久しぶりに、家族でちょいとドライブしてきました車

花菖蒲1

埼玉県のときがわ町にある、たまがわ花菖蒲園です。

駐車場も無料、見学も無料で、
約8200株の菖蒲を見ることができます。

ちなみに、今日は花菖蒲まつりも開催されていました。
(出店とか、祭り囃子などが行われていました)

花菖蒲3

↑これは黄色の菖蒲。私はこの、淡い黄色が好きでした。

花菖蒲4

↑あとは、こんなのや・・・

花菖蒲5

↑こんなのもありました。

他にも、淡いピンクや、八重などたくさんの種類がありました。


で、次に向かったのが・・・東秩父村です。

東秩父村の農産物直売所に、だいぶ前に来たときに、
おいしかった思い出の味を求めに行きました。

もうないかと思ったら、ありました!これです↓

岩魚の塩焼き

岩魚の塩焼き。(¥500 土日祝日のみ)

手で持って写真撮ってますが、ものすごく我慢してます。

炭火でじっくり焼いてあるので、実は、ものすごく熱いのです!

ほど良い塩加減で、ほくほく。
やや川魚の臭みはありますが、香ばしくっておいしいです。

そして、次は東秩父村の『和紙の里』へ・・・

入場無料で、和紙やお土産が買える物産館や、
庭園、日本家屋のお蕎麦屋さん・・・などなどがあって、

もちろん、紙すき体験(有料)もできます。

細川氏紙すき家屋

↑これは、細川氏の紙すき家屋。

江戸末期に建てられた紙すき農家を、移築復元したもので、
土間やいろりのあるおうちのなかも、見学できます。

と、このあと、くねくねカーブの定峰峠を越えて、横瀬町へ。

『道の駅・果樹公園あしがくぼ』で、農産物を見たりして、帰ってきました。


何がキレイだったかって、定峰峠の一番高いところから見た景色がとってもキレイでした。

隣に見える山とほぼ同じ高さで、眼下には緑の木々、木々、木々・・・。
町並みも小さく見えて、絶景でした。


以上、ちょいとドライブに行ったお話でした・・・。
フランシスとたんじょうび

ラッセル・ホーバン, リリアン・ホーバン, まつおか きょうこ
フランシスとたんじょうび

ホントにいそうな姉妹。

アナグマのフランシスの妹・グローリアのお誕生日のおはなしです。

妹の誕生日がちょっとおもしろくないフランシスは、

妹と言い争ってケンカしちゃったり、
みんなが妹にプレゼントをあげるのに、自分だけあげるものが何にもないと泣いてみたり。

そこで、お小遣いを2回分もらったら、
妹にプレゼントをあげられるのだけれど、とお母さんにおねだり。

お母さんも「いいお姉さんね」と、フランシスにお小遣いをあげます。

でも、フランシス、
いざ、風船ガムとチョコレートを買ったら、

妹にあげるのは何だか惜しくなってきて・・・・・・。


いじわるしたりしちゃうけど、本当は仲良しな姉妹が
ユーモラスに描かれていて、かわいいです。

やけに現実感たっぷりな姉妹は、
どこにでもいそうで、

アナグマという姿ながら、とても人間クサくて
身近に感じられます。

この絵本でも、他のフランシスの絵本同様、食べ物がおいしそうで、
特に気になったのは、

”チョムポ”です。
(正式名称は、チョムポチョコレート)

言葉の響きがおもしろくて、どんなお菓子なんだ?!と思っていたら、
ちゃんと途中に、説明がありました。

”チョムポは、まんなかが ヌガーで、そのまわりに やわらかい キャラメルが あって、そのそとがわが ナッツのはいった チョコレートに なっているんだよ。”

いわゆる、”スニッ○ーズ” みたいなチョコレート菓子のようです。

めちゃくちゃ甘くて、高カロリーだから、
私はここ何年も食べてませんが、

この絵本を読んだら、食べたくなってくるので要注意です。
高梨 尚之, 大本山永平寺
永平寺の精進料理 七六〇年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく

