イラストレーター いとうみちろう のブログ -51ページ目

クリスマスコンサートはいかが?

  こちらのコンサートのチラシのイラストとデザインを担当いたしました。

ご依頼くださった小口先生は、合唱指導や指揮、作・編曲などの分野で多方面にご活躍の方です。私もその講義を受ける機会がございましたが、高い専門性と魅力的なお人柄でとても思い出深い体験でした。ここ一年で3回ほど音楽に関する講義をいろんな先生方から受けることがあったのですが、どれも一生に残るような素晴らしいものでした。

  普段ですと、縁ある人に誘われてその日都合が良い・・・という感じでもないとなかなかナマで演奏を聴くような機会はありませんが、今回は自分も招待してもらえたので今からコンサートをとても楽しみにしています。

  ご来場のお客様にはプログラムカードも配られるそうでして、ステキなステキな合唱のついでにちょこっとイラストも楽しんでいただければ幸いです。

 

 

京都市さんのイベントで環境恐竜

 気候変動などへの取り組みが話し合われた京都議定書が採択されてから今年でかれこれ20年になるそうです。それに関連して京都市さんでいつくかのイベントが開催されているそうですが、その中の「環境ミュージカル・パペット劇場」なるものに生き物のカットや自然の背景などで何点かイラストを提供する機会をいただきました。

 担当の方が「京都エネルギーフェア2017」にて行われたステージをDVDで送ってくださったので見てみました。

 環境問題というと、押し付けがましく語ると敬遠されるし、かと言ってイベントの趣旨を踏まえてある程度の説明をしなくちゃいけないし、お客さんは子どもが主体で、参加型で楽しく環境問題に興味が持てるパペットステージ・・・というかなり難しいミッションをこなされているのですが(笑)イベントの様子をとても楽しく拝見いたしました。舞台のテーマは太古の自然への回帰や地球は人間だけのものではないんだよというメッセージが込められ、とても共感を持てるものでした。恐竜やダイオウイカが出てきてその思いをみんなに伝えてくれます。

 このステージは今後も開催されるそうで、その度にショーのブラッシュアップをしていきたいとのことです。もし京都近辺のどこかで「環境恐竜」というのが出てくるパペット劇に出会う機会があったらぜひご覧くださいませ(^^)

全国大学版画展他

 近所の国際版画美術館で開催していいる「第42回全国大学版画展」を見てきました。毎回同じようなことを言っている気がしますが、休みの日にぶらっと散歩できる距離に展示場があってとても恵まれているなと思います。

 毎年開催しているのですが見に行くのはかなり久しぶりです。大学生や院生たちの思いのこもったたくさんの素晴らしい作品を見ることができました。

今回個人的にとってもキャッチーだったのはこちらの作品でした↓。

ちょっとデジタル的な雰囲気もあり感性の新しさを感じます。若干既視感のあるものの大胆な構図や色使いがとても印象的でした。

会場で一種の異様さを放って多くの人が足を止めていたのはこちらの作品↓すごい存在感です。

なんとなく絵本っぽくてかわいい↓

高い表現力や、独特のセンス、、、そういったことを模索しながら伝わる力のあるものを作ろうという思いに好感を持って見ていたように感じます。手間のかかっている・かかっていないというのとは違うのですが、一生懸命作ったものにはそれなりの見ごたえが出てくるものです。あと美術系の学校の仕様だと作品が基本的にデカイです。ちまちま小さくイラストを描くことが多いと逆にすごく参考になります。

 

 一方で、同じ会場の小展示室では市内の幼稚園や保育園児の作品の展覧会をやっていました。わざとぶつけてきいるのではないと思いますがこれが本当に大学生の展示と対照的で面白かったです。

 展示場に入った瞬間、そこに溢れる色彩や明るさ、楽しさや伸びやかさ、音楽が聞こえてくるようなウキウキとした感じにハッとさせられました。

 大学生の展示はどちらかというと暗く重厚な感じが漂っています。高い専門性と根気・時間・努力のいる技術の積み重ね、心の暗い部分にフォーカスして作品を生み出すという要素がある程度は必ず出てきます。それは必要なものなのだし良さもあるのですが、だからこそ一方でこういう子どもの感性が新鮮です。

