エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸 -33ページ目

イギリス人は窓に花を飾るのが好き


エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花4


■ メイファイアの裏通りの花ー0



前回のブログの続きです。足休めのためロンドンのメイフェア地区の裏通りのレストランに入り、夕食をとった話の続きです。ロンドンに滞在したのは8月13日から17日まで、18日の午後には成田空港に帰っていました。その頃の日本は、毎日が30度を超える猛暑日で、それを逃れてきたロンドンは、日中が暑くても24度、朝の散歩時は13度と肌寒いぐらいでした。成田で飛行機が到着して飛行機から連絡ブリッジに移る時、熱気がブアーンと襲って来て、日本中がサウナではないかと思ったほどでした。

 

 しかし、ロンドンが日本と比べていくら過ごしやすいと言っても、前回のブログの写真を撮影した日は一日中晴天で、日向を歩くと汗ばむほどの暑さでした。その日は、一日中歩きづくめで、体がアルコールと水分を欲したのか、夕食の時はいつもはビール小瓶1本のところを、2本も飲んでいました。

 

 一日歩いた疲れのためか、アルコールが気持ちよく体中を駆け巡り、レストランを出た時には十分にできあがっていました。そして目に入ってきたのが、前回のブログの写真の光景です。日本のようにじっとりとした熱さでなくからりとした暑さで、心地よい夏の夕べに屋外に出て、酒を片手に楽しそうにしゃべるイギリス人の立ち飲み姿を撮っているうちに、さらにいい気分になっていました。後で撮った写真をみたら、その後、カドガン・ホテルへ帰る道すがら、各建物の窓先に飾ってある花の写真ばかりを撮っていたようです。普段は花の写真はめったなことでとらない私が、道すがら行く先々で花を撮りまくっていたようです。その他が建物の写真ばかりであるのに、その時だけ花の写真が山のように残っていました。その時はよっぽど幸せ気分いっぱいだったのでしょう。

 

今回紹介する写真は、その時撮った写真です。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花1

■ メイファイアの裏通りの花ー1




エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花2

■ メイファイアの裏通りの花ー2



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花3

■ メイファイアの裏通りの花ー3



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花6

■ メイファイアの裏通りの花ー4




エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花5

■ メイファイアの裏通りの花ー5



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花7

■ メイファイアの裏通りの花ー6



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花8

■ メイファイアの裏通りの花ー7



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花9

■ メイファイアの裏通りの花ー8



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花10

■ メイファイアの裏通りの花ー9



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花11

■ メイファイアの裏撮りの花ー10



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花12

■ メイファイアの裏撮りの花ー11



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花14

■ メイファイアの裏撮りの花ー12




エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花15

■ ナイツブリッジの裏通りの花ー13



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-窓先の花16

■ ナイツブリッジの裏通りの花ー14

 もうホテルに近いところで撮ったものです。

 今回のテーマの「窓先の花」も前回のテーマの「居酒屋の前の路上の立ち話」も

 盛り込んだカットが撮れました。

イギリス人は立って飲むのが好き?

 ロンドンのダウンタウンを散策すると、居酒屋(TAVERN)の外の路上で、仕事帰りと思われる男たちが立って酒を片手に、おしゃべりしているのをよく見かけます。

つまみもとらず、ただおしゃべりをつまみにただ飲み続けています。

なにもとらずにただアルコールを胃に流し込んで大丈夫かな心配してしまいます。

また、あんなに長く立ち続けたら草臥れないかと、入らぬ心配をしてしまいます。

日本人と酒の飲み方がかなり違うなと思います。


 今回紹介する写真を撮影した日は、今までほとんどしたことがなかったロンドンの中心街巡りをした夏の日の夕方、メイフェア(MAYFAIR)の裏通りで撮ったものです。

 

その日は、私は、大英博物館(BRITISH MUSEUM)に行くため、カドガン・ホテル(THE CADOGAN HOTEL)を朝早く出ました。ナイツ・ブリッジ駅(KNIGHTSBRIDGE)から地下鉄(UNDERGROUND RAILWAY)を利用して大英博物館の最寄駅ホルボーン駅(HOLBORN)まで行きました。大英博物館はとても素晴らしいスカイライトをもつ中央ホールと世界一と言われる収蔵品で有名ですが、その中を見て回るだけでも足が棒になっていました。

 

足がそんな状態であるにもかかわらず、また、朝ナイツ・ブリッジ駅でロンドン中のバス、地下鉄、地上鉄道が一日乗り放題できるワンデイ・チケットを買っているにもかかわらず、その後、ホテルまで乗り物を使わず歩いて帰りました。

