【会話ブログ】言葉を組む方が得意かしら | 【会話ブログ】

【会話ブログ】

ここは旧【会話ブログ】です。
新アカウントでお楽しみください。

足組む? ブログネタ:足組む? 参加中


「お前はいつも腕組みしてるけど……」

「………………」

「何か理由でもあるのか?」

「………………」

「歩いてる時も腕組みしてるもんな」

「………………」

「えーと、話聞いてるか?」

「………………」

「あのー、話……」

「引っぱたくわよ」

「何でだよ!何も変な事は言ってないぞ!」

「うるさいわね。どうせ【この他人に興味の無さそうな女がどうして僕にだけいつも絡んでくるのかと思ったら、日頃から組み付く練習をしていたわけか。寂しがり屋の女が初めて優しくされた時に見せる執念には恐れ入る】と思ったんでしょう?あなたの事は何でもお見通しよ、失礼な。たまには気の迷いであなたの腕に組み付いてしまう事もあるけれど、普段の私はちゃんと自分自身の腕を組んでいるじゃないの。どうしてそこまで弱々しい人間性だと断言されなければならないのかしら」

「誰もそんな事言ってないだろ!単に興味があっただけだぞ!」

「うるさいわね。いくら私が寂しがり屋でも、どんな質問にも組み付くと思ったら大間違いよ。時には会話に組み込まれない話題だってあるわ」

「……何か自分で寂しがり屋って認めてるような気がするんだけど……」

「あら、そんな事無いわよ。今までずっと一人で生きてきた私がどうして寂しがり屋なのかしら。そもそも寂しいという感情はどういう時に味わうのかしら?」

「え?そりゃ、一人で部屋にいる時に何だか誰かと話したいな、と思ったりとか、ふと誰からも必要とされてないような気がしたりとか……一人でいるのが嫌なのに孤独だと思った時が寂しい時なんじゃないのかな」

「あらそう。残念ながら一人になる事が全く無いからそんな風に感じたりしないわよ。どうやったら一人になれるのかしら」

「さっきはずっと一人で生きてきた、って言ってたじゃないか。でも僕と付き合った事で一人だと感じる時間が無くなったなら嬉しいな。離れててもちゃんと心はお前と一緒にいるぞ」

「……何を言っているのか分からないけれど、感じるとか離れててもとかいう以前に、精神的にも肉体的にもずっとあなたと一緒にいるから一人になる暇が無いわね。全くどうすればあなたは私から離れるのかしら」

「僕としては毎日お互いの家にちゃんと帰ってるつもりで話してるんだ!お前がストーカー行為をしてるから話がおかしくなるんじゃないか!」

「うるさいわね。一緒にいるとか言いつつ一緒にいたくないような事を真剣に言ったりして、全く信用ならない人間性をしているわね、腹立たしい。あなたがそんな様子だから実際に何を考えているのか一瞬も逃さず観察する必要に迫られてしまっているのよ」

「いや、そんな複雑な想いがあるわけじゃなくて、お前の事は何もかも大好きだけどストーカー行為は誰かに見付かると言い訳出来ないような犯罪行為だから辞めておいた方が良いぞ、って思ってるだけなんだけどな」

「さて、それより何を話したいのかしら?話題がくんずほぐれつでこんがらがって何が何だかさっぱり分からないわ」

「うっ、全く聞く耳を持ってないな……えーと、どうしていつも腕組みを……ええっ?」

「うるさいわね。要するにこうして腕を組んで欲しいんでしょう?最初から言えば良いじゃないの、はっきりしないでいやらしいわね」

「ううっ、意図してた展開とは違うけど、とにかく幸せだ……えーと、話だけど、いつも腕は組んでるけど、座る時に足を組んだりはしてないな。まぁクセみたいなもんだから理由があるわけじゃないんだろうけど」

「ええ、そうね。ただのクセだと思うわ。きっと足は組みたいのよ。でも足なんて無理じゃないの」

「どういう事だ?まさか足が組めないくらい身体が固いのか?」

「違うわよ。きっと私は組みたいのよ、って言ったの。腕を組んでいる時はあなたと腕を組みたいと無意識に思っているのかもしれないわね。って、何を言わせるのかしら、みっともない」

「ええっ!?じゃぁほとんど常に思ってるって事になるぞ……いててててて!恥ずかしいからって爪を立てるな爪を!」


【会話ブログ】
「爪を立てるだけじゃなくてちゃんとクリックするのよ」

kounin_kaiwashiをフォローしましょう
ツイッター とかいうものを始めてみたわ」

公認会話士の小説連載中

小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】

公認会話士の展示会情報

会話ブログRPG
第1章
第2章

リクエストや質問 、待っているわ」