![旬の果物、そのまま食べたい?何かひと手間かけたい?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
「昨日はイチゴを食べたぞ」
「あらそう。それがどうかしたのかしら」
「いや、別に深い意味は無いんだけど……」
「まぁ、そんなはずは無いわ。きっと私に何かを暗に伝えようとしているのね。もしかしてイチゴよりもあなたの方が可愛いなどと言ってもらいたいのかしら?確かによくよく考えてみるとあなたはイチゴみたいね」
「ええっ?僕の事をイチゴみたいに可愛いと思ってるのか?そ、それはちょっとテレるな」
「あら、そうかしら。ヘタのように適当な髪型をしているうえに顔中ブツブツだらけじゃないの。今だって妙に顔が赤くなったりして、完全にイチゴを意識しているわ。でも私はイチゴみたい、とは言ったけれど、あなたに対して可愛いとは言っていないわよ。勘違いしないでちょうだい」
「イチゴっぽいイメージとかじゃなくて何かイチゴそのものが顔になってるみたいじゃないか!不気味過ぎるぞ!しかも別に僕の顔はブツブツしてないし」
「あら、そうかしら。いつも私に対してイチゴのように甘酸っぱい言葉をブツブツ呟いているじゃないの、いかがわしいわね。塩をかけて溶かしてやろうかしら」
「いつの間にかイチゴからナメクジになってるぞ!全く。【旬の果物は何もつけなくても美味しいな】くらいの事を言おうとしてただけなのに酷い言われようだ」
「あら、そうかしら。普段口にしている果物は恐らく人が食べるために栽培されているはずよ。全く人が手を加えずに自生した果物は例え旬でもあまり美味しくないような気がするわ」
「酷い言われようって訴えた事は完全にスルーなんだな……まぁ良いか。なるほど、確かに個人の庭に成った柿とかキウイとかトマトとかを食べた事があるけど、あんまり美味しくなかったような記憶があるな。じゃぁ実際には旬の果物とはいえ、美味しくなるなら手を加えて食べるのが得策ってカンジか」
「ええ、そうね。旬の果物はそのまま、などと決め付けなくても良いと思うわ。もちろんそのままの方が美味しいと感じるようなポテンシャルの高い果物も多く出回るでしょうけれど。あなたも私が手を加えなければ全く不味くて食べられたものじゃないものね。そもそも旬があるのかどうかも全く分からないわ」
「こら!僕が一人じゃどうにもならないみたいな言い方じゃないか!」
「………………」
「あれ?突然どうしたんだ?」
「………………」
「おい、ちょっと、別に怒ってるわけじゃないぞ」
「………………」
「うっ、もしかしてお前が怒ってるのか……?」
「………………」
「ご、ごめん!お願いだから僕と会話してくれ!」
「……やはり一人では全く盛り上がらないじゃないの。それともあなた一人でこの後どうにかなったのかしら?」
「うっ、そう言われると自信は無いけど……うーん、僕はこのままで大丈夫なんだろうか?一人でも盛り上げられるくらいに言葉を操れるようになりたいな」
「あらそう。無理じゃないかしら。酷いのは避けられないもの」
「僕だって努力すればちゃんと成長していけると思うぞ!」
「違うわよ。一人にはさせられないもの、って言ったの。そもそもずっと私が傍にいるから一人になる機会なんて一生訪れないじゃないの」
「そ、そっか。何かスゴイ事を言ってるような気がするんだけど……」
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