作る心、いただく心。

ちょっと大判の本で、オールカラー、写真がたっぷり掲載されたこの本は、

はじめの3分の1が、永平寺での修行の様子や、
精進料理を伝えたという、道元禅師の『典座教訓(てんぞきょうくん)』を引用しながらの、調理の精神、いただく側の感謝の念などが、

読みやすく、わかりやすく掲載されています。

残りの3分の2は、レシピ集。

ご飯・おかゆ、汁物、煮物、和え物、
蒸し物・焼き物・寄せ物、炒め物・揚げ物、
残り物を利用した料理や、だしのとり方など、

どれもおいしそうで、品が良いお料理のレシピがたくさん載っています。

もちろん、精進料理なので、肉や魚などは食材として使われないのですが、

アボカドとトマトのごまわさび和え、とか
豆腐とレンコンの精進バーグ、
なすのソテーごまクリームソースかけ、精進麻婆豆腐など、

精進料理のイメージとはちょっと違う、
洋食っぽいメニューもあって、

私はちょっとビックリしました。

そして、思わず「はぁ~」と感心してしまったのは、

作る側の心もすごいのですが、
(これは、真似できない・・・と思ってしまいました)

いただく側の心。

どれほど多くの手間がかけられ、その食材が収穫されたのか、
作ってくれた人は、どれほど多くの手間と労力をかけてくれたのか、

それを思えば、自然とそのありがたさから、
頭が下がり、敬虔な気持ちで手を合わせたくなる・・・。

現代人には、欠けているものばかりで、
心を落ち着かせて、大切に作って、大切に食べたい、と思わせてくれた良書です。

下手な和食のレシピ本を見るより、
この本1冊で、すべては十分だと思います。
白洲 正子
西行

いつか再読したい本。

実は、この本、私が読むには何十年と早かった気がします。

西行に感心があって、読んだわけではなく、
白洲正子さんに興味があって、Amazon で見てみたら、この本が上位にランクインされていたので、安易な気持ちで読んでみたのです。

ですが、この本を読みこなすには、事前にきちんとしたものが
なくてはならないと、痛感しました。

今の私に足りなかったのは、

・日本史の基本的な知識
・西行に対する、最低限の知識
(これは、事前に『山家集』の現代語訳を読んでおくべきだったと痛感しました)
・和歌に対する知識
・古語の読解能力

などです。

これらが、少しでも足りていれば、もっと楽しめたと思います。

だから、今の私には白洲さんの伝えたかったであろうことは全然受け取れていなく、
おバカなことしか書けなくて情けないのですが、

おもしろかったと思うところを私なりに・・・。

西行は、待賢門院(じけんもんいん)という女性を、とても愛していました。
(読んでいるこちらも、切なくなるくらいに)

ですが、この待賢門院の生い立ちが、なかなか昼ドラなのです。

待賢門院は生まれてすぐに、白河法皇の寵妃・祇園女御の養女となります。

この待賢門院、幼時からすぐれて美しい子供だったらしく、
白河法皇は、孫のように可愛がったそうなんです。

がっ!白河法皇、かわいさのあまり(?)
待賢門院が13歳くらいの頃から、手をつけてしまったそうなんです・・・。

その頃、白河法皇はすでに60歳に達していたとか!