 

 大英博物館から、ロイヤル・オペラハウス(ROYAL OPERA HOUSE)コベント・ガーデン(COVENT GARDEN)、テムズ河沿いのホテル・サボイ(HOTEL SAVOY)、チャリング・クロス駅(CHARING CROSS)、ナショナル・ギャラリー(NATIONAL GALLERY)(もちろんこ美術館で有名なターナーやベラスケスの収蔵品もしっかり見ました)、ピカデリー・サーカス(PICCADEDILLY CIRCUS)、グリーン・パーク(GREEN PARK)、メイフェア(MAYFAIR)、ハイド・パーク・コーナー(HYDE PARK CORNER)、朝出てきたホテルのあるナイツ・ブリッジまで、ロンドンの中心街の街並みをカメラに収めながら、歩きづくめの一日でした。

(その日一日の私が歩いた道筋を落とし込んだマップを一番最後に載せました。)

 

その途中、あまりに疲れたので休息を兼ねて、メイフェアの裏通りにあった小さなレストランで夕食をとりました。その際ビールを2本飲んたため、この写真を撮った時は私自身もほろよい気分で、レストラン周辺にあった今回の居酒屋の写真を撮りながら帰途につきました。




エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-タヴァーン4

■ TAVERN-1

 今回の写真はすべて、メイフェア(MAYFAIR)の裏通りの居酒屋の前の通りを撮った

 ものです。

 メイフェアは、バッキンガム宮殿があるグリーン・パークとハイド・パークに接してい

 て、各国の大使館が点在する閑静な住宅街です。日本大使館もここにあります。

 ピカデリー・サーカスの繁華街から少し外れたところにあるため、近くのオフィスで

 働く人達か、この地域の住民しか利用しないであろうと、想像されるところにありま

 した。住宅街の居酒屋であるにもかかわらず、居酒屋の前の路上は、どこのお店

 も立って飲む人たちに占領され、酒場状態と化していました。




エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-タヴァーン5

■ TAVERN-2



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-タヴァーン3

■ TAVERN-3



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-タヴァーン2

■ TAVERN-4



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-タヴァーン1

■ TAVERN-5



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-大英博物館からカドガンまで歩いた道筋

■ホテル→大英博物館→ホテル歩いた道筋マップ

 赤線表示が歩いた道筋、青線が乗った地下鉄、青楕円のところが今回の写真居酒 

 屋があったところ、赤マルが私が泊まった宿カドガン・ホテル。

カドガン・ホテルのシングルルーム

今回は、カドガン・ホテル(THE CADOGAN HOTEL)の私が泊ったホテルのインテリアを紹介します。私が泊った室は5階のポント通り(PONT STREET)に面した415号室です。ヨーロッパのホテルでは珍しいシングルルームでした。外観から見ると屋根裏部屋の位置にありました。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-415号室1

■ ROOM NO.415 OF THE CADOGAN HOTEL-1



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-415号室2

■ ROOM NO.415 OF THE CADOGAN HOTEL-2


 この室はポント通りに面した5階にありました。外観が屋根裏部屋的なデザインとなっている位置にあり、外壁面が下の1~4階の外壁面よりセットバックし、勾配面になっていました。窓は、部屋の幅方向の両端にそれぞれ1か所ずつ計2か所の縦長の窓が設置されており、その中央には勾配面の外壁を隠すようにウォーク・イン・クロゼットが設けられていました。


エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-415号室7


■ ROOM NO.415 OF THE CADOGAN HOTEL-3


 上の写真は、室の窓から見たポント通りの風景です。写真左側に自建物のせっ器室タイル葺きの勾配屋根が見えます。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-415号室4
■ BATHROOM OF THE CADOGAN HOTEL-1


  415号室にはバスタブがなく、シャワーしか付いていませんでした。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-415号室5


■ BATHROOM OF THE CADOGAN HOTEL-2


 前回のブログで415号室の前の廊下に階段がありましたが、415号室の中にも段差があって、バスルームの入口のところに階段が付いていました。


エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-415号室6

■ ROOM NO.415 OF THE CADOGAN HOTEL-7


 バスルームにヒーターで熱せられたタオル掛けが付いていました。濡れたタオルをかけておくと直ぐ乾いて便利でした。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-ツインベッドルーム1

