【マンガ感想】
『看板娘はさしおさえ 3巻 (鈴城芹)』
看板娘はさしおさえ 3 (3) (まんがタイムKRコミックス)
鈴城 芹 芳文社 2008-03-27 by G-Tools |
過去記事はこちら → 1巻・2巻
【あらすじ】
ほのぼのだけじゃない!「看板娘はさしおさえ」第3巻がついに登場。今度はなんと質草の箪笥に十世のお姉さんが憑いていて…!?ドキドキ☆ファミリー4コマ、笑いアリ、涙アリ、萌えはもちろんアリですっっ!!
4コママンガです。
行李(こうり)に取り憑いている幽霊・十世。
彼女が取り憑いている行李が早潮質屋に質入としてやってくるところから話が始まります。
彼女は一種の福の神のような能力を持っているらしく、色々あってその早潮質屋で働くことに・・・。
という感じの質屋を舞台としたファミリーコメディです。
ちなみに、タイトルの『さしおさえ』とは、早潮質屋の娘・『早潮小絵(さしおさえ)』から(表紙右)。
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さて、3巻の感想。
今巻は、なんと十世のお姉さん・『とみ』が幽霊として登場します。
彼女が登場した理由は、『転生せずに幽霊となって彷徨っている十世を探している』からで、
なんと170年の間、妹である十世を探し続けていたようです。
なので、当初の目的は、十世を極楽へ連れて帰る予定だったのですが、
早潮家の一員として、元気に過ごしている十世を見て・・・・。
ということで、姉さんは、3巻限定登場ということになりましたが、
彼女の登場で、十世が行李の中で死んでしまったことが事実であったことも判明しましたし、
巻頭カラーで、十世の現世時代の話が描かれたのも、彼女の存在があったからだと思います。
とはいえ、個人的には、もう少し、十世と姉さんのイベントが読んでみたかったですね。
姉さん自体、社交性が有りすぎるのか、すぐにレギュラーキャラと馴染んでしまい、
姉さんと十世の独自イベントが描かれずに、そのままお別れになってしまった印象です。
キャラクター設定は良かったので、もう少し、イベントを練って欲しかったですし、
そういうイベントが描かれれば、別れのシーンも感動的になったのではないでしょうか?
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【総評】
全体的に、1巻・2巻の雰囲気をそのままに、良い意味で現状維持の出来。
点数的には
87点
です。
ただ、読後の印象が、『下ネタ』と『セクハラ』しか残っていないのは私だけでしょうか(^^;?
1巻・2巻のときも気になった部分でありましたが、3巻ではより強調された感じがします。
個人的には、『下ネタ系』の話は苦手なので、どうしても高い評価は付けにくいです。
『美麗な絵柄』・『話の構成』・『センスを感じるキャラ設定』、と4コマとして完璧な作品なので、
下ネタ系が嫌いでないならば、お薦めしたいですね。
では、ここまで。