 恐竜と遊んでいるところとか、流れ星に乗っている、虹の滑り台、カブトムシにのって木に登っている・・・とか夢のある作品がたくさんあります。そういう気持ちって大人になってもあまり変わらない作品作りの基礎になる部分かも知れませんね。

ざっと見た感じ「こんなのいいな」系と遠足とか家族とのこととかの「日常系」のが多かったような印象です。そういう絵のテーマが幼児期の課題として親和性が高いのでしょう。

一応、佳作とか優秀賞とかもありましたが、正直言ってあまり違いはなく(笑)どれも思い思いに素晴らしい作品ばかりでした。

子どものような天衣無縫な感性を存分に発揮できている方って絵本作家だと荒井良二さんなんかが思い浮かびますが、なかなか誰にでもできることではありません。自分の作品作りにも一つの道標になるような気がしました。

↑の「好ましい絵とは」のところがすごくいいこと書いてます。肝に銘じて絵を描きたいと思います(笑)。

 

そのようなわけでお散歩がてら出かけた国際版画美術館でしたが、大人の感性と子供の感性を同時に触れるできるという、展示としては超がつくくらい美味しい体験でした。ありがとうございました。

 

 

 

油彩でGo!

 近頃絵を習っているのですが、ここのところ油絵に取り組んでいました。↑こちらは一作目ということで茶系のトーンのみで表現しています。いわば下絵のような段階ですが、こういった茶系をベースに下絵を描くテクニックはルーベンスなどの時代に確立してよく使われていたそうです。(ちなみにフランダースの犬のネロの見たかった絵はルーベンスの作品ということになっています)

 色彩を使えないということで逆に難しさもありましたが静物画やそもそも絵を構成する・描きあげるということに関してとても勉強になることばかりでした。片目をつぶるだけで、首を少し動かすだけでぜんぜん見え方が変わってしまうので空間表現や立体感について考えることも多かったです。伝統的な油彩の技法を扱うことは、なんだか絵画の発達の歴史と美術の遺伝子に触れるような意義深い体験です。

 実際の写真と比べると反省点ばかりですが、どのような満足度でもできればどこかに飾ってなるべく作品をよく見るようにしています。そうするといろんなことに気づいて次の作品に活かされる気がしています。

 すごく楽しくてすっかり油彩が気に入ってしまいましたが、これからも定期的に描ければと思っています。

 

 こちらはデッサンです。ガラスや貝の質感、黒い玉ねぎなどデッサン・絵の基礎的な表現力を身につけるためにとても良いモチーフを選んでくださいました。

 実際のものと並べるとこちらも冷や汗ばかりですが、先生方が非常によくご指導してくださるので毎回とても楽しみに作業しています。わりとよく描けているのですが(笑)コップの形が少し変わってしまっているのと、貝の内側の描写がもっとしっかりしていれば、より良いデッサンになると思います。

 美術予備校が母体の絵画教室なので今の時期はちょうど受験を控えた学生の生徒さんは大変そうです。そういう子たちを横目に見ていると、美大やそっち方面の学校・学部を目指している人は状況さえ許せば、ぜひ美術予備校などで専門的に教わってみるといいのではないかと思います。大人の自分ですら毎回とても刺激的で勉強になることばかりなので、美術に興味のある中高・受験生たちは、きっと絵を描く上で一生の財産になるようなことがたくさん学べるはずです。私もデッサン1年生・油彩1年生としてこれから少しづつでもやっていこうと思っています。

 

秋空


 ここのところすっかり更新が滞っていたので、衆院選が終わった感想を書いておきます。乱文だし、憶測込みで書いていますので真に受けない程度に読んでいただければ幸いです。

