「近頃ゆるキャラってのが話題になってるな。種類もいっぱい出てきたし」
「んー?るるるらるるる。るらるりろなんだよ。ぴゅるるるー」
「おい、まさか自分でゆるキャラをやろうと思ってるんじゃないだろうな」
「ハッ、ギクッ、ニヤリ、グヒッ、シュッ、ピヨッ、ドキッ、ハラハラ」
「いくつか核心を突けたみたいだけど、もう散々僕達は過去の会話とかも公開されてるし、今からキャラを変更しようとしても無理だと思うぞ」
「そんな事無いんだよ!売れない芸人が突然とんでもないキャラで登場してきてブレークした事が今までにもたくさんむにゃむにゃ」
「こら!途中で寝るな!会話しないとゆるキャラ以前の問題だぞ!」
「むむむっ、ピピー!ここは東京都新宿区、限りなく渋谷区寄りの方位を測定しました。今すぐご利用になれますかも」
「何だそのキャラは?電源を入れるとまず位置を確認するカーナビみたいな設定なのか?まぁ有名な声優が案内するナビとかもあるらしいし、ありえないキャラじゃないかもしれないな」
「むむむっ?目的地はディズニーランドで良いですか?私ディズニーランド以外に行く道が分からないですけれども!え?それじゃどっちにしても道なんて分からないだろって?いえ、世界中のどこにいても、ディズニーランドへ行く道だけは何だか分かっちゃうんですけれども。スゴイでしょ?え?じゃぁ途中の店や建物も登録しながら行けば次回からは案内出来るだろうって?無理ですよ、場所の登録は一軒しか出来ませんから。変な事をするとディズニーランドへ行けなくなっちゃいますけれども!え?その都度目的地を登録しなおせばまだ使えるって?辞めて下さい!実はディズニーランドへ行きたいんですけれども!ディズニーランドでキャラの勉強をしたいんですけれども!あわよくば中に紛れてそのまま住んじゃおうかと思ってるんですけれども?え?それじゃ僕を買ったお金を損するって?ケチケチしないで連れてってくれたら良いんじゃないかと思いますけれども!キャラ一人の夢も叶えられないなんて甲斐性なしだと言われても反論出来ない状況ですけれども?」
「ゆるキャラのクセに性格が悪過ぎるぞ!夢が叶いそうになった途端になりふり構わないカンジになってたじゃないか。それにゆるキャラって着ぐるみが多いし、話さなくても良い、っていうか、話さない方が良いんじゃないかと思うぞ」
「んー?チッチッチッチッ!フンッ、ヒヒヒッ、チッチッチッチッ」
「今度は何だか物凄く上から目線で人をバカにしたような態度のキャラだな……話さないっていうより、話すまでもないって言われてるみたいだ」
「あーん?チッチッチッチッ!ケッ!ペッ!チッチッチッチッ」
「ごめん!さっきも言ったけど、やっぱりここでは話さないキャラは無理だ!頼むから普段通りにしてくれ!」
「あん?フッ、チッチッチッチッ。ノンノンノンノンチッチッチッ」
「こら!頼むから辞めてくれ!そんなキャラじゃ全然癒されないぞ!」
「んー?でも許せないキャラの話をし始めたのはミッキーなんだよ!だから私は最初からずっとそのゆるキャラとかいうのをやってみた次第かも!そうなのかも?違うかも」
「ああ、なるほど、そういう意味だったのか……言われてみれば最初からそんなキャラばっかり演じてたような気がする」
「クリックしないなんて考えられないんですけれども?なんだよ」
公認会話士の小説連載中
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【はじまりの日】
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