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風邪をひいたらお見舞いに来てほしい?1人でいたい? ブログネタ:風邪をひいたらお見舞いに来てほしい?1人でいたい? 参加中


「ぴゅぴゅぴゅっ!」

「あら、ハイジ、こんな朝早くから私達の教室に来るなんて珍しいわね。何か用かしら?」

「んー?今日はミッキーが人体の形成に失敗したというウワサを聞いたかも。いざ来てみたらやっぱりミッキーの視覚情報が破壊されて姿が見えないんだよ!ガクガクブルブル」

「あら、どこでウワサを聞きつけたのかしら。彼があなたの元へもメールを送ったのかしらね。確かに彼は学校まで無事に辿り着けるような人体になれずに、今頃は部屋で液体のようになって眠っているみたいよ。あんな人の細胞に入り込むような物好きのウィルスがいるなんて驚いてしまうわね。まだまだ冷え込む日があるのに掛け布団を減らしたりするからこういう事になるんじゃないかしら。意外と掛け布団は寒さと同時にウィルスからも身を守る道具だったのかもしれないわね」

「んー?という事はミニーのせいでミッキーは風邪を引いたのかも?そうなのかも。そうに違いないのかも」

「あら、どうしてそうなるのかしら、失礼な。もちろん夜中に彼に布団を掛ける事も可能だったけれど、布団を掛ける前に声を掛けられてしまうかもしれないじゃないの。そうなったら記憶を消すために風邪程度の症状では済まなかったかもしれないわ」

「むっ?ミッキーの口を封じるために口で口を塞ぐという事かも?それならミニーが不法侵入をしていたかどうかなんてとても小さな問題として片付けられる可能性が高いと踏んだ次第なんだよ。人間の記憶なんてチュチュッと消えてしまう儚いものかも!」

「うるさいわね。人間同士が夢のような事をすると必ず儚いという漢字になると思ったら大間違いよ。そんな三流ラブコメ漫画みたいなハプニング展開になんてなるはずがないじゃないの、失礼な」

「むむむっ、でもそんなハプニングがハプンするように八分間ほど発奮するというのも接吻への近道として……」

「しつこいわね。意図的にハプニングを演出するなんて面白くも何とも無いじゃないの。そこに意志と思惑と決意が同居するからこそ全ての行動に価値が出るのよ。例え彼と触れ合うような幸せな事が起こったとしても、それが偶然では心から喜んだりしないわ。って、何を熱弁させているのかしら、みっともないわね。私にまで熱を出させようとしてもそうはいかないわよ。とにかく交代するから早くそこをどいてちょうだい。」

「んー?ミニーも風邪を引くつもりかも?それとも私をミッキーに見立ててイチャイチャするつもりかも?ドキドキマギマギ」

「違うわよ。早退するから、って言ったの。彼のいない学校なんて全く時間の無駄にしかならな……って、さっきから何を言わせるのかしら、みっともない。万が一、悪化して風邪をこじらせて死んでしまったら夢見が悪いから様子を見てくるわ」

「むむむ、では私も早退すべきかも?勉学に励むのが私達の仕事で、要するに勉めて学友をからかう事に励むのが高校生に与えられた本分なんだよ」

「あらそう。あまり人の事は言えないけれど、ずいぶんと良い趣味をしているわね。確かに勉強では今更成績が上がる事も下がる事も無いでしょうし、彼の様子をからかって過ごす事にするわ」

「でもミッキーの性格を考えるとミニーに風邪をうつしたくないとか言い出すかも?そうなのかも。違うかも。たまには真面目に予想してみたかも」

「あら、そうかもしれないけれど、今の時点で起きていられない状態なのに、一日に一度は会わないと寂しがってもっと体調が悪くなってしまうと思うわ。全く依存して甘えきってしまって、これからどうやって生きていくつもりなのかしら。とても高校生とは思えないくらいに恋人の事しか考えられない弱々しい存在で参ってしまうわね」

「ぴー!人体の形成に失敗してるうちにとんでもない人格を形成されてしまっているかも!死人に……じゃなくて病欠者に口なしなんだよ。修学旅行の班決めやバスの席順を決める時は必ず出席していないと大変な事になるのは世の常かも?」

「あら、何を言っているのかしら。私は彼の事を言ったわけではないわよ」


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