こんばんは、ミチコです。
過去記事でイイネとフォローして下さった方、本当にありがとうございます!
口コミで人気拡大中の映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。
なんと、明日(1/13)から来場者特典の第四弾の配布が決定しました
そんな「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の本編の振り返りと感想をネタバレありで語ろうと思います
ネタバレOKだよと言う方は、本記事をご覧ください!
なお、感想その2の続きからになります↓
ネタバレありの感想その2
⚠️ネタバレにご注意ください。
振り返りと感想-哭倉村•入村-
【あらすじ】
ーーーーー昭和31年。
過去パートの登場人物をご紹介します。
水木はタクシーに乗り、哭倉村(なぐらむら)の入り口であるトンネル前にたどり着いた。
彼が徒歩でトンネルを抜けた先には、青々とした田んぼ、波が穏やかな川、広大な森に佇む赤い鳥居と美しくもどこか寂しい自然が広がっていた。
水木が歩みを進めていると、大木の根本で立ち往生している少女を見つけた。
水木は少女が龍賀一族の直系、龍賀沙代(りゅうがさよ)であると気づき、話しかけた。
水木「どうしましたか?あぁ、鼻緒が切れてしまったんですね」
そうして水木は自分のハンカチを使い、沙代の下駄の鼻緒を直し、沙代との接触に成功した。
沙代が水木に感謝を述べると、遠くから一人の少年、沙代の従兄弟である時透(ときや)がやって来た。
時弥は水木が東京からやって来た事を知ると、東京の話を聞きたがった。
しかし水木の目的は時貞の葬儀に参列する事なので、時弥とまた話をしようと約束して、龍賀家へ向かった。
水木が龍賀家の鳥居を潜り、屋敷の玄関に向かう時、背後から声をかけられた。
長田「何か御用でしょうか?」
どこか怖さを感じさせる笑みと声で語りかけて来た男は、村長の長田(おさだ)であった。
水木は長田に対して名前と会社名を言うと、丁度屋敷から克典がやって来て、屋敷へと招き入れられた。
そして克典に連れられた先には広い和室があり、その部屋の両脇には喪服姿の分家筋の親族達がズラリと座っており、水木に鋭い目を向けていた。
乙米「見かけ無い顔がいる様だけど」
そう声をかけたのは、故人龍賀時貞の長女であり、克典の妻、龍賀乙米(りゅうがおとめ)であった。
克典「東京からの立会人だ」
乙米「こちらの迷惑も顧みず、やって来るなんて、確かに貴方のお仕事相手らしい」
トゲトゲとした夫婦の会話を受け、水木が挨拶するも、素気無い返答。
そんな中、マイペースに声を発したのは、時貞の次女である龍賀丙江(りゅうがひのえ)であった。
その直後、先程道端で出会った沙代と時弥が入室。
沙代は母親の乙米の隣に、
時弥は彼の母親である庚子(としこ)の隣に座った。
庚子は時貞の三女であり、村長の長田に嫁入りしていた。
そして、最後に入室したのは、異色の格好をした男、時貞の長男である龍賀時磨(りゅうがときまろ)であった。
水木は直系長男が健在である事に内心驚いて焦りを募らせたが、一方の克典は余裕の態度であった。
そして、弁護士が時貞の遺言状を読み上げた。
「龍賀家当主は長男の時磨とする。尚、時磨は時弥を養子にし、時弥が成人後は時弥が当主となる。会社は克典が社長を継続するものの、全ての決定権は長女の乙米が持つものとする」
克典や丙江を始め、分家筋が一斉に自分達に旨みが無いと騒ぎだす。
水木は急に始まった争いを避ける為に壁際に寄ると、沙代が真剣な眼差しで訴えかけて来た。
沙代「助けて下さい」
水木は、自分は沙代の父親である克典の味方だと彼女に伝えた。
そして、不気味な地鳴りが発生する。
時磨「お籠り(こもり)を始める様に」
新当主の時磨は、葬儀の際に1日一人で部屋に籠るという、龍賀の伝統を実施する様に指示した。
そして、時磨が退出する直前、揺れに恐怖していた乙米が声をかける。
乙米「兄さんに務まるんでしょうね?」
時磨「父様(ととさま)の許でずっと修行をしてきた。嫁取りも許されず」
そうして、時磨、続いて乙米と沙代が退出していった。
そして、ある謎の少年に先導されて、客間に案内された。
案内された客間で、水木は克典を、ひいては自分の爪の甘さに悪態をついた。
水木はこのままでは会社に帰れないと思いながら、床についた。
そして、10年以上前の戦争体験の悪夢をみるのだった。
ーーーーー昭和20年以前。
水木は徴兵により、南方の島に出征していた。
上官の面子や保身により使い捨ての駒として無茶な玉砕特攻を命じられた。
水木は砲撃により左半身に広範囲な負傷を受けながらも、なんとか生き残った。
そんな悪夢から目覚めたのは、響き渡った悲鳴であった。
【感想】
入村直後の自然のシーンは、美しい景色に反して、怪しい音色が聞こえ、何か不吉な事が起こりそうな印象を与えて、とても良かったです
そして、出て来るシーンは全て、これからのお話に関係がある所ばかりで、これでもかと伏線をはっていました
この伏線は、2回以上見ないと気づけないので、2回見ても楽しめる良い仕掛けだと感じました
そして、龍賀一族が集まる所や、時磨の特異な白い顔は、横溝正史の犬神家の一族を連想させます。
これは、あえて犬神家の一族を連想させる様に演出していると推察します。
短い映画の中で、昭和のドロドロとしたお家騒動を、説明せずとも多くの人が感じ取ってくれるからです。
しかし、勘違いしてはいけません。
鬼太郎は妖怪コンテンツ作品です。
犬神家の一族や名探偵コナンの様にミステリー作品ではありません!
確かに、この後のストーリーはミステリー調で進んで行きます。
しかし、鬼太郎作品は妖怪の所業に、人間の様々な本質を織り交ぜるストーリーがメインです。
つまり、ゲゲゲの鬼太郎の基本構成として、不可思議な事が起こる場合は、全て妖怪の影響です。
この基本的な事を分かっていないと、今回の映画をミステリー作品だと勘違いし、「ミステリー要素は大した事なかった作品だった」とトンチンカンな感想を抱いてしまいます。
では、タイトルの「ゲゲゲの謎」の謎とは何なのか。
これは目玉親父の事です。
詳しくはコチラの記事をご覧下さい。
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そして、戦争の回想シーン。
これは、水木しげる先生の「総員玉砕せよ!」などを始めとした戦記漫画の内容が描かれています。
ちなみに、ご存知のない方に補足しますと、先生は第二次世界大戦の最前線である戦地に出征し、過酷な戦争体験を重ねた経歴を持ちます。
そして「総員玉砕せよ!」は、自身の戦争体験と実話に基づいた戦記漫画です。
その為、水木しげるファンにとっても嬉しいアレンジですし、水木しげるの過去を知らなくても、ほぼ実話なのでリアリティーがあります。
また、このシーンの見所として、隠れ妖怪が複数登場しています。
何処に登場しているかは、コチラ↓の記事の最後をご覧下さい
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以上、ネタバレありの劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の感想でしたー!
ご覧頂き、ありがとうございました。
ではでは、また次回も是非お越し下さい!
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