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道普請人HP, http://coreroad.org/

イテンの町で、5年前、2012年にケニア事務所がILOからの委託業務で若者グループと道直しを行っていた。

 

その道の様子を確認してみた。傘下に若者グループをいくつかもつCBO(Community based organization)のチェアマンが、案内してくれた。カウンティ農業省の農業土木技術者が、彼のことも知っていて、つないでくれた。

 

当時たてられた看板。今年は選挙の年で、候補者のポスター掲示版と化していた。

 

 

道の様子は良好だ。表層の土のうを被覆する層が侵食され、土のうがむき出しになっている。表面は袋が破れているが、側面は残っていて中に詰めた土はしっかりと締固められている。これ以上の侵食が進むを防いでいるようだ。

 

 

 

道の様子を誇らしく案内してくれたチェアマンのジョゼフ。喜田副理事長のことや、ケニア事務所スタッフのことを覚えてくれていた。

 

 

彼のCBOの事務所。ローカルスタッフだけで頑張っている様子が頼もしい。これからも活発に活動を続けてほしいと思う。

 

 

 

 

一年前、ナイロビ日本人学校に続く道を整備することになり、調査をした。あれから一年。

 

ケニア事務所メンバーの活躍で、道が整備された。写真で報告を受けていたが、よい機会だったので見に行ってみた。

 

まだ今年は雨が降る前で同時期ではあるけれど、様子が異なる。これから雨が降り、昨年との通行しやすさが比較されることと思う。

 

昨年

現在

 

昨年

現在

 

昨年

現在

 

 

 

 

 

 

作業二日目。昨日土のうを並べた個所に土をかぶせて完成させることができる。昨日のペースで土が運ばれてくると期待していたが、トラブル発生。

 

土取り場にあるカウンティの掘削機械が壊れ、トラックに土を積み込み出来ないという。カウンターパート、カウンティスタッフが電話でいろいろ調整し、代替部品の調達、現場までの運搬にいろんな手段を講じている。

 

かれらの頑張っている様子もわかるが、時間が過ぎていくのが気になる。

 

農家グループや人々が集まってくるので、できることから進める。

 

カルバートから流出す水を、隣接する畑で有効利用できるよう、対策を検討する。

 

 

 

土の調達を待つ間も、集まって人々のためにランチづくりが進められていた。現場の進捗が気になる自分に対し、人々の屈託のない笑顔。いらいらせず、できることをひとつひとつやっていこう。

 

 

対象道路を見下ろす丘に登ってみた。

 

 

畑と森の境界。森を守るため、家畜が侵入しないよう対策をすることが重要らしい。フェンスを張り巡らす事業が計画されているそうだが、地元の人々の協力が得にくいそうだ。丘に一緒に登ってくれたアシスタントチーフが教えてくれた。

 

道普請人が申請する環境助成事業に向けたネタとして使えそうだ。

 

 

結局午後になっても土が来ない状態で、現場を離れナイロビに戻ることになる。土の調達目途はたったようだ。カウンティスタッフが残り、人々とともに仕上げをすることになった。

 

帰路カウンティの土取り場による。部品を交換し掘削機械が動いており一安心。

 

 

 

 

今日はいよいよ実際に道直し。

 

しかし、現場に行ってみると前日までにカウンティと調整したはずのマラム(礫質土)が運ばれていない。自前で調達するのではなく、カウンティのオーナーシップに期待し土の調達はやってもらうようにしている。大事なことだが、カウンティ内の都合もあり、思うようにはいかない。

 

施工計画の説明、側溝や既設カルバート内の堆積した土砂の除去など、できることから始める。

カウンティスタッフの説明もしっかりしている。このスタッフは約1年前になるが、5日間の研修を受けた。少しはその成果があるようだ。

 

 

土が到着し、土のうを並べ始める。現場に、急に活気が出てきたようだ。

 

 

 

今日2台目の土が到着。いいペースだ。

 

 

コミュニティはいったん昼休憩をしてから、また作業したいという。そこでお昼休憩の時間。プロジェクトが一人当たり100 ksh(約100円)を提供し、サブカウンティスタッフと農家グループで食材を購入、現場脇の民家で調理してもらっていた。

 

なかなか慣れないが、プロジェクトできている外国人ということで、いつも接待をしてもらえる。贅沢食材のチキンシチューを自分だけいただく。本当は一番苦労しているカウンターパートらに食べてほしいと思うけど、人々の歓迎の気持ちだからと助言を受け、ありがたく頂戴した。

 

 

食後も作業に戻り、夕方日没ちかくになり作業終了。明日の作業内容を確認し、解散した。

 

 

完全に堆積物でふさがっていたカルバートも、この通り。

 

18時まで皆よく頑張ったと思う。でもまだ途中だから明日の作業で完成させることが重要だ。

 

現場へ向かう途中、ジャガイモを収集している運搬業者が目についた。このような車両が農地の側まで行くことができれば、農家は生産した作物を無駄にすることなく出荷できることになる。

 

 

農地側の道路。この先が雨期に水がたまり泥濘化し通行に支障がでるスポットらしい。

 

 

問題となるスポットで、農家グループから聞取りをし明日以降の施工に向けた計画を立てている様子。

雨期の状況を把握するうえで、そこに住む住民からの報告は貴重な情報源だ。

 

 