■ DOUBLE BED ROOM OF THE CADOGAN HOTEL-1

  私が泊った部屋以外のインテリアです。


エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-ツインベッドルーム2

■ DOUBLE BED ROOM OF THE CADOGAN HOTEL-2

  私が泊った部屋以外のインテリアです。

カドガン・ホテルの廊下

 今回は、カドガン・ホテルの宿泊フロアの廊下の紹介です。

カドガン・ホテルで私が泊った室はルーム№415でした。その室はフォース・フロア(THE FOURTH FLOOR)、つまり5階でした。5階の廊下のインテリアを紹介します。


 ご存じだと思いますが、イギリスの階の呼び方は日本と異なります。1階がグラウンド・フロア(THE GROUND FLOOR)、2階がファースト・フロア(THE FIRST FLOOR)、3階がセカンド・フロア(THE SECOND FLOOR)、4階がサード・フロア(THE THIRD FLOOR)と階の呼び方が日本のそれより1階少ない数で呼びます。階数をイギリスは「0」から数えはじめ、日本は1から数えはじめます。イギリスは「0」の概念があるのに対して、日本は「0」の概念がない呼び方です。ホテルにチェックインした後しばらくの間、いつもこの呼び方の違いに戸惑います。しかしすぐ慣れます。




エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-廊下1

 ■ CORRIDOR OF THE CADOGAN HOTEL-1


 上の写真は、私が宿泊した415号室の出入口扉の室内側に張ってあった掲示板の写真です。見ての通り、5階のプランと「火災が起こった場合の注意事項」が書いてありました。プランの中でオレンジ色に塗られいた室が私が泊った415号室です。

 建物中央にライトコートがあり、その周りを周回できる廊下が設けられています。5階の宿泊室には3種類床レベルが異なる室があり、廊下の途中に階段が設けられていました。プラン左上に四角の3辺に階段の表記があるところがありますが、その部分が、前回のブログで紹介した客用リフトと客用階段の設置位置です。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-廊下2

■ CORRIDOR OF THE CADOGAN HOTEL-2


 上の写真は、リフト乗降口前の廊下から415号室側廊下を撮ったものです。突き当りの硝子框扉は、客用リフトと客用階段の竪穴が火災時に煙の伝播経路になるため、廊下の煙汚染を防ぐために設けられています。但し、木製扉のため防火性能はなく、自由開きで戸じゃくりのない扉のため遮煙性能も低いものでした。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-廊下3

■ CORRIDOR OF THE CADOGAN HOTEL-3


 私が泊った415号室の出入口扉前の廊下の写真です。出入口扉が木製のため、防火性能はありません。扉枠、扉、天井廻り縁、腰壁見切り縁、幅木等の造作すべてに小さな化粧繰型がついています。

繰型が使用されることで少しクラシックな趣のインテリアになっていますが、壁が艶なしの白、木部造作が艶ありの白、床のカーペットが白と全体が白一色でまとめられいため、クラシックなデザインでありがちな嫌味がなく、清楚な感じのする廊下でした。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-廊下5

■ CORRIDOR OF THE CADOGAN HOTEL-4


 上の写真は、415号室側廊下から、リフト乗降口方向を撮ったものです。№2の写真の竪穴区画扉を反対側から見ています。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-廊下4

■ CORRIDOR OF THE CADOGAN HOTEL-5


 上の写真は、№3写真の逆方向を撮ったものです。廊下突き当りを右に曲がるとさらに上の写真№4の廊下になります。写真左側手前が私が泊った415号室の出入口扉です。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-廊下6

■ CORRIDOR OF THE CADOGAN HOTEL-6


 上の写真は、№5写真の逆方向を撮ったものです。階段の向こう側に見える写真右側出隅壁の向こう側に415号室の出入口があります。

 廊下幅が個人住宅内の廊下幅1,000mmほどしかなく、階段手前でさらに廊下幅が狭くなり700mmほどしかありません。このホテルは一部両側に宿泊室を抱えた廊下であるため、日本の法規では廊下幅が1,600mm以上必要なところです。しかし。このホテルは、22室/階程度のこじんまりとしたホテルのため、廊下で人とほとんどすれちがうこともなく、廊下幅が狭いことによる不具合は全く感じませんでした。むしろ廊下の狭さがアットホーム感を感じさせ、快適な廊下でした。そんなに規模の大きくないホテルでも一律に片側廊下でも1,200mm以上と幅広な廊下を強いる日本の法規を恨めしく思いました。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-廊下7

