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梅と桜 どちらがきれいだと思う? ブログネタ:梅と桜 どちらがきれいだと思う? 参加中


「春になると梅見とか花見とか、他にも色々な花を楽しむ季節だな」

「あら、そうかしら。花を楽しもうと思うなら春にこだわらなくてもいつでも楽しめるんじゃないかしら。あなたの場合は花より団子より平凡というカンジね。どうしてそこまで定番でありきたりな行動を好むのか理解出来ないわ。逆にとてつもなく特殊な思考回路の持ち主なんじゃないかしら。平凡過ぎて気持ちが悪い、という心理ね。例えばアンパンが有名なお店のアンパンが大好きで数年間食べ続けているクセに、そのお店のアンパン以外のパンを一度も食べた事が無い、というカンジよ。美味しくて評判のものを食べる心理は理解出来るけれど、流石にそれしか食べないというのは不気味に写るわよね」

「うーん、ずっと同じものしか食べない人を一人知ってるんだけどな……気付いてないなら言わない方が良いんだろうか……」

「何をごにょごにょ上司の刑事が完全にシロだと断言した容疑者が真犯人である事に気付いてしまった新米刑事のように呟いているのかしら、気持ち悪いわね。とにかくこの時期にだけ突然花を愛でるような人格をアピールされてもピンクピンクしく見えるわよ」

「え?何だって?ピンクピンク?」

「ええ、白々しいを春らしくしてみたのよ。白々しいのは冬っぽいものね。それとも新緑の季節だからしりょしりょしいとか言い出すつもりかしら?いっそ語呂が良くなるように【しく】を省略してピンクピンク見えると言うべき、とか言い出すつもりかしら」

「言い出すも何も初めて聞く言葉だから何とも言いようがないぞ」

「あらそう。ピンクけてしまったのね。それとも展開についていけなくて頭が真っピンクになってしまったのかしら?まぁ、何を考えているのかしら、いやらしいわね」

「さっきから何を言ってるんだ!意味が分からないぞ!」

「うるさいわね。最初に季節の話を始めたのはあなたじゃないの。せっかく日本には四季があるし、言葉だって四季に合わせて変化させれば良いのよね。季語とはまた違って季言語というカンジかしら」

「でも一つ一つの表現が四つに増えたら日本人でもかなり覚えるのが大変だと思うぞ。季節の変わり目の判断も難しいし……」

「あらそう。残念ね。結局は通年言語しか使われないのね。それならいっその事、季節なんて日本から無くしてしまえば良いのよ。【そろそろ年めいた陽気になりますね】とか、【年になると台風が増えますね】とか、【今年の年は暖年だそうですよ】とか、春夏秋冬を禁止して全て年で統一しましょう」

「しましょう、って言われても……そうなると全く話が通じないケースが増えると思うんだけど……」

「うるさいわね。そんな頭ごなしに否定されてしまったらもう何も会話なんて出来なくなってしまうじゃないの。一体今の季節の私は何をどうやって話せば良いのかしら?四季も士気も失って指揮が取れなくなった今は完全に日本語の死期と言えそうね」

「何を言ってるのかよく分からないけど、今まで通り話せば全く問題無いはずだぞ!」

「あらそう。それがあなた式のやり方なのね。分かったわ。それはそうと一体全体あなたが何を話したいのかさっぱり分からないわ。最早この会話の死期も近付いているんじゃないかしら」

「いや、梅と桜とどっちが綺麗だと思うか、程度の軽い話をしようと思っただけなんだけど……」

「あらそう。どちらも魅力的でどちらが綺麗かどうかなんて決めきれないわね。そうやって何でも優劣をつける風潮は良くないと思うわ。所詮は個人の価値観によるところが大きいし、軽い話のつもりでも、言われた相手は思いのほか傷付くものなのよ。それよりも双方の魅力を語り合う方が建設的で健康的で賢明だと思うわ」

「なるほど。確かにその方が話してても楽しいかもしれないな」

「ええ、そうね。私とあなたほど優劣に差があれば話は別でしょうけれど」

「こら!前言撤回が早過ぎるぞ!僕の方が劣ってるからってわざわざ言わなくても良いじゃないか!僕が傷付いたらどうするんだ!」

「ちょっと、どちらが優れていてどちらが劣っているか、私は一言も言ってないじゃないの。私はあなたの方が優れているという意味で言っていたのよ、失礼な」

「え?そうなのか?そ、そう言われると嬉しいけど……でも僕は逆だと思うぞ。ちなみに僕のどういうところがお前より優れてるんだ?」

「そうね。無理して非凡な私と付き合ってくれている事かしら。ずいぶん忍耐強いと思うわ。とても真似出来ないわね」

「そ、そうか……そう思ってくれてるのは幸せだけど、でも僕は全く無理してないぞ。お前の事が心から大好きだからな」

「……違うわよ。無知で平凡なのに私と釣り合っている事、って言ったの。惚れ惚れするくらい無知で普通だものね。とても真似出来ないわ」

「せっかく良いカンジだったのにわざわざ言い直さなくて良いだろ!」


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