浦沢直樹の同名漫画の映画、30日公開初日に見てきました!

映画の中のように空想が現実になってしまった、というよりも、夢の中でほんとに空飛んでる!みたいな感じ。

漫画を映画化したという点では究極のリアリティ!

開始早々じわじわと込み上げてくる喜びを抑えきれませんでした。

一緒に行ったとなりの奴を盗み見ると、同じくニタニタ笑っていました(笑)


原作は他の浦沢作品同様に、とにかく難しかったです。

時間軸が入り組んでいて人間関係も複雑なのに、作品のなかでそれを説明しようとはしないんです。

もやもやとしたものが物語が進むにつれ次第に解きほぐされて1本につながっていく。

しかしその先にあるのは謎の答えではありません。

小さなきっかけと至るまでの道程のほうがずっと大事だし、作者が伝えたいことなんだろうなと思います。


キャストの誰もがハマリ役でした。

見た目だけではなく作品の中で醸し出されるキャラの雰囲気が漫画そのもの。

自分の中では子役が絶対的に当たりでした。

小学生時代を演じた子役たちは、大人になったときの役者にも作中のキャラにもぴったりで驚きました。

よく見つけてきたなー。

ケンヂ役の子は瞳が唐沢寿明そっくりでした。


初日ということもあって、上映中に原作と同じ笑いの要素が再現されていた場面などでは場内から結構笑い声が聞こえたりしていました。

わたし自身、幾度声をあげそうになったことか!

原作にはないコネタ的な部分も原作を全く邪魔することなく楽しめました。


映画では時間軸を少し整理してあるので原作よりも理解しやすいと思います。

原作を読んだ人は読んだ人の、初めての人は初めての人の、それぞれの愉しみ方がありそう。

ただのファンタジーやサスペンス系の話なんかではなく、誰もが経験し抱え悩んだことのある部分について思い出させてくれるんです。

読んだことないから・・・と敬遠する前に、無理矢理読もうとする前に、まず見てみると良いのでは。

出演者も豪華だし。

読んだことある人は、文句なしに絶対におもしろいと思います!!

分奏、合奏、合宿などがありました。

合宿にはトラのひとが何人か来てくれた。
楽しそうに弾く人はこっちもテンションもってかれちゃう。

すっごく楽しかったなー。

メイン曲はシューマンの交響曲第1番「春」。

2ndに嫌というほどある半とばしの刻みがほんとに楽しい!!笑

あとはカルメン(抜粋)と軽騎兵です。

カルメン聴くのはいいのに弾くのイマイチ向いてないや。

アンコールがわりとやりたかったくるみの曲になりました。

春だの花だの、本番は秋なのに。



久しぶりにニコ動。めっちゃ楽しそう!

【☆ニコニコオーケストラ☆】ホールで『流星群』を演奏してみた

知り合いが出ていたのですが、そのうち何人かは一目瞭然でした(笑)

