2022年10月
その日は朝からそわそわしていました。
17時から19時までには向かいます。
お時間は10分程度でご了承下さい。
と、連絡を頂いていて、
来てくれるだけで、会えるだけで、夢みたいだから、時間なんて全然構いません。
お忙しいのに、娘の為にわざわざ会いに来てくれるなんて、感謝しかありませんでした。
10分の貴重な時間で何を話そう。何をしよう。
と、娘と考えていました。
娘は、お手紙を渡したい。CDと色紙にサインをしてもらいたい。質問をしたい。写真を撮ってもらいたい。
と、言って、お手紙と、いくつか聞きたい事をノートに書きました。
このお話があった日にちょうどユニバに行ったので、
アマリザくんにお土産を渡したい。と、楽しそうに選んでいました。
それも渡したい。と。
写真と動画は個人的な思い出として、残しておくなら撮ってもらって大丈夫です。と、事前に言われていたので、
動画撮影をUちゃんのお母さんに頼むと、快く引き受けてくれました。
娘には、お手紙や質問など、事前準備が必要なので、アマリザくんが来ることは伝えていましたが、
息子には、サプライズにしようと内緒にしていました。
(息子もアマリザくんのファンです)
そして、18時頃、ピンポーンとやって来ました。
『ヤマト宅急便です』と。インターフォンのモニターにアマリザくんが映っていました。笑
ドアを開けると、いつも画面で見ていたアマリザくんがいました。
はじめまして。よろしくお願いします。
と、スタッフの方二名を連れて、娘に会いに来てくれました。
うわぁ!!!ホンモノ!!夢みたい!!
と、緊張と感動していると、何も知らない息子が玄関にやってきました。
『え?え?え???なんで?』
と、アマリザくんがいる事に驚き、
状況が全く把握できていない息子は、その場で腰を抜かしました。笑
『〇〇ちゃんに会いにきました。』
と、家に上がってもらい、リビングで待っていた娘とご対面。
『〇〇ちゃん、はじめまして。フォーエイトの、アマリザです。』
と。娘はまたまた満面の笑みを浮かべ、
ここ数日、一番の笑顔を見せました。
そんな娘を見て、アマリザくんは、
『めっちゃ良い笑顔してる〜!めっちゃ可愛い〜!アイス買うたりたい!』
と、流石、関西人のノリです。
それを聞いて、娘はまた爆笑。
当時書いていたブログを読んで下さっていたのか、
『あれ??めっちゃ笑ってるやん!
最近、元気がなくて笑わなくなった。ってブログで読んだけど…
あれホンマですか??笑
信じられないぐらい良い笑顔!!』
と、娘を何度も笑わせてくれました。
そして、夢のような時間が流れ、
サインをもらったり、質問をしたり、一緒に写真を撮ったり、
娘がしたいと思っていた事を全部して頂き、
10分と伺っていたのが、約1時間も娘の為にお時間を作って頂きました。
『12月のライブで、絶対会おう!
それまで、またがんばろう!約束!!』
と、約束を交わし、
スタッフの方も、
『こうして、何か楽しみがあるってことが一番大切!』
と、仰っていました。
本当にその通りで、
娘にとって、「ライブに行く」という、楽しみと目標ができました。
その為に治療を頑張らないと、まだまだ生きる!!
と、娘も、私自身にも目標が出来ました。
そんなアマリザくんは、気さくで面白く、優しく、歌声も素敵で、
(リクエストに応えてくれ、少し歌声も披露して下さりました)
YouTubeで見てる通りの人柄でした。
翌日に入院を控えていた娘に、
『絶対、大丈夫やからな。がんばろう、一緒に。』
と、何度も言ってくれました。
その言葉が一番嬉しかったです。
ずっと笑顔がなかった娘を一瞬にして笑顔にしてくれたアマリザくんは、
本当にすごいなぁ。と、思いました。
大好きな人の存在が頑張るパワーになる。
笑顔になれる。
そんな存在って、そう、なかなか現れないですよね。
ずっと応援していたい。
そして、絶対、ライブでまた会いたい。
そう約束し、
頑張るパワーを充分過ぎるぐらい頂いて、
夢のような時間はあっという間に過ぎてしまいました。
「フォーエイトスタッフ一同、大阪からエールを送ります。」
と、とっても心強いメッセージを頂きました。
そして、アマリザくんご本人から、この事をブログに載せてもらっても大丈夫です。
と、言葉を頂きましたが、
フォーエイトさんのファン、アマリザくんのファンの方はたくさんいらっしゃって、
配慮に欠けてしまうかな…と、思いながら書くか迷いました。
だけど、娘の人生の中の1位2位を競うぐらい、大切な思い出なので、
書き残しておく事にしました。
(配慮に欠けていたらごめんなさい)
お世話になっている娘の心理士の先生にこの事を話すと、大変驚かれ、
『〇〇ちゃんは、小さいのに、誰もしたことないような経験をたくさんしていて、
人として積み上げてるものが、もう先輩です。
応援団の私としても勝手にフォーエイトさんに仲間意識です!』
と、仰っていました。
親の私でもそう思います。
娘は、短いスパンで再発を繰り返し、
人生の半分以上、闘病生活を送っていて、
幼稚園には全く行けず、小学校には数ヶ月しか登校出来ませんでした。
だけど、そんな人生の中で、これまでも、不思議な貴重な体験をたくさんし、
私以上に、人生経験を積み上げている気がします。
娘の周りには、温かい人達、そして、たくさんの応援団がいます。
このブログの場所にも。
我が子ながら、誇りに思います。
きっと、娘の真摯な気持ちが通じたんだね。
そして、そういう気持ちが人を動かすんだなぁ…
夢のような事ってあるんだね。
ずっとずっと、たくさん頑張ってきたから、
きっと、そのご褒美だね。
娘のとっても嬉しそうな笑顔がみれて、それだけで幸せです。
娘が笑っていたら、私も嬉しくて元気が出るし、
娘が辛そうにしていると、私も悲しく涙が出てしまいます。
そんな娘の笑顔を引き出して下さって、
夢のようなお時間をプレゼントして頂いて、
言葉では言い尽くせないぐらい感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。