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 与党の大勝は正直意外だったのですが、これから防衛やテロ対策などの法整備がしっかりと進んでいくことを切に望んでいます。
 政権側は例えそれが日本の安全保障上重要な意味があることでも、改憲や安全保障、軍備に関わる法整備に触れると、メディアの大バッシングにあって支持率が下がることは百も承知です。そういった意味では、自分の代でそれをやるのはババを引くようなもので、本来だったら触らぬままにしておいたほうが政権運営上リスクは少ないのです。それをどうしても今やらなければならないことになった事情がとても気がかりでした。 
 今は朝鮮半島問題が騒がしいですが、今後5年10年のスパンで考えると、アメリカと中国の利害の衝突、世界的な紛争の深刻化、(すでにヨーロッパで始まってしまったような)テロの多発、そういった世界規模の事態に備えさせるために、アメリカからのある程度の情報・戦略共有の一環として「備えておくように」勧告があったと憶測しています。首相があるとき突然「東京オリンピックの頃までに憲法改正」と具体的な期限付きで言い出したのは、それ以降を目安に世界が本格的に騒がしくなる確率がとても高いことを「知っている(知らされている)」からだと思います。その時期をタイムリミットとして、それまでに憲法や重要な法整備ができるかどうかが、今と同程度の平和で安定した日本を続けていくことができるかどうかの一つの分水嶺になりそうです。
 「安保は日本をアメリカの戦争に巻き込むもの」と、最近でもよく聞いたことがあるセリフですが、これは60年代安保の時にも反対派が唱えていたことです。今となってはその後の日本の平和と繁栄に重要な役割を果たした当時の安保ですが、50年以上経った今でも同じような状況が再現されてしまっていることに驚くばかりです。「再び戦争」「徴兵制の復活だ」「軍国主義の再来だ」・・・こういった話が当時から事あるごとに主張され、今でもまことしやかに宣伝されています。いまだに強い影響力を持っていますが、これから50年経ってもそういった考えが続いているのでしょうか。。。
 選挙後にニュース記事で、韓国の新聞記事で「日本が戦争ができる国に」、あるいは「中国、改憲を警戒」というのを見ましたが、日本の一部の大手メディアと論調がそっくりで笑ってしまいました。一部メディアの思想的な背景を察することができるような話です。日本の場合「内側」にこういう勢力が強い影響力をもっていることが大きな問題です。(一方で米、英、印、独、豪・・・は選挙結果に「祝意」)

 キレイ事ばかりではない、むしろ力の構造が支配する世界にあっては、ときに断固として自国を守り抜く気概を示すことも必要です。そうすることによって逆に大きな災いを未然に防ぐことができるものです。もし以前からそういうことができていれば拉致被害も起きなかったかも知れません。そういった意味では先の安保法案は一つの意思表示になり、すでにかなりの効力を発揮していると見ることもできるでしょう。

 家のリビングでテレビを見ながら「憲法改正コワイ」となんとなく思っていることと、国務や防衛に実際に携わる人が目前の世界情勢にあって国を守るために何をしなければならないかと判断することでは、情報レベルや視野があまりにも違いすぎます。私たちの多くはそういったことはある程度の範囲で察することしかできませんが、一人ひとりの民度が問われる部分です。

 今回の選挙では「改憲」を明確に掲げての与党の大勝でしたので、ある程度の民意が示されたものと考えることもできますが、それでもおそらく憲法改正や日本の防衛・安全にかかわるような法の整備はそう簡単にはいかないでしょう。今までもずっとそうだったし、憲法を変えることに非常に強い抵抗感を持つ人もたくさんいます。これからもテレビや新聞で憲法改正に反対して立派なことを言う人達をたくさん見かけるでしょう。「モリ・カケ」のようなメディアの攻勢もいろいろ出てくるでしょう。今の憲法自体は戦後に戦勝国が日本の弱体化の意図を持って一週間程度で作ったものにすぎませんが、その後にいわば神格化されて不可侵のものとして今に至っています。諸外国の憲法事情などと比べると日本のそれはかなり異常ですが、戦後の歴史的・社会的な経緯から仕方がない部分も確かにあったと思います。

  自衛隊の「ポジティブリスト、ネガティブリスト」の話は一例ですが、憲法も含めて日本の安全に関わる法律などは非常に不備が多いです。これは例えれば、脆弱性の高いプログラムがいつまでたっても更新されず、内側はボロボロでもなんとかパソコンは動いている・・・みたいな感じです。今の御時世だったらちょっと考えられないような危うい状況です。日本の確固たる安全保障への道はまだまだ多難ですが、今後も時事の推移を見守りながら日本の安全と、そのために大変な思いをされている方々を気にかけていきたいと思っています。