ブログネタ：電車で隣に座る人の1番迷惑だと思う行為はどれ？
参加中「昨日は電車で座席に寝そべってる人がいたぞ」
「あらそう。良かったわね」
「いや、思い切り迷惑だと思うんだけど……」
「ええ、良かったじゃないの」
「いや、見ていて気分の良いもんじゃないし、何が良いのか全く分からないぞ」
「まぁ、それはそれは本当に良かったわね」
「こら！僕は真面目に話してるんだぞ！」
「うるさいわね。まるで私がふざけているみたいな事を言うのは辞めてちょうだい。どうして真面目に話しているのに怒鳴られなければならないのかしら。まさか私に対して恫喝や恐喝などの迷惑行為をしてみたいんじゃないでしょうね」
「いや、僕はそんな事はしたくないぞ。どうして電車の座席で寝そべるのが良い事なのか教えてくれないかな」
「あら、全く良い事ではないわよ。何を言っているのかしら」
「おい！前言撤回が早過ぎるぞ！さっきまでは良いって言ってたじゃないか！」
「うるさいわね。あなたは寝そべっている人を見て嫌な気持ちになったんでしょう？自分はしたくないとか、恥ずかしい行為だとか、怖い人が乗ってきてからまれれば良いのにとか、そこだけ映画の緊急脱出用座席みたいになって飛んでいってしまえば良いのにとか、大きな太った人が寝そべっている事に全く気付かず顔の上に座ってしまえば良いのにとか、そう思ったんでしょう？」
「うん。そうだな。後半はともかくとして、前半の二つは思ったぞ」
「ええ、だから良かったじゃないの。公共のマナーを守らない人を見て腹立たしく思う人は、きっと自分では同じような事をしない人よ。でも時には気が緩んだり、基準が曖昧になったり、少しずつ無意識にハードルが下がってしまったりもするんじゃないかしら。だからマナーを守らない人と時々遭遇するのは気持ちを引き締めるうえで役立つのよ」
「ああ、なるほど、確かに公共のマナーについて四六時中ずっと真剣に考えてるってわけじゃないしな」
「ええ、そうね。もしかして昨日の寝そべっていた人は皆に気付かせるために善意でやっていたのかもしれないわ。日本中の電車に乗って啓蒙活動をしているのよ」
「もしそうだとしたら何とも分かりにくい善行を選択したもんだな……でもやっぱり迷惑だった事に変わりは無いぞ。座りたい人がいたかもしれないし」
「あらそう。迷惑が服を着て歩いているような存在なのにずいぶん他人に厳しいのね」
「おい！どういう事だ！僕はおとなしく電車に乗ってるぞ！」
「うるさいわね。電車みたいな狭い公共の場所はもう人が存在しているだけで迷惑なのよ。あなたは立っているだけのつもりでも、あなたが立っている姿がどうにも腹立たしくてストレスになる人もいるかもしれないし、あなたの視線の先がどうにも気になってイライラを募らせてしまう人がいるかもしれないし、とにかく何だかあなたを見ていると腹立たしく感じる人がいるはずだもの」
「……可能性が無いとは言い切れないけど、そんな人が同じ車両にいたら流石にショックだぞ……でもお前の理論だと、意図しなくても誰でもそういう状況に当てはまっちゃうな」
「まぁ、私を見て気分が悪くなる人がいるはずがないじゃないの、失礼な。あなただからよ」
「こら！どうして僕だけ周囲をイラつかせる人に当てはまるんだ！いくらなんでも酷いぞ！」
「違うわよ。あなただからよ、って言ってるじゃないの。どんな様子で立っているのかとか、どんな景色に興味を示すのかとか、何だか目が離せなくて本当に腹立たしいわ」
「……全然違う電車のはずなのに、完全に僕と同じ車両にお前も乗ってるように聞こえるんだけど……」
「クリックしないで立ち去るのも迷惑行為にしてしまおうかしら」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
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