宿泊しているイテンに戻る途中、またもやCORE Kenyaの足跡を発見。今回の事業対象地からわずか5 kmのところだった。

 

 

2014年に外務省NGO連携無償資金協力事業で補修された道路。道路状態は良好だ。

 

ケニアでは2008年から道普請人、ケニア事務所を開設し、活動を行っている。CORE Kenyaとして現地でNGO登録もしている。

 

今回自分はJICA事業に参画しており、その一環でマラケットイースト サブカウンティオフィスのあるチェソイという町で研修を行っている。その研修会場で見つけたCORE Kenyaの活動の足跡。

 

2013年トヨタ環境活動の助成を受けた実施された事業。自分の属する団体の活動であるが、改めてケニア事務所メンバーの活躍が思い起こされ、誇りに思うとともに大いに刺激を受けた。

 

レポート上の報告は受けていたが、実際に現場に立つとその移動や現地環境を実感でき、活動の重みを感じた。

 

カウンティスタッフによる、サブカウンティスタッフへの研修状況とそれを見守るプロジェクトカウンターパート

 

 

会場付近で簡便なデモ。座学の内容を簡便ではるが、実技で確認する。明日からは実地で研修を行う。

 

日曜日移動、月曜から金曜までフィールド活動、土曜日に移動となる出張の、活動初日。

 

エルゲヨマラケットカウンティのオフィスを訪問。

 

カウンティ農業セクターのNo.2(事務次官相当)に、この一週間の活動説明。農家グループと土のうを用いた道路整備研修を行う。この研修自体が、カウンティで実施されるようにすることが、今回の活動の目的だ。すでに、農業セクターの農業土木技術者に対する研修は行われている。今回はプロジェクトメンバーのもと、研修を受けたカウンティ農業土木技術者が土のうを利用した部分補修を行う。

 

 

その後事業対象地のマラケットイーストサブカウンティへ移動。約60 km。山間部に位置するサブカウンティオフィスからは、斜面地の畑利用が進む様子がわかる。

 

 

さらにここから約30 kmいったところが、農道補修を行う農家グループがある。

 

 

明日以降の段取りを確認し、今日の予定は終了。移動が大変な一日だった。

 

 

いつも安全運転のプロジェクト車両のドライバー、トーマスと。2007年からの付き合いだ。

1年ぶりのケニア。

 

顔なじみのプロジェクト仲間とのフィールド活動でイテンへ移動。標高2,200 mの山間部に位置する。

 

イテンの町の手前で、ビューポイントで休憩。

 

普段は静かな地方の人里離れた道の側で、音楽がにぎやかにかかる。

 

去年の4月中ごろに着工した道路工事。7ヶ月間で累計約4,300人の労働力が投入された。道を利用する住民の努力の結晶である。そして道普請人の役職員、現地調査から設計積算、技術指導をされたシニア専門家の田川氏、ローカルスタッフのエマニュエル、モセスが道路完成に導いた。

 

タンザニア・ネワラ県主催の竣工式。資金支援をした日本政府・人々への感謝を込めて在タンザニア日本大使館関係者を招待していた。

 

大使館代表、久保田次席のスピーチ

 

県事務官による式典の進行。村の女性たちもうれしそう。

 

公式の開通式としてテープカット

 

道路脇に設置された看板。

 

完成した道路の視察

 

日本人として、日本の援助の資金を利用した事業実施に現場で貢献できることを、うれしくそして誇りに思う。

 

タンザニアでの竣工式は2月7日。その二週間前の1月24日、アフリカ西部ブルキナファソの農村でも日本政府の資金を活用し道普請人が実施した事業(日本NGO連携無償資金協力事業)での竣工式が行われた。

 

現地テレビでその様子が紹介され、動画を下記から確認できる(フランス語)。240秒から430秒】

https://www.youtube.com/watch?v=5FeVTsCwRvs

 

これからも、事業資金の確保、得た事業機会における丁寧な実施を心がけていきたい。

 

最後にタンザニア事業での施工前・施工後の様子を紹介する。

1地点

施工前

施工後

 

2地点

施工前

施工後

 

3地点

施工前

施工後

 

4地点

施工前

施工後

 

 

 

 

 

 

 

 

今年に入って3回目の海外出張はタンザニア。年明け、今年最初の出張はエチオピア。その後ミャンマー。

 

在タンザニア日本大使館の草の根事業の助成を得て、タンザニアのネワラ県(モザンビークとの国境ぞい)が道路整備を実施。ネワラ県から委託を受ける形で、道普請人が施工監理を行った。

 

助成金分の最後の施工、竣工式、精算業務が目的。

 

早速仕上げの施工にかかる。

 

端部のコンクリート舗装。混ぜる水を5km先の村からバイクで運ぶ。ようやく水がきた!

 

早速混ぜる。

 

一部のコンクリートは別箇所で使う。そこまで人力で運ぶ。20 kg以上の重さと急な坂。頭載せると首に負担がかかるし、どちらかの肩に載せると体を傾けるので姿勢が苦しくなる。これ、やってみると本当にきつい。

 

作業が終わり、5km先の村の家に帰る人々。たくましい人たちだ。

 

自分たちも町に帰り、遅めの昼食。左からエンジニアのモセス、コーディネーターのエマ。

 

このあと、領収書群の整理を行った。口の減らないエマが、がんばってくれた。

 

2週間の滞在で、雪降る日本に帰るころに、日焼けで皮がめくれてきた。