この間、TVに分子生物学者の

福岡伸一先生が出ていました。



福岡伸一先生のことは、

以前、「できそこないの男たち」の

本を紹介しました。



分子生物学というと、なんだか

とっつきにくい感じがしますが、

先生の本は叙情的な表現が満載で、

まるで小説を読んでいるかのような

気持ちになれ、同時に分子生物学の

知識も得られてしまう優れものです。



ま、もっとも、分子生物学というものの、

どこまでの範囲が書かれているのか、

私に判断できる基準はないのですが(苦笑)






TVの中で、先生は「動的平衡」という

言葉を説明なさっていました。



たとえば、時計のような機械は、

ひとつひとつの部品がそれぞれの役割を果たして

時計の機能を成り立たせています。

したがって、部品のどこかひとつでも

欠けてしまうとバランス(平衡)を崩して

時計の機能は果たせなくなってしまいます。



ところが人間を含めた生物一般は、

体のどこかひとつの細胞が欠けても、

それを補う別の何かが働き、生物として
生き続けることができる。


それは生きている(動的)から、

なんだそうです。


生物は細胞やその成分が少しずつ入れ替わって

今ある状態を維持しています。


つまり、生物は一時も止まっていることがなく、

動いていて、その中で異変に気づいた時、

リカバリーする働きが可能になるわけです。

(と、解釈しました^^)


また、リカバリーできない状態の

最終形態が”死”なわけです。

(ということですよね?福岡先生^^)


時計は生物ではない。つまり(静的)ですから、

部品が壊れたときのリカバリーが

できないわけですね。



また、ついでのことを言うと、

生物としての体を相手にしている医学は、

体の仕組み、内臓のひとつひとつを

部品として見ているところがありますから、

生物の、このような原理にそぐわないことも

多々あるような気がしました。


医学が批判されるところの理由のひとつに、

こういうところもあるのではないか、と

思った次第です。




あ~、ひさしぶりに難しいこと、書いちゃって

肩が凝りました(笑)



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「まだまだ足らんよ」。




先週、親せきの法事に行ってきました。

その家のおばあさんが亡くなって

1年が経ちました。


その家には息子さんが1人。

亡くなったおばあさんの連れ合いは

特別養護老人ホームに入所しています。


おばあさんが亡くなったときに

世話をしてくれる人がいなくて、

ホームに入所する事になりました。


そのことで、私も何度か相談を受けました。




とても依頼心の強いおじいさんだったようです。

おばあさんも自分の体調のことなんか後回しにして、

おじいさんの世話を生活の最優先にしていました。


本当に仲の良い夫婦だった、と

聞いていました。


しかし、おばあさんは介護の疲れからか、

突然死、という形でこの世を去りました。


ほんとうに「命を削って…」という言葉が

ふさわしいくらい、命をかけて介護したことになります。




残されたおじいさんはホームへ、

今は息子さんだけ家にいます。


息子さんは、漁に出るかたわら、

時化(しけ)で船が出せないときは

必ずおじいさんのところに出かけるそうです。

おじいさんが寂しがるからです。

車で30分かかるホームまで…。


おじいさんに会うと、海の様子や

前日の釣果など、逐一報告します。

おじいさんはその話を聞いて、

自分も昔、漁師だったことを思い出している表情で、

「故郷の海に思いをはせているようだ」

と、息子さんは言いました。


母親孝行をしてやらなかったから

その分、親父の世話を思う存分してやりたい、

そんな決意を語ってくれました。




「叔父さん、毎日、本当にすごいですね。

そんなに行く人いないでしょ」と私が言った、

それに対する返事が「まだまだ足らんよ」でした。


その言葉を聞いて、とっさに私は叔父さんの中に

おばあさんの魂が宿っているんじゃないか、

と思ってしまいました。


休みなく、漁とホームへの訪問を続けている

叔父さんの姿が、一生懸命介護に没頭する

おばあさんの姿とだぶって見えました。





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全国的にどうだったかよく分かりませんが、

本日、こちらでは大変な風が吹いておりました。

職員の誰かによると「風速100キロメートル」

だったそうです。


また風の便りによると、大型トラックが

横転するぐらいの風だったとか。

(”風の便り”って、かけたの、分かる?^^)


軽自動車を運転する職員さんは

「風に煽られて大変だった~」と

言っている人もいました。


この風、朝からすごいことになっていて、

今朝からランニングを再開しようとしていた

私の意気込みをも萎えさせてしまいました(苦笑)





今日は午前中にデイサービスを覗いてみたんですが、

いらっしゃったお年寄り、みな口々に

「今日の風はすごかったね~」と

言っておられました。

”道路になんやかんや落ちていた”

”庭の鉢が飛ばされていた”

”道路のミラーが折れていた”などなど、

年に一度あるかないかの大風を

楽しむかのように、会話が弾んでいました。





(あ、こういうの大切だな)って思いました。

1日中家にいて、誰とも話ができない人は

この大風の大変さを共感する人がいません。


寝たきりの人だったら、窓枠がゆれる音を聞いて

(すごい風だなあ、外はどうなってるんだろう…)と

思っていても、天井を眺めているしかない、と思うと。


要介護状態の人には、そういう環境に置かれている

人たちが多いのかもしれないな、って思ったわけです。


特に天候の変化が激しいところに住んでいる

日本人にとっては、こんな話でも共有したいところが

あるんじゃないでしょうかね?


この季節では、「あそこの桜がちょこちょこ

花をつけてきたね」みたいな話をね。





どんなに重度になっても、やっぱり外に出て人に会うって

大切なことなんだな、って改めて思いました。




気候も良くなるから、どんどん外に出て、人と会おう!^^v

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