【会話ブログ】調和するのが大和魂よ | 【会話ブログ】

【会話ブログ】

ここは旧【会話ブログ】です。
新アカウントでお楽しみください。

和食で1番好きなおかず ブログネタ:和食で1番好きなおかず 参加中


「トンカツって和食なのかな」

「あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。トンカツなんて和食に決まっているじゃないの。何を考えているのかしら」

「そうか?でも海外から入ってきた料理って聞いた事があるような気もするんだよな。イギリスのカツレツとか何とか……」

「あらそう。それがどうかしたのかしら。そんな事を言っていたらフライドポテトだって和食よ」

「いや、それは流石に違うと思うぞ……?」

「あら、どうしてそう思うのかしら。スパゲティだってグラタンだってパエリアだってハンバーグだってケバブだって全部和食よ」

「そんなわけ無いだろ!誰でもどこの料理か知ってる料理ばかりじゃないか!」

「うるさいわね。和食の実力を甘く見ると痛い目に遭うわよ。インドカレーだって北京ダックだってビーフストロガノフだってサンドウィッチだって全部和食よ」

「いや、完全に地名が料理名に入ってるし……料理とゆかりのある外国人の名前がそのまま料理名になった料理も明らかに和食とは違うじゃないか。どうして和食になるんだ?」

「しつこいわね。例えばトンカツは豚肉とかパン粉とか油とか、全ての材料が見事な和となって一つの形になっているんでしょう?だから和食じゃないの。好物とか言っておいてそんな事も知らないなんて何を考えて生きているのかしら」

「……なるほど……そういう意味で和食って言ってたのか……それは確かにほとんど和食になるだろうな……」

「何をごにょごにょ創作フランス料理と言われて期待して食べに行ったらただ見た目がフランス料理で味付けが醤油味ばかりのレストランなだけだった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかくさっき言った料理は全て和食よ。当たり前じゃないの」

「うーん、じゃぁ食材が和になってると和食なわけだから……外国産の野菜をそのまま丸かじりにでもすれば和食にならないんじゃないのか?」

「あら、野菜なんて土とか水とか日光とか二酸化炭素とかの見事な和が織り成す作物じゃないの」

「……なるほど……うーん、じゃぁ昆虫とかを食べても和食になるのか?」

「あら、昆虫なんて細胞とグロテスクと6本の足の和が織り成す存在じゃないの」

「……段々理由が苦しくなってきてる気がするぞ……じゃぁ極端な話、土とか石とかを食べるような人達も地球上にはいるらしいけど、土や石も和食になるのか?」

「あら、当たり前じゃないの。日本人のあなたが食べれば何でも和食になるわ」

「おい!それじゃ結局全部和食じゃないか!」

「うるさいわね。それの何が問題なのかしら。日本人は外国の人に対してはコンプレックスがあって頑なに受け入れない人が多いけれど、外国の料理に対してはとにかく貪欲に柔軟に何でも受け入れてしまうわ。美味しいものへの探究心は恐らく世界一の国民じゃないかしら。だから世界中の料理が日本人のために開発されたようなものなのよ」

「それはまたとんでもない極論ってカンジだけど……まぁでも今回は【和】を大切にする国民、って事でいいか……じゃぁさっきも言ってたけど、お前の好物のフライドポテトはジャガイモと油と塩の和が織り成す和食って事か」

「ええ、そうね。会話とあなたと私の和が織り成す……って、ジャガイモと油と塩の聞き間違いとしてはあまりにも違う言葉じゃないの。せっかく好物を発表しようとしたのにしまらないわね。これでは洋食になってしまうわ」

「こら!それじゃチグハグでバラバラなのが洋食って言ってるみたいに聞こえるぞ!」

「違うわよ。これでは休職になってしまう、って言ったの。全然あなたとの会話の和にならなくて調子が悪いからしばらく会話はお休みにしようかしら」

「ううっ、でもかみ合わない時こそたくさん話す必要があるんじゃないか?それにお前に休まれるととても続けていけないし……」

「あら、やはりお互いの想っている事が和になってないわね。休むのはあなたよ」

「そっちかよ!」


【会話ブログ】
「クリックすればクリック数の和が表示されるわよ」

【会話ブログ】-ランキング
「1日1回投票出来るからよろしくね」

kounin_kaiwashiをフォローしましょう

過去の会話一覧を表示する

小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】

会話ブログRPG
第1章
第2章

小説【えすえぬえす】

リクエストや質問 、待っているわ」