入院中、考えたこと。
「今年は、合宿に行けるのかな。」
いや、「今年は」じゃない、「これから」だ。
子ども達にサッカーを教えていて、楽しいことはたくさんある。
練習して、子ども達がどんどん上手になっていくのを見ること。
試合で、練習したことが出ること。
自分が運転するバスに子ども達を乗せて、合宿や遠征に行くこと。
・・・・・・
だが、入院中に真っ先に考えたことは、合宿だった。
少し意外だった。
遠征に行く前の晩は、ワクワクする。
練習してきたことが、試合に出せるかな。
何試合勝てるかな。
優勝出来るかな。
合宿も楽しいが、遠征ほどワクワクはしてこなかった。
だが、真っ先に思ったのは、合宿だった。
自分が一番楽しい、と感じていたのは、実は、合宿だったのだ。
「合宿に行けなくなるかも知れない」と思った時、
無性に寂しくなった。
今年は、行けるとしても、生きている間に、あと何回行けるのだろう?
自分がバスを運転して行けるのは、あと何回なんだろう?
遠征は、慌ただしく時間が流れていく。
ゆったり出来る時間が、ほとんどない。
それに対して、合宿は、「滞在」する。
昼寝の時間も、自由時間もある。
ゆったりしている。
子ども達と「共同生活」が出来る。
これが楽しい。
そう言えば、私の若い頃の夢は、「ボーイズタウン」だった。
確か、フラナガン神父だ。
親のいない子や、親にきちんと育ててもらえない子を集めて、
子ども達が自主的に町を運営していく、
そのような町を、フラナガン神父は作った。
私もいつか、そんな町を作りたい、と思っていた。
合宿は、「模擬ボーイズタウン」だ。
だから、楽しかったのだ。
その楽しい合宿に、あと何回行けるのかな。
1回1回を、今まで以上に充実させていこう、そう思った。