しかも、白河法皇、その待賢門院を、自分の孫の鳥羽天皇のお嫁さんにしちゃうんです。

そして、お嫁さんにしたあとも、
白河法皇は、待賢門院との関係を続け、

結局、待賢門院は白河法皇の子供を産みます。

でも、そのあと、ちょっぴり哀しいのは、
鳥羽天皇が、その子供を ”叔父子(おじご)” と呼んでいたこと。

祖父の白河天皇の子供だから、”叔父” であると同時に、
名目上は、自分の ”子” でもあるから・・・という理由で。

他にも、この待賢門院、なかなかおもしろいエピソードをたくさん持っています。

そして、肝心の西行ですが、
日本各地、さまざまな場所へ行き、
紆余曲折、悩み苦しんだ末に、辿り着いた境地・和歌には感動します。

が、まだまだわからない点も多く、
これから他の本も読んでみたいなと、興味もそそられました。

そして、白州さんの行動力や
時々ハッとさせられたり、心に染みる一文があったりする、その文章力もとても魅力的でした。

これから日本史や和歌の知識も増やして、
あと何十年かしたら、ぜひ再読したいと思える
重厚な本でした。
フランシスのおともだち

ラッセル・ホーバン, リリアン・ホーバン, まつおか きょうこ
フランシスのおともだち

おとこのこ、おんなのこ。

子供が成長していく上で、必ず出会う、
年齢の差と、性別の差。

お姉ちゃんの遊びに、いつだってくっついて行きたい、ちっちゃな妹や
男の子の遊びについて行きたい女の子。

その自分と、相手のちょっとした違いに気づき始める頃を
ユーモラスに、ほほえましく描いたのが、この絵本です。


小さすぎる妹のグローリアとは遊んでやらない、アナグマのフランシス。

でも、フランシスも一緒に遊びたかった男の子たちから
”おんなぬき”でやってるから、と相手にされません。

怒ったフランシスは、妹・グローリアと友達になってあげることにして、
二人で(二匹で?)”おとこのこぬき”の運動会をすることに。

途中、男の子のお友達・アルバートの家の前を通ると、
アルバートは、フランシスたちが持っていたお弁当につられて、
仲間に入れてと言い出しますが・・・・・・


後半、アルバートが男らしくて、かっこいいです(笑)

作者が、さりげなく、女の子よりも男の子の方が強かったり、頼もしかったりするんだよ、と描いていて、ラストもかわいらしく、ほほえましくて、とても素敵です。

そして、特筆すべきは、アルバートも誘惑されてしまった
フランシスのお弁当!

とても長々とした会話で、説明されるお弁当の中身・・・例えば、


アサツキの入ったのと、ゼリーの入った2種類のクリームチーズのサンドイッチ。

サラミソーセージと、コショウの入ったのと2種類ある、たまごのサンドイッチ。

キャベツのサラダに、ポテトチップス。

飲み物は、氷に詰めて冷やしたコーラで、デザートはスイカに生クリームをかけたイチゴ。

黒と緑のオリーブに、ピクルス。アイスキャンデーにプレッツェル!


