水泳の基本「木を見て森を見ず」からの脱却を ② | マッチ・アイ・アンド・シー(MIC)ブログ

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前回のブログの続きです。

 

(2)プルの軌跡が前下がり

 

基底面が平ら、若しくは前下がりになっていれば、次にプルの軌跡がどのような円を描いているかを観察します。

※クロールの場合には横から見ての軌跡です

まずは、ごく初心者のプルの軌跡とトップ選手のそれとを比べると大きな違いに気付きます。

ごく初心者においては『まん丸』を描きます。トップ選手になるとかなり細長い『楕円』です。

 

同じ『楕円』でも初心者では後ろが下がった楕円ですが、トップ選手になると『前下がりの楕円』を描きます。

 

そもそも人間のスポーツ動作をはじめとする全ての動作は関節を中心とした円運動。

肘や膝など比較的単純な蝶番構造の関節は勿論ですが、車軸関節や球状関節など複雑な関節も含めて円運動、若しくは複合的な円運動です。一つもしくは少ない数の間接が関与する動作においては、円運動もまん丸になりますし、よりたくさんの関節が関与し、複雑な動作になればなるほどにまん丸は楕円のように複雑化します。

ごく初心者においては『まん丸』を描き、トップ選手になると、かなり細長い『楕円』になるのは当然の結果。

 

重心の移動の速さを競うのが水泳ですから、同じ楕円でも「前下がりが良いのか?」

「後ろ下がりが良いのか?」という問いへの正答は明らかです。泳者の泳ぎをちょっと離れて横から観察してみましょう。そのプルの軌跡は前下がりの楕円になっていますか?

 

泳ぎを上手にするという目標において、しっかりと“森”を見るためには、

(1)基底面が前下がり

(2)プルの軌跡が前下がりの楕円

であること。で、その前下がりの楕円を少しでも大きく(≒より細長く)すること。更に云えば、よりスピードを上げたいなら、その楕円を少しでも速く反復すること。

 

次回に続きます。