ランキング1位ってすごいじゃん。

つか、出たい・・・。

そのためにはまずニコ中にならねばならぬのかし。

秋元康/著


年の瀬、ごく平凡なサラリーマンだった主人公が唐突に余命半年の宣告を受ける。

残りの半年に何をすべきか、悩んだ末に見つけた答えは、人生に関わった一人一人に会って遺書を渡すこと。

初恋の人、高校時代の友人、疎遠になってしまった兄弟、仕事で関わった人・・・

様々な出会いを通じて、今までは素通りしてきた本当に大切なもの、自分という人間が見えてくる。


去年、映画化されてましたが見たことなかったです。

と思ったら、ラストのチアのシーンを読んでいて急にCMか何かで見た映像がダブってきました。

リアルすぎて余計に泣けました。


主人公がとにかくひたすら“普通の人”。

そつなく仕事をこなす仕事人間で、家庭があり、浮気をしている。

ダメな姿もきちんとさらけ出している。

ものすごく人間くさい人間で、目が離せない。


父親と大学生の息子との関係が、いつの間にか男同士の関係になります。

息子を一人前の男として、なんて少し古臭いような気もしますが、温かい気持ちになりました。


感情移入できる相手が多すぎて、いろんなところで泣きました。

ところが、作品中にこんな言葉がありました。

「〝悲しい〟という感情は、〝優越感〟の上に成り立つものだと……。

  あくまで、哀れみの気持ちなのだ。」

ああ、私がこれだけ泣いているのは同情、哀れみに過ぎないんだな、と興醒めしました。

でもせっかくなので、そういうプレイだということにして読み進めました。

たぶんこれから先、本を読んで泣くたびにこのことを思い出して、同情プレイを愉しむことになると思います。


“死ぬ系”の話が好きなの?と聞かれて返答に窮しました。

家族や友達について描かれると号泣するのは自覚していたけれど、死はどうだろう。

っていうか、私が感じてきたのは全て哀れみだったのかな。

感動もどこかに混ざってるんじゃないかしら。

音楽や絵を見てぞくっとするように、本を読んでじわっとしたことだってあったもん。

もう1回くらい読んで決着つけたいと思います。


この人、長編小説はこれが初だそうです。

すごいな。

昨日「深イイ話」に秋元康が出てるから見てました。

ものを見る目はひとを見る目だな。

1冊読了。

昨日に引き続いて泣きすぎて疲れたので、ちょっくら頭冷やさんと。


良いことと嫌なことは代わりばんこにある気がする。

向こうからやって来るんじゃなくって自分が招いてるんだけどさ。

だから雨の帰り道、るんるん中に過ぎった懸念を思い出しながら、やっぱりねって思った。

要するに調子乗んなよってことですかね。

乗ってるつもりなくても、どこかで油断して気を許しちゃうと駄目ってことですかね。

身の程を忘れるなってことですよね。

ルールを破っておきながら“ごめんなさい”で終われるはずがないので、どうしよう・・・。


危ない橋は1本で充分、2本目に両足乗せないように気をつけないと。

同時には渡れるはずなんて、ない。


涙を使う女が嫌い。

武器でもなんでもないのに。

ただウザいだけだろ。

“ウザったい”は多摩地方の方言だったとか。


コーエン兄弟と千原兄弟のDVD、もっと楽しく見ておけば良かったな。

誰の時間も平等に限られているから。

だから本当は、生き急ぐことは心配するようなことではなくて、本能的に正しいのかもしれない。

正しい生き方なんてものがあればの話だけれど。

そういう人は後悔なんかしないで生きてゆけるんだろうか。

たぶん違うな、きっと後悔したくないからそうやって生きているんだろうな。


降り始めの雨を背に坂夏の夜

上橋菜穂子/著


「精霊の守り人」を始めとする“守り人シリーズ”の第4弾がやっと文庫化されたので読みました。

ハードカバーやソフトカバーではすでに完結しているみたいですが、あくまで文庫を待っています。


これまでの3作品ではバルサという女性が主人公でしたが、「虚空の旅人」では第1弾「精霊の守り人」でバルサによって助けられた少年チャグムがメインとなっています。

設定は古代の日本のような世界、かな。

と言っても日本とは全く違うのですが、民俗学に明るくないのでどう表現したらいいのかしら。

モンゴルとかアイヌにも近いような気がします。

自然が神様で、そういった神がかり的なものが人々の生活だけでなく政治も左右するような世界です。


本作は、ナユーグル(海の底にあるもうひとつの世界)に魂を飲み込まれてしまった少女と、少女を利用して国を乗っ取ろうと企む呪術師の罠にはめられた青年と、その国の危機を、隣国の皇太子であるチャグムと従者で師の青年が救おうとする物語である。


はっきり言って結構複雑です。

世界観を理解することにちょっと時間がかかってしまいます。

聞いたことのない固有名詞が並んでいるし、もうひとつの世界なんて言われても・・・。

けれども著者は毎作、少々クドイくらいに丁寧に“この本の読み方”を教えてくれます。

なので、前作を読んでから時間が空いてしまった人も、シリーズの途中から読み始める人も、少し進むとあっという間に別世界に没頭できてしまうと思います。


西洋風でないファンタジーがこんなに面白いなんて!

マンガやアニメ化もされているみたいです。

確かに、そっちの方面ではよくありそうな話ですが、原作で読んだ方が楽しめると思います。

文章のみだとより想像力をかきたてられるので。

似ているな~と思った作品は、マンガになってしまうのですが、藤原カムイの「雷火」。

ライカは邪馬台国を舞台とした純粋な日本のファンタジーでした。

本作を漫画化したのも確か藤原カムイだった気がします。


ポニョとかONE PIECEとか日本人の持つ世界観はもともと独特なんですよね、表現方法が違うだけで。

ハリーポッターも良いけれど、日本のファンタジーも負けてないなと思いました。