あまりの暑さに参ってしまって、

ブログを更新するのをすっかり忘れてしまいました。

みなさんのところは大丈夫でしょうか?

 

先週行ったCSWの研修では、

日本で介護保険が始まった背景ということを

お話ししました。

講義の準備をするというのは、

私自身にも新たな発見ができる場であり、

とても貴重な機会であります。

介護保険が始まるに至る歴史というのも、

何度も勉強をして分かっているつもりなんですけど、

また新たな気づきが得られました。

 

少子高齢化がますます顕著になることで

不足する高齢者の介護サービスを充足させるために

介護保険は始まったと言えます。

この少子高齢化は、先進国と言われる国々では

程度の差こそあれ、同様の傾向が見られます。

 

どうして少子高齢化が進んでいくのか、

理由はいくつもあると思いますが、

私が思う一番の理由は、

その国の「経済成長」です。

そして経済成長の要因となるものは

「資本主義経済の発達」です。

 

働き場所があるところに人は集中します。

そこには人口が密集化して「都市化」、

もういっぽうで産業がないところは「過疎化」

となります。

都市には働き盛りの若者夫婦とその子供の核家族、

田舎にはお年寄り、といった家族形態が

一般的になります。そのような家族が増えると、

それまで家族で行われていた育児や介護などの

機能が果たせなくなって、外部にその機能を

委ねなければいけなくなるわけです。

 

というような感じで講義をしていたわけですが、

新たな発見というのは、少子高齢化って

戦後復興に関係しているようだなー、と思ったんですね。

 

介護保険を採用しているドイツは

日本と同様に第二次世界大戦の敗戦国。

同盟国だったイタリアも介護保険はありませんが、

急速な少子高齢化のまっただ中にいる国のようです。

同じく介護保険を採用している韓国は

朝鮮戦争からの復興というのがあるようで、

少子高齢化は日本の後追いをしていますよね。

 

戦争をした(敗戦した)あとって、

復興事業などでどんどん人手が必要で、

そこに人が集まってきて、

さっき言ったような都市化と過疎化が

急激に進んでいき、

その結果、少子高齢化のスピードも

速くなるのではないだろうか、という仮設です。

 

「戦後復興は急激な少子高齢化とリンクしている」。

この話には確信がないので、

講義ではしゃべらなかったんですが、そういう

研究をしている学者さんって、いないでしょうかね?

 

今週は、コミュニティーソーシャルワーカーの

研修会でお話しさせていただきます。

同様の内容で3年目。

ケアマネジメントのお話なんですが

ケアマネジャー対象ではないので

自由にいろんな分野をお話しさせて

もらっています。

 

お話しするにあたっては、

現実の問題と齟齬が生じていないか、

毎回勉強しながら、内容的には

バージョンアップしていますが、

少しずつ自分のものになっていっている

というか、前回お話ししたものが

自分の中で消化されて、自分の言葉に

変換してお話しできてるかな、という

手ごたえがあって、私自身も

成長させてもらっているような気がします。

 

ひとり暮らし世帯の変容についても

そうでした。

核家族化が進んで世帯構成員自体が

減少していますが、これが今後の

ケースワークに大きな影響を及ぼす

ことがイメージできてきました。

 

自分の生き方を自己決定できない場合、

現在は家族が行うのが日本の慣例です。

その「家族」といえば、「妻」や「子供」、

あとはせいぜい「甥・姪」、「兄弟姉妹」

ぐらいでしょうか。

 

この自己決定を代理で行う者が

いるのが当たり前ではなくなっていく

ということです。

 

今までのひとり暮らし世帯というと、

子供が離れ、高齢者二人世帯だったのが

配偶者を亡くし…、その後一人暮らしになる

のが一般的でしょうか。

 

それが今後、変化していきます。

未婚の子供が親と同居しているが

やがて親が亡くなり、子供の一人暮らし

となるケース。

 

その子供が歳を取っていったとき、です。

 

その人が一人っ子だった場合、

この人の自己決定を代理で行う人は

いったい誰になるでしょうか。

 

ひとり暮らし世帯の傾向を見ると、

「高齢の女性」と「中高年の男性」が

増えているそうです。

「高齢の女性」は、子供とは別居し、

配偶者を先に亡くしているケースが

多いそうです。この場合は、

別居していても、子供がいることで

いろいろな相談はできそうですが、

「中高年の男性」のケースは、

未婚のまま、現在に至ることが

多いようです。

 

こういうケースが今後増えてくることが

予想されるとなると、その時の備えを

今から考えておく必要がありそうです。

来週、CSW(コミュニティーソーシャルワーカー)

の研修会があり、講義の準備に追われています。

 

CSWの研修会といっても

私の担当は「ケアマネジメント論」

という分野なので、ケアマネジメント

のお話や、介護保険制度の歴史やら

自分の仕事に身近なことをお話し

しています。しかし、

今年で3年目の講義になるのですが、

(何か新しいネタはないか)と、

毎回リニューアルするので

イチから勉強し直しています。

 

ところで、W杯の西野監督の

マネジメントについて、

あと一つだけ書きたいことが

ありました。

 

これは、P.F.ドラッカーの「マネジメント」

という著書の一文なんですが、

(原文ではなく、私の記憶で恐縮ですが)

マネジメントの仕事のひとつとして

「投入した資源の総和より、

大きなものを生み出す生産体を創造する」

というのがあります。西野監督が

優秀な監督(マネジャー)であるというのは

皆さん一致した見解だろうと思うのですが、

どういうところが優秀かといえば、

私はこのドラッカーの、この言葉の

とおりのことを成し遂げたからだと思います。

 

日本の選手たち個人個人は、

相手チームと比較して、秀でた資質を

持っていたわけではありません。

選手全員の年俸を足すと、

日本代表全員の年俸は

ベルギーの選手たちの年俸の

たった10分の1だという記事も

読みました。

 

ところが、試合で、

あれだけ互角に戦えたのは

もちろん選手の奮起もありましょうが

西野監督のチームマネジメントの

おかげだと思います。

 

個人のフィジカルやテクニックでは劣っても

チームで闘うことで個人の持っている力

以上の成果を上げることが

マネジメントの仕事なんだと

ドラッカーは言い、西野監督は

それを実践して見せたことがすごいです。

 

話はCSWの研修会に戻りますが、

介護保険制度の勉強をしていると、

介護保険前夜のころ、サービスが

必要な人たちに行き届くのだろうか、

という心配があったくらい、

サービスが不足していた時代があった

ことを思い出しました。

 

介護保険法の一文に

「効率的なサービス提供」

というのがあります。

もしかして、日本の介護保険が

ケアマネジメントの手法を用いたのは、

不足することが予想されたサービスを

効率的に提供することによって

まかなおうとしたのではないか。

ケアマネジャーにそれを期待

したのではないか、と思いました。

 

これはあくまでも私の推測なので

実際のところは分かりませんが、

頭で考えてみることと、実際に起こることって、

そうとうな乖離があるな、ですね(苦笑)