【マンガ感想】
『ことこと。~子と孤島~ 3巻 (竹林月)』
ことこと。~子と孤島~3 (Flex Comix)
竹林月 ソフトバンククリエイティブ 2008-01-12 by G-Tools |
【あらすじ】
南の島で繰り広げられる学級ほのぼのコメディ!
東京から南に約30時間、小笠原諸島のさらに南にある孤島「琴古島(ことこじま)」に赴任することとなった新任教師・渚青子は、到着初日に、初の生徒となるカズキたち5人の子供と出会う。自然あふれる暖かい孤島で巻き起こる、青子と島民の「温かいふれあい」の日常。
小笠原諸島のある孤島に赴任することとなった新米女性教師が主人公のマンガ。
舞台は南の島。
主人公・渚青子(24歳)は、人見知りしないタイプの性格で元気娘。
島にやってきてからすぐに『彼女の生徒となる子供達』や『島民たち』と仲良くなり、
ひたすら彼らと遊びまくる話です(^^ゞ。
(3巻では遊んでいるだけではなく、授業もちゃんとしてました)
夏好きな人間としては、これほど羨ましいシチュエーションは無いわけでして、
このマンガを読むたびに、夏が恋しくなります(笑)。
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さて、ここからは3巻の感想。
まずはやはり、『第12話・アツい一日。』でしょう(^^ゞ。
黛親子のキャラ立ちの素晴らしさに加え、カズキと美月の甘酸っぱいラブコメが見所。
特に、美月の「カズキ、先生のコト好きでしょ」というキラーパスは素晴らしいの一言。
その言葉にカズキが焦りながらも否定するんだけど、さらに畳み掛けるようなキラーパス!
それを聞いた大人連中と共に、私もガッツポーズをしてしまいました(笑)。
結局のところ、このラブコメ展開は寸止めで終わってしまいましたが、
『なんというキラーパスを出すんだ、この娘は!』と思った読者も多いのではないでしょうか(笑)?
美月の好感度がグッと上がった作品でした。
あと注目は、『14話・おみやげもって。』かな。
普段の島から飛び出し、本島(小笠原諸島・父島)での買い出しが描かれる話。
本島だけあって、普段の島には無いレストランやお土産屋さんなどが描かれつつも、
普段は目立たない双子の『いっちゃん』にスポットを当てています。
こういう風に、キャラクターの一人ひとりにちゃんと光を当てるような構成は、
この作品の質を高めているのだと思います。
ということで興味があれば、↓の試し読みページをご覧になってくださいませ。
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【総評】
さて、3巻ですが、良い意味で現状維持といった感じですね(^^ゞ。
舞台が南の島ということで、イベントを発生させることのできるシチュエーションが限られ、
どうしてもマンネリ展開が多くなってしまう傾向にある作品だと思います。
事実、2巻を読んだときは、1巻を初めて読んだときの新鮮さは一切無かったですし、
それは3巻を読んだときもまったく同じ印象を受けました。
でも、丁寧なストーリー展開と、丁寧なキャラクター描写のおかげで、
「続きが読みたい」という気持ちにさせてくれる魅力を持った作品だと思います。
点数的には
88点
です。
派手さはないですが、上質なのんびりとしたシチュエーションコメディです。
興味を持ったなら、ぜひとも試し読みをどうぞ。
では、ここまで。
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