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マッチ・アイ・アンド・シー(MIC)ブログ

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水泳指導に関する、情報を発信していきます。

今日はハワイ島を発ってオアフ島に移動。
滞在はマリオットコオリナビーチクラブ。レンタカーをピックアップし、空港からワイキキとは反対側、西方向に向かいます。
パールハーバーを過ぎ、パールシティを過ぎると交通量も減り、随分流れが良くなります。
車社会のアメリカですが、人口増加の都市部での朝晩の渋滞はハワイとて同じです。
渋滞緩和策として、ワイキキ近くのアラモアナから西のカポレイまでの高架鉄道も当初の開業予定をとっくに過ぎていますが未だ工事中。度々の開業延期に「いつ開業?」の話題も出なくなりました。
ローカルも「いつかできるでしょ」みたいなリアクション。
もっとも、行く度に工事は進んでいますし、一部区間で試験運転も行っていましたから「いつかはできる」のでしょう。

鉄道建設のために、私たち旅行者がホテル滞在時に支払うホテル税が1%ほど増額。
その延長が決まったことは余り知られていません。

それにしても、この橋脚の細さ。耐力は大丈夫なんでしょうか?

(画像引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Honolulu_Rail_Transit より)
滞在中に出会った多くの日本人は同じような印象を持つみたいです。「単線でしょ?」と仰る方も。いえいえ、複線です。
ローカルの方に伺ったら「細い?」と全く意に介していませんから大丈夫なのでしょう。

前回ブログの続き、水泳の基本「木を見て森を見ず」からの脱却を④です。

フィギアスケートのジャンプについて、考察しました。

 

・じゃあ、4回転のために遠くに跳んだら…?

 

水平方向から垂直方向に瞬間的に運動の方向を変えようとするから回転スピードがゼロになってしまうのですから、高くではなく“遠く”に跳んだらどうなるか?“遠く”にとは、ジャンプの高さ以上に飛距離を重視するということです。

水平方向から垂直方向ではなく、水平方向から斜め前方方向にジャンプの方向を鈍角化することで、そがれる惰力は最小限に抑えることができそうです。

 

まさに理屈はその通りです。一流選手になれば滞空時間に然程の差は生まれないのですが、やはり惰力を有効に使ってジャンプする方が、僅かではありますが、滞空時間は長くなります。

時計測すれば僅かの差ですが、極限ギリギリで技術を競うトップ選手においては、僅かの差も大きな意味を持ちます。多くの選手がジャンプの高さよりも、惰力を活かせる飛距離重視に挑戦するのですが、なかなか巧くはいきません。何故でしょう。

 

僅かですが滞空時間が長くなる飛距離重視の方が良さそうなのですが、遣ってみると難しい。

真上に飛び上がるジャンプをしながら4回転するのと、水平方向の移動を伴いながら低めにジャンプして4回転するのとの違いです。

水平方向に移動しながらジャンプすると、どうしても4回転時の回転軸がぶれやすい。回転の軸がぶれると回転に時間を要しますし、何より見た目にも美しくありません。

折角、惰力を使い滞空時間を伸ばせたのですが、回転軸がぶれ、回転スピードが低下する故に、結果として4回転を失敗する。ジレンマです。

 

・4回転のために遠くに跳んで成功したのが羽生選手

 

多くの選手は、惰力を使えなくても垂直方向への高いジャンプを優先し、軸のぶれない回転を志向指定ます。そんな中で登場したのが羽生選手です。羽生選手は惰力を使って滞空時間を伸ばす飛距離重視ながら、回転時にも軸が乱れない。他の選手との最大の違いです。羽生選手やその指導者が、端からそれを意図して取り組んだ結果なのか? 或いは羽生選手の持つ類稀な素質ゆえに、長い研鑽の当然の結果として身についたものなのかは定かではありません。

 

続きまた次回。次回は陸上競技について考えます。

前回ブログの続き、水泳の基本「木を見て森を見ず」からの脱却を③です。

 

・フィギュアスケートを円運動として観察

 

