1月16日から約3週間、入院のため、練習を休んだ。

つらかった。

小学校の先生になる、と決めてから、

常に、自分のまわりには子どもがいた。

少し大げさに言えば、

1日24時間、1年365日、

子ども達に囲まれていた。


うっとうしい、と思ったことは一度もなかった。

常に、「自分は幸せだなあ。」と感じていた。

入院に際し、一番心配だったのは、

「2週間も子どもから離れて、大丈夫だろうか?」

ということだった。


入院中、我が子の写真を、携帯に送ってくださった岩瀬さん。

祥吾と夏那とお姉さんが写っていた。

とってもかわいかった。

ありがたかった。

何度も何度も、ベッドで見た。

入院期間2週間弱の筈が、伸びた時。

ニコニコ笑っている祥吾と夏那の笑顔で、

「がんばろう!!」と思えた。


「少し家に帰ることは出来ないですかね。」

「良いですよ。」

やった!と思った。


2月3日は、研究会に申し込んであった。

ある小学校をお借りして、

日本全国の、腕に自信のある先生方が、授業をする。

自分も申し込んだが、ダメだった。

自分とその先生と、どれぐらい違うのか、

どうしても見たかった。

結果。……我田引水、自画自賛で、

「まあ、大差ないんじゃない?」ということにしておこう。


そんなことをしていたため、

あんなに楽しみにしていた練習に遅れるハメになってしまった。

「超もったいない!」と思いながら、車を走らせた。

諏訪小学校に着いた時は、6時を回っていた。

体育館からは、

子ども達の元気に走り回る足音や、

ボールを蹴る音が聞こえてきた。

胸が高鳴る。


すると、目ざとい子が私を見つけた。

「おいけんだ!!」

ドアが開き、みんなが飛び出してきた。

うれしかった。

自分も、捨てたモンじゃないな、と思える。

「おいけん、おいけん。」とうれしそうに言う子、

心配そうに、「大丈夫ですか?」と聞いてくる子、

ちょっと離れたところから心配そうに見ている子、

・・・・・・

ちょっと人気者になった気分だ。


翌日、低学年の練習に行った。

準備に手間取り、少し遅れて諏訪小学校に着いた。

校庭では、練習が始まっていた。

「あ、おいけんだ!」

子ども達が、かけよってくる。

まるで、感動的な映画のワンシーンのようだ。

うれしかった。

本当にうれしかった。


昨晩といい、今朝といい、

自分は本当に幸せ者だ、と思った。

と同時に、長いこと練習を休んで、申し訳なかった!と思った。

この子達のために、まだまだ頑張らなくちゃ、と思った。