静岡県三島市で開催された、市民普請大賞全国交流会議2015に出席した。
「市民普請」とは、『市民が主導的な役割を果たしながら、地域を豊かにするために
実践する公共のための取り組み』。
土木学会で2014年に創立100周年記念事業として、「市民普請大賞」が創設された。わが道普請人も、「普請」を団体名に掲げるものとして応募し準グランプリを受賞することができた。

全国交流会議2015では、グランプリを受賞したNPO法人グラウンドワーク三島の活動を見学した。


地域に根差して、行政を巻き込み、企業と交渉、折り合いをつけながら、河川を蛍やカワセミが見られ、子供たちの遊び場となるように環境を整備してきた。三島は富士山からの伏流水が噴き出すところで、その水が地域の財産という強い意識が感じられる。
また、観光で来てみたいとも思う。
見学後のセミナー、パネルディスカッションでは、事例発表の機会とパネラーとして登壇する機会をいただいた。これまでの道普請の活動を説明し、「日本の国際貢献と言えば、市民普請」となる萌芽であり、今後の活動に期待してほしいと伝えた。

三島市内の移動中、見かけた電柱に張られた掲示。道路行政が管理者としての責任から、市民に道路の異常を発見すれば教えてほしい、と呼びかけている。直ちに補修される体制が整っている。
『市民が主導的な役割を果たしながら、地域を豊かにするために実践する公共のための取り組み』である市民普請と、行政主導のやり方が適材適所で運用され、社会資本整備が進むとよい。