人間のスポーツをはじめとする全ての動作は関節を中心とした円運動。肘や膝など比較的単純な蝶番構造の関節は勿論ですが、車軸関節や球状関節など複雑な関節も含めて円運動、、もしくは複合的な円運動です。

一つ若しくは少ない数の間接が関与する動作においては、円運動もまん丸になりますし、よりたくさんの関節が関与し、複雑な動作になればなるほどにまん丸は楕円のように複雑化…と述べましたが、一点忘れてはいけない点。

円運動は滑らかな動き、効率的で滑らかな動きをもたらしますが、反面、急な方向転換が苦手です。

 

例えば、水平方向への動きを滑らかに大きな円弧を描きながら垂直方向に変えることは得意ですが、水平方向から垂直方向に瞬間的(≒鋭角的)に方向の転換を図るのは苦手です。

急激な瞬間的な方向転換とは、“回転半径を限りなくゼロに近づけての円運動”です。

違った表現をすると、動きのスピードを一旦ゼロにして…ということですから、その難易度は半端ではありません。

 

・4回転のためには高く跳ぶ

 

例えばフィギュアスケートのジャンプで考えて見ましょう。

フィギアスケートの羽生結弦選手の何がすごいのか?

 

羽生選手のようなトップ選手もそうでない選手も飛んでいる滞空時間が0.7秒。ほとんど変わりません。

回転数で一番多いのが4回転。3回転の技は何種類かありますが、4回転は回るので精一杯だからまだ然程多くの技はありません。その4回転ができる選手は世界で何人かいます。助走して4回転回って着地。0.7秒で4回転だから、1回転に0.2秒かかったら間に合いません。だから0.175秒くらいで回っている計算。

 

水平方向に助走して来て…次の瞬間に瞬間的に(≒鋭角的に)垂直方向に運動の方向を変えるのがジャンプです。“回転半径を限りなくゼロに近づけての円運動”ですし、動きのスピードを一旦ゼロにして…ということです。

実際には水平方向の助走の惰力を使ってジャンプしているのですからスピードがゼロになっているわけではありません。惰力を活かせる範囲で回転半径を最小化する。助走の惰力を活かしながら、如何にその惰力を垂直方向の力に転化し“高く”跳び上がるか?

惰力を活かせば活かすほど高くは上がれないし、高く飛び上がろうとすればするほどに惰力を使えないし…。

 

続きはまた次回。

 

前回のブログの続きです。

 

(2)プルの軌跡が前下がり

 

基底面が平ら、若しくは前下がりになっていれば、次にプルの軌跡がどのような円を描いているかを観察します。

※クロールの場合には横から見ての軌跡です

まずは、ごく初心者のプルの軌跡とトップ選手のそれとを比べると大きな違いに気付きます。

ごく初心者においては『まん丸』を描きます。トップ選手になるとかなり細長い『楕円』です。

 

同じ『楕円』でも初心者では後ろが下がった楕円ですが、トップ選手になると『前下がりの楕円』を描きます。

 

そもそも人間のスポーツ動作をはじめとする全ての動作は関節を中心とした円運動。

肘や膝など比較的単純な蝶番構造の関節は勿論ですが、車軸関節や球状関節など複雑な関節も含めて円運動、若しくは複合的な円運動です。一つもしくは少ない数の間接が関与する動作においては、円運動もまん丸になりますし、よりたくさんの関節が関与し、複雑な動作になればなるほどにまん丸は楕円のように複雑化します。

ごく初心者においては『まん丸』を描き、トップ選手になると、かなり細長い『楕円』になるのは当然の結果。

 

重心の移動の速さを競うのが水泳ですから、同じ楕円でも「前下がりが良いのか?」

「後ろ下がりが良いのか?」という問いへの正答は明らかです。泳者の泳ぎをちょっと離れて横から観察してみましょう。そのプルの軌跡は前下がりの楕円になっていますか?