■ CORRIDOR OF THE CADOGAN HOTEL-7


  廊下の暖房器具スチーム・ラジエタ-を写しました。

カドガン・ホテルのリフト

 今回はカドガン・ホテルのリフトを紹介します。

日本では昇降機のことを「エレベーター」と呼びますが、イギリスでは「リフト」と呼びます。「エレベーター」という呼び方は、アメリカの昇降機メーカー「オ-チス」が商品名として使い始め、それがアメリカで定着し、日本でもそう呼ばれるようになったようです。

 

 カドガン・ホテルのリフトは、昇降路が鉄格子製、リフト出入口扉が鉄格子の蛇腹になっています。その蛇腹形式の扉を手動で開閉するクラシックな設えのリフトになっています。私が今の事務所に就職した1969年頃には、日本にもこの形式のリフトが残っていました。しかし、現在ではほとんど残っていません。カドガン・ホテルのリフトは、建物同様に建設当時そのままの形で残され、使用されています。

 カドガン・ホテルは地下1階地上6階建ての建物ですが、このリフトは、そのうち1階から6階の各階に停止します。


 エントランス・ロビーに直結する客用のリフトはこの1台だけです。このリフトの昇降路の4辺のうち、リフト出入口が設置されている辺を除く3辺を使い、昇降路を巻くようにして客用階段が設置されています。





エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト1

■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-1


 上の写真は、1階エントランス・ロビーのエントランス出入口の対面側の写真です。

 写真右側がリフトの木板張りの昇降路とリフト出入口です。

 リフト出入口の鉄製格子の蛇腹形式の扉が閉じられています。

 その右横に昇降路を巻くように設置されている階段の昇降口が見えています。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト2


■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-2

  

 上の写真は、1階エントランス・ロビーのリフト出入口の写真です。

 リフトの蛇腹形式の扉が畳まれ開け放されています



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト4
■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-3


 上の写真は、リフトのかご内部の写真です。かごの大きさは幅1,200mm奥行き

 800mm程度で、二人乗れば満員になる大きさでした。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト3


■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-4


 上の写真は、リフト出入口扉を閉じたばかりのかご内部を蛇腹扉を通して見た

 写真です。



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト5

■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-5

 

 上の写真は、私が宿泊した415室のフロアTHE 4TH FLOOR(日本の呼び方では

 5階)のリフト乗降口の写真です。かごが到着する前、昇降路が空の状態の写真

 です。


エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト6

■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-6

  

 イギリスの伝統様式の建物は、使用されている材料の種類が石、煉瓦、スタッコ、木、鉄、ガラスと非常に少なく、限定されています。また、その少ない材料の色や肌合いについてもイギリス人独特の好みがあって、材料の色や肌合いの種類も非常に少なく限定的です。 

 

 このリフトの昇降路、出入口扉、階段手摺が鉄製で黒色塗装になっていますが、外部で使用されるフェンス等の鉄製の材料は、この写真に見るように豪華に見せるため、一部に金色鍍金を使うほかは、この写真に見られるように黒色塗装で仕上げるのが通例となっているようです。

 

 また、その鉄材も角パイプのような肉厚が薄い空洞状のものを使わず、中味が詰まった棒鋼や型鋼や鋳鉄が使われています。空洞のものを使う場合には肉厚の厚いものを使用しているようです。それは鉄が腐食しやすい材料のため、肉厚の厚いものを使用することにより、耐用年限を延ばすとともに、肉厚の薄い材料のもつ重量感のない肌合いをイギリス人が嫌っているからだと思います。

 

 日本の住宅街では、昔は木や竹でつくられてきたフェンスがアルミ製のものに取って代わられていますが、アルミ製のフェンスは、ロンドンの住宅街で見かけることはありません。アルミ材は、形をつくることが易しく、腐食にも強いのですが、表面の肌合いが薄っぺらで重量感がありません。アルミ材の肌合いが伝統様式のタウンハウスに使われている材料との折り合いが悪く、イギリス人にとって肌に合わないものと見なされているのだと思います。

 

 方や頑なに今でも伝統的材料である鉄材の黒色塗装を使い続けているイギリス人と、方や伝統的材料である木や竹を捨て、アルミ製のものに変えてしまった日本人と、フェンス一つとっても街づくりに対する違いが端的に表れていると思います。




エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト7

■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-7



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト8

■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-8



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト9

■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-9



エンドウ・アソシエイツ加藤峯男の無陸-リフト10

■ LIFT OF THE CADOGON HOTEL-10