【会話ブログ】人を見知る前の成長段階 | 【会話ブログ】

【会話ブログ】

ここは旧【会話ブログ】です。
新アカウントでお楽しみください。

人見知りある? ブログネタ:人見知りある? 参加中


「人見知りってどうやったら直るんだろうな」

「あら、どういう事かしら?」

「いや、どうもこうもそのままの意味だぞ。人見知りの性格ってどうやったら直るのかな、と思ってさ」

「知らないわよそんなの。そのうち誰でも直るじゃないの。直るというか全くそんな枠組みからは該当しなくなるわ」

「え?そうか?うーん、必ずしもそうじゃない、いつまで経っても人見知りの人もいると思うんだけどな……」

「あら、そうかしら。そんな人がいるなんて興味深いわね。そのいつまで経っても人見知りのままでいる人はあなたの知っている人なのかしら?是非見てみたいわ」

「うっ、そんな期待されると物凄く話しづらいな……えーと、怒らないで聞いて欲しいんだけど、僕が知っている人の中で最も人見知りなのはお前だと思う……」

「……あら、どういう事かしら」

「いや、だからどうもこうもそのままの意味だけど……」

「あらそう。あなたは私が人見知りだと思っているのね、失礼な。どんな理由でそう思っているのか全く私は見知っていない状態だけれど、どう考えても私は人見知りではないじゃないの。早速理由を話してちょうだい。もし私が人見知りだった場合は今後の関係性も改めなければならないわ」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!自覚が無かったなら怒る気持ちも分からなくもないけど、ちゃんと理由はあるぞ。いつまで経っても僕以外のクラスメイトと全く話さないじゃないか」

「うるさいわね。入学した日の自己紹介程度ではどんな人なのか全く分からないもの。そんな人達と無理して話さなければならない義務も義理も無いし、それが道義だとも思わないわ。当たり前じゃないの」

「でも少なくとも一年間は同じ教室で生活するわけだし、そのお互い分からない中をあえて興味を持って少しずつ話し掛けていくものなんだと思うぞ。それどころかお前の場合は話し掛けられて無視する事も多いし……」

「ええ、そうね。でもまだ私が人見知りだという理由にはならないわ。他にどんな理由があって私を人見知り呼ばわりしているのか早く教えてちょうだい」

「え……既に充分だと思うけど……今話した状況みたいなのを人見知りって言うんじゃないのか?」

「あらそう。そんな不十分な証拠だけで、どうしてもあなたは私を人見知りにしたいのね。ついに分かったわ。何が何でも今すぐ私と一緒に生活をするために、私をあなたの娘として養子縁組をさせようとしているんでしょう?あなたが18歳になるまで待っていれば私にだって戸籍をどうこうする覚悟が……って、何を言わせるのかしら、みっともない。とにかくそう簡単にはいかないわよ。用意が必要だもの」

「ええっ!?な、何を言ってるんだ?展開が全然分からないけど、僕と親子になるつもりなのか!?」

「違うわよ。幼児を指す用語だもの、って言ったの。本来、人見知りは小さな子供に対してのみ使われる言葉よ。大人に対しては内気とか照れ屋とか、そういう表現をするのよ。私に対して人見知りという言葉を使うなんて、確実に私を小さな子供扱いして何かをしようとしているに決まってるわ」

「え、そうなのか?いや、子ども扱いしたいわけじゃなくて、人見知りが小さな子供を指す言葉ってのを知らなかっただけだぞ。僕がお前と親子になんてなろうとするわけがないじゃないか。もしお前との恋人の関係が変わるとしたら……それは……その……」

「……何をもじもじしているのかしら、気持ち悪いわね。突然私に対して人見知りっぽい態度を取ったりして、まさか私の息子になりたいとか言い出すつもりじゃないでしょうね」

「お前と親子になろうとするわけがない、って言っただろうが!っていうか何で人見知りと養子縁組が結び付くのかも分からないぞ!」


【会話ブログ】
「クリックしてくれるあなたとはもう見知った間柄でしょうね」


公認会話士の小説連載中

小説版会話ブログ第一弾
【はじまりの日】

小説版会話ブログ第二弾
【拝啓、わが路】

小説版会話ブログ第三弾
【そして欠片は花弁のように】

会話ブログRPG
第1章
第2章

リクエストや質問 、待っているわ」