 

泳ぎを上手にするという目標において、しっかりと“森”を見るためには、

(1)基底面が前下がり

(2)プルの軌跡が前下がりの楕円

であること。で、その前下がりの楕円を少しでも大きく(≒より細長く)すること。更に云えば、よりスピードを上げたいなら、その楕円を少しでも速く反復すること。

 

次回に続きます。

・Power of Ten

https://www.youtube.com/watch?v=55Gpm1Q0abk

 

「木を見て森を見ず」ということわざが有りますが、まさに目先のこと、枝葉にとらわれて本質が見えない。全体が見渡せない状態です。「木を見て森を見ず」とは云いますが、「森を見て木を見ず」とは余り聞きません。

 

全体を見て細かい所を見ることができないというよりは、細かいところばかり見すぎて全体が見えないことのほうがが要注意ですということですね。Powers of Tenは今から50年ほど以前にアメリカで作られた短編教育映画ですが、まさに「木を見て森を見ず」を映像化したものとして高く評価できます。

 

・泳ぎの“森”を見る

 

泳ぎを見る場合にも、得てして森を見ることなく木にばかり関心を寄せてしまう傾向を否定できません。手足の細かい動作に囚われることなく全体を大雑把に見て、その傾向を正しく評価することが大切です。競泳視点で考えた場合、“泳ぐ”とは、「重心の移動の速さを競う」ものとして定義できますから、重心が常に前方に移動しているほうが有利です。重心をより前方に移動させるに最も簡単なのは前方を下げることです。グライダーの滑空よろしく前方を若干下げることで重心が前方に移動し進み易くなります。

 

クロールを例に考えてみましょう。

 

(1)基底面が平らか、前下がり

 

【基底面】

泳ぎにおいて、下側の部分です。主にクロールではお腹側、背泳ぎでは背中側といえます。しかし、基底面は泳ぎの様々な場面で変化します。クロールでは胸やお腹が基底面の多くを占めますが、ローリングに伴って基底面は交互に左右の脇腹に移動します。

また、基底面を構成するのは胴体ばかりでもありません。腕や脚の下側も基底面を構成します。ですから、泳ぎの基底面とは、その場面場面で胴体をはじめ腕や脚、頭もさえ含んだカラダ全体の下側のラインととらえます。

 

「カラダが平ら」と「基底面が平ら」との違いにも言及しましょう。「カラダが平ら」という場合、概ね胴体の中心線が平らというイメージですが、「基底面が平ら」という場合には下側です。

一般的に腹部よりも胸部の方が厚みがあるとすれば、「カラダが平ら」の場合には「基底面は若干前下がりになるでしょう。また、腰部よりも肩部の方が横幅があるとすれば、「カラダが平ら」の場合には「基底面は若干前下がりになるでしょう。腹部よりも胸部の厚みが少ないとか、腹部よりも肩部の横幅が狭い場合には、「カラダが平ら」でも「基底面は後ろ下がり」になってしまい、前方への重心移動はより難しくなります。

 

重心を前方に移動させるのは、このようにかなりデリケートな内容ですから、単に「カラダが…」に留まらず「基底面が…」まで踏み込んで全体を俯瞰することが大切です。

 

基底面について詳述しましたが、“森”を見るためには、泳ぎの場面場面で基底面がどのように変化するか?です。

基底面は時々刻々と変化する特に腕や脚の位置によって大きく様変わりします。その中でも、まずは最も大切な瞬間を正しく把握します。

(右側呼吸として)左手を入水し、同時に右手のフィニッシュからフォロースルーに掛けて…。丁度息継ぎの瞬間ですね。左手の指先から肘→脇→脇腹→腰に掛けての基底面が前下がりになっています。腰から(蹴り下ろした)足先に掛けての基底面は後ろ下がりになっていますが、左手先との深さを比べた場合には、やはり手先の方が下がっています。

若し、左手の指先から肘→脇→脇腹→腰に掛けての基底面が前下がりになっていない。若しくは後ろ下がりになっていればその修正が必要ですし、手先の深さよりも足先の方が下がっていても修正が必要です。

 

続きはまた次回。