そりゃ、アルバートも仲間に入れてもらいたくなるってもんです。

そんな、おいしそうな食べ物と、アルバートの男らしさが素敵な絵本です。
西内 ミナミ, 堀内 誠一
ぐるんぱのようちえん

ふさわしい場所を求めて。

前々から気になっていた、ぐるんぱ。
新歌さんのブログ でご紹介されているのを見て、ようやく読んでみました。

ぐるんぱは、ひとりぼっちで寂しくて、
汚くて、くさーい匂いのするゾウでした。

それを見かねた仲間のゾウたちが、
ぐるんぱをキレイに洗って、働きに出すことにします。

はじめはビスケット屋さん。

でも、ぐるんぱ
張り切りすぎて大きな大きなビスケットを作っちゃったから、

大きすぎるし、売れないしで、
クビになってしまいます。

そして、次から次に、いろんなところに働きに行くのだけれど、
そのつど、こんな調子だから、

ぐるんぱは、次から次にクビになってしまいます。


次から次に展開するお話が、
同じような文章で、リズミカルに進んでいきます。

しまいには、ぐるんぱの”しょんぼり”と、行く先々でぐるんぱが作ったモノが
たくさんたくさんになっちゃって、

読んでる方も、「あぁ~どうしよう・・・」と思っていると・・・・・・


行き場のなかったぐるんぱ自身だけでなく、
ぐるんぱが作った、どうにもできなさそうなモノたちでさえも、

すべてが、役に立つモノだったんだ!とわかるラストも素晴しく、

実は、とても良く出来た構成のお話になっています。

しかも、カラフルで、勢いがあって、かわいらしくユーモアもある
堀内誠一さんの絵も、素晴しいのです。

ちょっと飾っておきたくなるような絵本でした。
フランシスのいえで

ラッセル・ホーバン, リリアン・ホーバン, まつおか きょうこ
フランシスのいえで

幸福感に、満ち満ちて。

ずっとずっと、読もうと思いつつ、読んでいなかったフランシスシリーズ。

実は、絵があまり好きではなくて、敬遠していたのだけれど、
読んでみたら、思いっきり感動してしまいました。

アナグマの家族、おとうさんとおかあさんとフランシスのおうちに
グローリアという赤ちゃんが生まれます。

そしたら、なんだか、おうちのなかは、
フランシスの思うようにはいかなくなってきて、

ある日、フランシスは家出をしようと思い立ちます・・・


絵本だけれど、この絵本は子供のためだけじゃなくて、
実は親になった(なる)大人のためにもなっています。

下の子が生まれて、不機嫌な子供に接するにはどうすれば良いか、
親はそんな子供にどんな風に、愛情を伝えれば良いか、

それらが、本当にさりげなく、温かく、ユーモラスに描かれています。

そして、その両親の温かさや愛情が、
しっかりと読んでいる子供にも伝わるようにも描かれているのです。

だから、読み終わった後は、大人も子供も幸福感に満たされて、
うっとりと、もしくは、ちょっぴり泣きそうになるくらい、
素敵な気分になります。

今までは、表紙だけを見て、あまり好きじゃないな、と思っていた絵も、
ページを開いてみれば、

ほんのりと、淡くやわらかなピンクと黄色だけの彩色で、
その2色だけの色使いが、かえって温かく、安心感のある絵になっていて

おはなしにピッタリなのです。

久しぶりに、しばらく幸福な余韻に浸ってしまった、良い絵本でした。

いつも通り、月末は「今月の挫折本」を取り上げてみたいと思います。

今月は1冊のみでございます。こちら↓

ジェシカ・ウィリアムズ, 酒井 泰介
世界を見る目が変わる50の事実

日本テレビの『世界一受けたい授業』で、取り上げられて、
その内容にちょっと衝撃を受けたので、図書館で借りてみました。

BBCのジャーナリストが、まとめた本なのですが、
例えば・・・

世界の人口の70%以上は電話を使ったことがない
世界にはいまも2700万人の奴隷がいる

などなど、今まで知らなかった世界の統計がわかる本なのです。

私が衝撃を受けたのは、

ロシアで家庭内暴力で殺される女性は年間1万2000人を超える。

他にも、いろいろと驚くようなことが書いてあるのですが、
内容は、表紙のかわいさとはウラハラ。

結構、みっちりとした文章量なのです。

で、読もうと読もうと思っているうちに、
図書館に頼んでいた本が、次々と届いたと連絡が入ってしまい、

そちらの本を優先的に読まねばならなくなったので、
パラパラと見ただけで、返却してしまいました・・・。


というわけで、今月の挫折本でした。

キサさん から、難題バトン2をいただきました。

では、早速。


1.今の時点で一番最後に聞いた言葉は?  (独り言、テレビ、音楽可)

ねえええええ~。

(近所のお子さん(妹)がお姉ちゃんに言った、ぐずり声)

2.好きな香りは何ですか?

ん~・・・いろいろあるけど、ラベンダーかなぁ。

あとは、ベルガモットとか、ヒノキ、ロータスなんかも好きです。

3.異性のどこが気になりますか?(何フェチ?)

フェチって程ではないけど、手とか爪は見ちゃいます。
あっ!あと、胸板フェチです。胸筋フェチとも言えます(照)ほど良い感じが好きです。

4.今一番欲しいモノは?

・・・古語辞典。
ちょっと前に捨てたばっかりなのに、今さら必要なことに気がつきました・・・。

5.最近見た夢で覚えているのは?

木造の、オールバックの巨人に追われる夢。
巨人は破壊しながら追って来るので、私も含めみんな逃げまわるのに必死でした。


6.宝くじ一等三億円が当たりました!!やったね☆何をしますか?

畑が出来る広大な土地を買います。
余ったお金で、おうちも建てられそうだな~♪

7.一昨日の昼、何食べたか思い出せますか?

チャーハン。

8.一番古い記憶は何ですか?

