介護保険制度が始まった頃のことを知っている人はご存じだと思いますが、「介護保険は走りながら考える」というキャッチフレーズ(?)がありました。
それを根拠にしているかどうか分かりませんが、介護保険は6年に1度、制度のバージョンアップが行われます。
平成12年に始まった介護保険は、6年後の平成18年(2006)に1回めのバージョンアップが行われました。ちなみに2回めは、さらに6年後の平成24年(2012)ですね。あと2年後です。
さて、このバージョンアップも、むやみやたらに変わるわけではなく、そのときの状況に対応できるように行われますね。以前書いた記事
のとおり「制度というのは、その時代で困っている課題を解決するために作られていくもの」です。制度を変えるために世の中が今どうなっているか、ということを調べてバージョンアップしていくんです。
さて、今回は平成18年の制度改正のときに高齢者を取り巻く状況がどんな風になっていたか、ということを書きます。それは「2015年の高齢者介護」という報告書にまとめられています。
この報告書、介護保険が始まった3年後の平成15年(2003)に、今まで行った介護保険がどうだったか総括し、そしてこれからの課題や制度のあり方を検討するために、厚生労働省は「高齢者介護研究会」という会が設けられ、報告書が作られました。
報告書のタイトル、「2015年の高齢者介護」。なぜ“2015年”としたのか、ご存じですか?
ちなみにあなたは2015年、何歳になりますか?
(この質問は、本文には全く関係ないです^^)
ちなみに私は“アラフィフ”の仲間入りをしますね。
(あ、これも関係ないです。)
2015年は、ある世代が65歳に到達する、そんな年なんです。
ある世代、とは…?
それは、「団塊の世代」です。
「団塊の世代」という言葉を知っている人は多いでしょう。「団塊の世代」とは、昭和22年(1947)から3年間に生まれた人たちのことです。この年代は「第1次ベビーブーム」とも言われています。
この3年間に生まれた人は、他のどの世代の人たちよりも人数が多い。ここのボリュームが大きいのが日本の特長です。
この団塊の世代の最終年に生まれた人、つまり昭和24年(1949)の人が65歳になる年。それが2015年なんです。そして、気になる高齢化率はこの年に一番伸びることが予想されています。「高齢化の最後の急な登り坂」と言われています。マラソンでいうところの「心臓破りの丘」ということですね。
話は戻りますが、「2015年の高齢者介護」。この報告書は「団塊の世代が高齢者世代になる2015年から先に、どんな高齢者社会を目指そうか?」ということをまとめた報告書です。現状の課題を分析し、今後の方向性を示した報告書です。
次回は、その報告書を基に平成18年(2006)にどんな改正が行われたのか、ということについてお話しします。
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