モニタリングの視点として
「利用者及び家族が満足しているか」
という言葉を挙げている本を
読んだことがありますが、
その言葉の意味を、ちょっと
考えたほうが良いと思います。
私は、モニタリングの視点として
①QOL向上のためのサービスが計画どおり
提供されているか
②ケアプランに書かれた目標が達成しているか
の2点を挙げていました。
ポイントは「QOL向上」ですが、
QOLは客観的なものではないので、
つまり、利用者(家族)が満足しているか、
というのは有用な指標か、と
思われますが、
そのサービスを受けた感想を
「満足」あるいは「不満」として
表すことは誤解を招くと思っています。
介護保険のサービスは、
利用者(家族)が受け手(受け身)に
なるものではありません。
サービスを受けつつ、
主体的に生きる(生活)していくもの
ですから。
「あのレストラン、味も接客も
よかったねえ(だから満足)」
「この映画、全然つまらなかったよ。
時間がもったいない(だから不満)」
という価値観とは違うのです。
話の楽しいヘルパーや
マッサージのうまい理学療法士や
ご飯がうまいデイサービスも
そのサービスを受けて満足
と思われることを
「全くダメ」とまでは言わないけど、
それだけの価値しか残せないなら
ちょっと「……?」です。
介護保険の究極の目標は
「介護保険を卒業すること」。
介護保険のサービスを使わずとも
自分の力で生活できて
日常生活の不自由さをなくすことです。
「満足したので、もっともっと」は
介護保険の目標の
まったく逆をいっていると
自覚することが大事です。