、味わいたいと思います。
「眺望」 F4 和紙・アクリル
吹きあがる風に髪をたなびかせ、遠くを「眺望」する少女。
中国の故事に、創造を加え、制作した作品でしょうか。
赤い衣装の胸に鱗が描かれていることから、人間の少女に化身した龍神の娘ではないか・・・・と見る者の想像も膨らみます。
中島華映さんのこだわりが感じられる作品だと思います。
こちらの作品は、DMに採用された作品ですが、実物を拝見して、改めでその良さを感じました。
「予感」 SM 和紙・アクリル
小さい作品ではありますが、独創的な衣装、髪型、そして少女の表情が丁寧に描かれており、中島華映ワールドを十分味わえる作品です。
「夢天秤」 F3 和紙・アクリル
この天秤ばかりがついた帽子は、実際にあるのでしょうか。
こんな不思議な帽子ですが、トータルファッションとして何の違和感もなく見事に描かれており、
個人的には、このオレンジがかった色合いや、少女の表情が魅力です。
会場には、こうした少女の作品が、数多く展示されいますが、他にも次のような作品が出展されています。
「紅の君」 「青の君」 それぞれSM
こちらは、京劇にヒントを得た作品でしょうか。
少女以外の作品を初めて拝見します。
それに、こうした作品にも挑戦しています。
「触れて」 F0
「絡めて」 F0
働きながら、おそらくは時間がないなかでの制作活動は大丈夫なのかと、正直心配でしたが、今回の作品にみられる通り、一点、一点にこだわりを持って制作を続けていることに安心するとともに、その制作意欲に心から感服する次第です。
コロナ禍もあり、なかなか画廊に足を運ぶことが難しい方々のために、ギャラリーアークでは、ホームページで作品リストを掲載していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
今日は以上です。