ブログネタ：床、机、棚、散らかっているのは？
参加中「先日部屋の模様替えの話 をしたけど、お前の部屋は模様替えの予定は無いのか？」
「あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。わざわざそんな回りくどい手を使わなくても良いわよ。何を考えているのかしら」
「え？何が？」
「まぁ、しらばっくれたりして、腹立たしいわね。私の部屋に久し振りに遊びに来たいと思っているのに理由が無いから困っているんでしょう？あなたの事は何でもお見通しよ。別に模様替えの手伝いなんて気にせずに来れば良いじゃないの。普段はガサツで失礼な事ばかり言っているクセに何を恥ずかしがっているのかしら」
「……えーと……僕は別に……いや、そういう事にしておいた方が丸く収まるのかな……」
「何をごにょごにょ気軽に美術展に入っただけなのに高額な絵画を月賦で購入する契約をさせられそうになっている男のように呟いているのかしら、気持ち悪いわね。心配しなくても水とフライドポテトくらいなら食べさせてあげるわよ、人を何だと思っているのかしら、失礼な」
「いや、別にそんな食事にありつけるかどうかを心配してたわけじゃないぞ。っていうか何だか知らぬ間に話がどんどん進んでるような気がするけど……じゃぁせっかくだからお邪魔しようかな」
「あらそう。あまり乗り気はしないけれど、あなたがそこまで言うなら仕方ないわね。こんなにありとあらゆる策略を巡らせてまで私と一緒にいる時間を確保しようとしたりして、今後のあなたの人生は大丈夫なのかしら。あまりにもべったり私に依存してしまって自立心が無いのは感心しないわよ」
「はい、気を付けます……って、何なんだこの展開は！とにかく僕は純粋に模様替えとかをするつもりはないのか訊いてみただけなんだけどな」
「しつこいわね。あなたの望み通り私の部屋に来るのが決まったんだからもう良いじゃないの。私に魂胆を見透かされた恥ずかしさで、あくまで模様替えについて訊いただけ、と格好つけたい気持ちは分かるけれど、私を相手に今更気取った態度をしても意味が無いわよ。かえって鼻についてしまうわ」
「いや、そういうつもりじゃないんだけど……まぁ良いか。ちなみに僕の部屋なんだけど、どうも棚が散らかるんだよな。ちゃんと出した本を元の場所に戻してるはずなんだけど、どうしてなんだろう」
「さぁ、どうかしらね。本を読んだらどんどん床に積んでいけば良いんじゃないかしら。そうすれば棚は汚れないわよ」
「それじゃ汚れる場所が棚から床に移るだけじゃないか！」
「うるさいわね。そのままにしておくなんて誰も言ってないじゃないの、失礼な。一手や二手しか先を読めないクセに私の意見を理解したつもりにならないでちょうだい。ある程度数がまとまったら古本屋に売るなり図書館に寄贈するなりすれば良いのよ」
「なるほど、結局棚に戻したりしないんだな。……でもそれじゃせっかく買った本がどんどん手元から離れてまた読みたい時に困ると思うぞ」
「あらそう。同じ本を何度も読みたいのね。そんな人間離れした感覚で話を進められてもよく分からないわ」
「いや、一度読んだだけで記憶しちゃうお前の感覚の方がスゴイと思うけど……まぁこまめに整理整頓するしかないか……そういえばお前の部屋はいつも整理整頓がいき届いてるな。普段どれくらいの頻度で掃除してるんだ？」
「さぁ、どうかしらね。ほとんど掃除も整理整頓もしないけれど、毎日５回は掃除や整理整頓をしているんじゃないかしら」
「……結局どっちなんだ？するのかしないのか全然分からないじゃないか」
「違うわよ。毎日の会話では掃除や整理整頓をしている、って言ったの。会話中にあなたが発生する必要の無い言葉や話題を掃除したり、あなたの想いが暴走して妙な展開にならないように常に整理整頓をしているのよ。大人しく私の部屋へ遊びに来れば良いのにゴチャゴチャ言ったりするから今日も整えたところよ」
「やっぱりお前が意図的にコントロールしてたんだな……そのわりにはずいぶん酷い事を言われてたような気がする……」
「ゴチャゴチャ言わずにクリックすれば良いのよ」
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