【マンガ感想】
『ラジオでGO! 3巻 (なぐも。)』
ラジオでGO! (3) (まんがタイムKRコミックス)
なぐも。 芳文社 2010-07-27 by G-Tools |
【あらすじ】
ネットや携帯でも簡単に聴けるようになったラジオ。そのラジオ番組の制作スタッフ、リスナー達には夢や恥じらいを乗り越えた、独特の絆があって…。そんな人間関係をユーモアたっぷりに描き出すラジオ制作コメディー、ついに最終巻! ラジオがあれば、いつでもどこでも青春なのです!!
4コママンガ。
ラジオ番組を制作するスタッフを中心としたシチュエーションコメディです。
主人公で声優で番組のパーソナリティを務める元気娘・『沢渡ちとせ』、
ラジオ局のアナウンサーで番組のパーソナリティを勤める天然巨乳娘・『小石川紗絵』、
番組プロデューサーの『風見綾子』、番組ディレクターの『相沢』、ミキサー(音響)の『藤田』、
そして、ラジオ局の営業で番組プロデューサーの友人である『二階堂凛』の6人が作り上げる、
『ラジオでGO!』というラジオ番組を制作する人々にスポットが当たった作品で、
ラジオ番組の制作に関わってくる話を面白おかしく描いた作品となっております。
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ここからは、3巻の感想。
3巻では、2巻までと同様に『ラジオでGO!』というラジオ番組を制作する人々の日常が描かれつつも、
常連リスナー・『白玉あんみつ』さんに関する話が描かれております。
そんな3巻のメインとなるのは、やはり『白玉あんみつ』さん関連の話かな。
『白玉あんみつ』さんとは、主人公達が作っている『ラジオでGO!』という番組の常連リスナーの一人で、
主人公で人気声優でもある『沢渡ちとせ』の大ファンな女子高生(受験生)です。 当初は、ただの脇役
だったのですが、常連リスナーとして主人公達(+読者)に認知されていくにつれて出番が多くなり、
いつの間にか、主人公達とは直接関わらないレギュラーキャラクターというポジションを手に入れたという
少し変わったキャラクターです(彼女の登場で聴く側の視点も描かれるようになった)。
そんな『白玉あんみつ』さんに関するイベントが多く描かれたのが今巻です。
個人的に『白玉あんみつ』さん関連の話で面白かったのが、クラスメートの中に『ラジオでGO!』という
番組を聴いているリスナーを見つけたという話ですね。 この話は、番組で紹介されたダイエット方法を
試しているクラスメートを発見したので、恐る恐る話しかけてみると、案の定、同じ番組を聴いており、
それをきっかけに仲良くなったという話です。 この話で個人的に面白かったのが、このクラスメートが
パーソナリティ達に憧れるのではなく、番組の常連投稿リスナー・『白玉あんみつ』に憧れているという点
でして、ナント、彼女は『黒玉あんみつ』として『白玉あんみつ』に対してファンレター(?)を出すように
なります(笑)。 もちろん、『白玉あんみつ』としては、自分が『白玉あんみつ』であることは、そのクラス
メートには秘密でして、下記の写真のようなやり取りが描かれるようになりました(笑)。
(↑常連リスナー『白玉あんみつ』に憧れる『黒玉あんみつ(右)』と、『白玉あんみつ(左)』とのやり取り)
最終的には、そのクラスメートには、自分が『白玉あんみつ』であることがバレてしまうわけですが、
そのバレたときの2人のリアクションがこれまた面白く、声を出して大笑いしてしまいましたよ(笑)。
また、おまけ(書き下ろし)でも、この2人のエピソードが描かれておりまして、上記のエピソード後も
2人の関係が壊れることなく、仲良くしていたのが判る面白い話であったと思います。
いや~、面白かったですよ。
作者の次回作に大いに期待したいですね。
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【総評】
最終巻です。
その最終巻の表紙は、なんと常連リスナーの『白玉あんみつ』さんでした(笑)。
あれだけ活躍した『風見P』や『相沢D』や『二階堂さん』を押し退けて表紙を獲得とは(笑)。
(↑上記の詳しい状況は、表紙を外したところに詳しく書かれているので、チェックを忘れずに!)
点数的には
90点
です。
では、ここまで。