さだかではないけれど、三歳くらいまで住んでいた家の庭の風景。
緑色の芝生を覚えてます。

9.平均就寝時間・起床時間。

だいたい就寝が午前0時で、起床が午前7時くらいかな。

10.今まででいちばん遠くに旅した場所。

韓国。

11.朝起きたら違う人になってました。誰がいい?

以前だったら、何の迷いもなく「江國香織さん」って答えただろうなぁ・・・。
でも、最近は特にそんなこともなく。

今だったら、小野選手になって、ワールドカップで闘ってみたり?

12.最近、何かで涙を流しましたか?

流すまではいっていないけど、ニュース番組の特集で涙しそうになりました。

13.平均で1日何時間ブログやってるか?

んー・・・平均すると1時間くらいかな。

14.変える質問を3つ。

好きな花はなんですか?
(私は、淡いピンクのチューリップです)

目玉焼きにかけるのは?
(私は、ソースです。この質問って、人それぞれでおもしろいんですよねー)

今の髪型は?
(私は、肩ちょっと下のセミロングです)

15.バトンを回す人5人

今まで回したことがなかったんですが、

せっかく「変える質問」も考えたので、今回は回してみますね。

面倒でしたら、思いっきりスルーしちゃって構いませんので、
記事にするネタがないときなどに、どうぞよろしくお願いいたします。

kira さん

nao-yuuka-ayuchan5 さん

うさ。さん

カズヤさん

ぴっぷさん


コピペ用の質問です↓よかったら、お使いください。

1.今の時点で一番最後に聞いた言葉は?  (独り言、テレビ、音楽可)

2.好きな香りは何ですか?

3.異性のどこが気になりますか?(何フェチ?)

4.今一番欲しいモノは?

5.最近見た夢で覚えているのは?

6.宝くじ一等三億円が当たりました!!やったね☆何をしますか?

7.一昨日の昼、何食べたか思い出せますか?

8.一番古い記憶は何ですか?

9.平均就寝時間・起床時間。

10.今まででいちばん遠くに旅した場所。

11.朝起きたら違う人になってました。誰がいい?

12.最近、何かで涙を流しましたか?

13.平均で1日何時間ブログやってるか?

14.変える質問を3つ。

15.バトンを回す人5人

※1~13の質問のうちで、答えにくいものを3つ選んで、

私が変えた質問(好きな花、目玉焼き、髪型)にして、答えてください。


なんか、このバトン、答えるのに結構、時間がかかります・・・。
確かに難問だぁ・・・。

玄侑 宗久
釈迦に説法

「へぇ」とタメになる。

禅僧でもあり、芥川賞作家でもある玄侑 宗久氏の、
初めてのエッセイ集。

今となっては、ちょっと懐かしいアゴヒゲアザラシのタマちゃんのことや
小泉内閣メールマガジンのことなど、時事ネタが多いです。

しかも、ものすごく玄侑さんの知識の幅が広くって、
もちろん、仏教・禅の知識だけでなく、

遺伝子や物理、宇宙の話など、
理系や、難しい言葉に弱い私は、ちょっとキビシイところもありました。

ですが、言葉の語源のような、ちょっとしたトリビアは
「へぇ」と楽しめました。

例えば、
「めでたい」は、動詞「愛でる」に願望の助動詞「たい」がくっついたもの。

「ネコもシャクシも」は、ネコが禰子(神道の信者)で、シャクシが釈子(仏教徒)のことだったり。

「自」然の「分」身を「自分」と考えたり・・・。

特に「いろは歌」はおもしろくって、
TVで、無罪で殺された人の恨みの歌だとか、ちょっとホラーな感じで紹介されていたりもしましたが、

この本では、「有為の奥山」を越えることを「死」と捉えます。
それも、暗かったり恐かったりってイメージじゃなくて、
山並みの向こうの光の中へ行く感じ。

それは「死」と捉えるだけじゃなくて、「人生の再出発の歌」と捉えることも出来る、と玄侑さんは書いています。

そういうちょっと宗教的な死生観のある歌で、日本人が言葉を覚えて、
それが今でも日本人のどこか奥深くに流れてる、

そのことに、私はちょっと嬉しい感動を覚えました。