「何だかいつの間にか僕達の小説の第三弾が始まるらしいぞ」
「あらそう。またもや人の心とか過去とかプライベートとかを根掘り葉掘り、掘削機のように掘り返そうという魂胆なのね。そのうち私の身体から温泉が出るんじゃないかしら。【会話ブログ温泉の素】として売り出せば、将来の電子書籍化を目指すよりも余程話が早いかもしれないわよ」
「長々と何を言ってるんだ、全く。そんな事よりも今回はどうしても言っておかなきゃならない事があるだろ」
「そうね。私のパートは一切読まないでちょうだい。読んだらプライバシーとか個人情報関連の法律を盾に裁判を起こしてやるわ」
「そんなわけにいかないだろ!公開しておいて読ませない、ってどういう事なんだよ。今回はちょっと時間軸の話が……」
「ハロー!というわけで、時間関係の取り扱いの専門家としてやってきたんだよ。今もちょっと過去からやってきたのかも。私の耳ではミッキーが【何だかいつの間にか僕達の小説の……】とか言っているんだよ」
「ちょっとどころか直前の過去じゃないか!って、今回はそんなのに付き合ってられないぞ。とにかく、今回は僕達の未来の話として……」
「私も未来人として登場するんだよ。空気を集約して遠方の敵を攻撃するのが得意技かも。超絶バイオレンスアクション小説なんだよ!そうなのかも?違うかも」
「もうダメだ……ハイジは無視しよう。えーと、普段の僕達は高一ですが、今回の物語は、今から一年後の話になってます。だから既に誕生日を迎えているミニーだけは17歳という……」
「まぁ、三人仲良く15歳とか私に思い込ませておいて、私だけは何故か2歳も年上になってしまう法律の抜け穴があったのね。それなら私は文書偽造や経歴詐称関連の法律で裁判を……」
「あー、この二人が好き勝手に話し始めたらもう僕じゃ手が付けられない……とにかく言いたい事はもう分かってもらえたと思うので、どうぞ次回からお楽しみ下さい!」
続く
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