ブログネタ：友達だと思っていた人から告白されたら？
参加中「昨日雑誌で読んだんだけど、凄く仲良しの男女がいて、いつも二人で遊んだりしてたらしいんだ。それで男性の方がある時告白したらしいんだけど、女性は誰とも付き合ってないのに振られた、みたいな内容の恋愛相談があったぞ」
「あらそう。それで相談員のあなたは一体何て答えてあげたのかしら」
「いや、話聞いてたか？僕は雑誌で読んだだけだぞ。っていうか僕に恋愛相談をする人なんていないと思うし」
「引っぱたくわよ」
「何でだよ！謙遜して言ってるんだぞ！」
「うるさいわね。どうせ【お前みたいに誰も寄り付かない不気味な幽霊みたいな女と付き合ってる僕に相談する人なんて地縛霊か妖怪くらいなものだ】と思ったんでしょう？あまり成仏させ過ぎて呪われても責任は取れないわよ」
「何を言ってるんだ！お前みたいなとんでもない美人が不気味な幽霊に見えるわけないだろ！」
「……うるさいわね。妙な言葉で私まで成仏させようとしてもそうはいかないわよ。優しくされた事が無い人間だからといってたった一度の優しさで心を開くと思ったら大間違いよ。それが出来ないからこそ誰とも接しないような生き方しか選択出来なかったんじゃないの。そういう複雑な想いを理解せずに相談員だなんてよく務まるわね」
「……さっきから何でこんな展開になってるのかよく分からないけど、僕が言ってるのは雑誌で読んだ知らない人の恋愛相談の記事の話だぞ」
「あらそう。それなら放っておけば良いじゃないの。他人の恋愛に無闇に足を突っ込むとどうなるか分からないわよ。あなたのために裁判所で証言する私の身にもなってもらいたいわね」
「一体どんな未来なんだそれは！僕は何に巻き込まれてるんだ？」
「知らないわよ、そんなの。私まで巻き込んだ挙句、知りたくもない詳細まで把握しておけと言いたいのかしら、みっともないわね。衆人に晒されて、どれだけ惨めな想いで私があなたの女性にだらしないところを証言したと思っているのかしら。早く反省してちょうだい」
「何か物凄く酷い人間性を発揮して裁判になってるのは間違いないみたいだな。って、僕がお前以外の女性と裁判になるような事態になるわけないじゃないか。お前以外の女性を好きになるなんてありえないぞ」
「……うるさいわね。私はそう簡単には成仏しないと言ってるじゃないの。天国にいるような気持ちになんて誰がなるもんですか、失礼な」
「……何か今日は話が全然進まないな……とにかく僕は雑誌の話を……」
「うるさいわね。恥ずかしい事ばかり言っていないで、早く何を話したいのか言えば良いじゃないの」
「え？うん、だから、凄く仲が良かったのに告白したら振られた、ってのがあって、どういうカンジなのかな、と」
「どうもこうも片方は好きで片方はそうでもない、というだけじゃないかしら。一体何が訊きたいのか分からないわ」
「でも友達としては凄く気が合ってたのに、それでも付き合うって気にはならないもんなんだな」
「ええ、そうでしょうね。私はハイジと付き合おうとは思わないもの。別に同性とかそういうのは関係なくね」
「な、なるほどな。僕にとってもハイジは男女とかそういうのを意識する相手じゃないし……でも誰とも付き合ってないなら試しに付き合ったりしても良いんじゃないのかなぁ」
「そうかしら。そもそも付き合ったら何やら手を繋いだり腕を組んだり、そんないかがわしい事もしなければならない気がするじゃないの。私に触れる事を許せる相手なんて人生の中で一人いるかどうかだと思うわ」
「そ、そっか。手を繋ぐのが既にもうお前の価値観ではいかがわしいわけか……でもお前にとってのたった一人になれて僕は幸せ者だな。スゴイ光栄だぞ」
「……うるさいわね。一人いるかどうか、って言ってるじゃないの。まだ失格というケースもあるわ」
「うっ、お前にだけは絶対に嫌われたくないぞ……って、ええっ？失格って言ってたのに腕を組んでくれるのか？」
「……違うわよ。私からというケースもあるわ、って言ったの。触れられるだけではなくて、私が触れたい時も……って、何を言わせるのかしら、みっともない。どうして結局みっともない展開になってしまうのかしら」
「それはやっぱりお互いの想いが通じ合ってるからなんじゃないかと思うぞ」
「あらそう。相談員が言うならその通りなのかもしれないわね」
「クリックされると天にも昇るかもしれないわ」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
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