「ケアマネの正しい歩き方」 ~ケアマネタマゴに贈るケアマネ道!~ -225ページ目
「知りながら害をなすな」。
みなさんは、この言葉をご存じですか。
昨日の記事の続きになりますが、
(こんな生活を送りつづけると
こんな風になることが予想される)
と、思うことがあります。
ごく分かりやすい例を言うと、
「こんな暴飲暴食を続けると
体をこわすよ」みたいなことです。
この例は一般の方でも
簡単に想像できるようなもの
ですが、
専門職と言われる人たちは
その専門的な視点で見て
近い将来起こりうることを
予測することができますよね。
ターミナル状態の患者さんを見て
医師が(そろそろだな)と感じる。
医療・介護の世界でなくても、
家主が考える住みにくい家の設計を
設計士はみすみす放置しない。
私なら「こうしたほうがいいですよ」と
アドバイスしてほしい。
例えば、そういうことが言えるか、
と思います。
「知りながら害をなすな」。この言葉は
ドラッカーの『マネジメント』という本で
「プロフェッショナルの倫理」ということで
紹介されています。
「プロフェッショナルたるもの、
『知りながら害をなすな』よ」と
いうことです。
ちなみにこの言葉の基となるのは
医師がこころすべき精神として
今も受け継がれているヒポクラテスの
言葉だそうです。
専門家は専門家だからこそ、
見えてくるものがある。
そして専門家であるがゆえに
それを相手に伝えてあげるのが
専門家としての倫理である。
そのことで反発されたり、
無視されたり、関係が悪くなったり
したとしても、相手に害を及ぼすだろうと
考えられることは教えてあげるのが
プロフェッショナルとしてのモラル…。
なんですね。
使命、と言い替えても
よいかもしれません。
「反発されたり、無視されたり」と
言いましたが、できればそうならないように
してあげるのも大切なことですよね。
「ほ~ら、言わんこっちゃない。
だから言ったのに」って偉ぶるのは
人としてどうかと思いますから^^
でも、専門家としての助言に対しての
相手の反応というのは、もうコントロールできない
ものになりますね。コントロールしてしまったら、
それは「強制」になってしまいますからね。
これは、前に私がまとめた
「ケアマネジメントの根っこ」に
書いたものを読み返して思ったことです。
2年前に書いたものなんですが
「良いこと、書いてるよなあ」と
自画自賛した次第です(笑)
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要介護認定の調査に行きました。
行った先は、私が担当している方。
この間、介護変更の申請をされて
役場から調査を頼まれたのでした。
90歳近い女性です。
長年要介護1でしたが、この
冬の間に体の動きが少しずつ
悪くなってしまったためでした。
調査項目のひとつに「簡単な調理」とあります。
ご自身で炊飯、弁当・レトルト食品の加熱、
即席めんの調理など、簡単な調理ができるか
どうかを問う項目です。
このときに介護されている娘さんが
ポツリといいました。
「今になって思えば、何かさせてあげれば
良かったと思うんですけどねえ」
お母さんから調理を取り上げてしまったことを
後悔しておられる様子でした。
私はこのとき、調査員から
担当ケアマネの頭に切り替わりました。
(そのあたりを助言してあげれば
よかったなあ)と思いました。
いえ、そのあたりをまったく無視していた、
というわけではないと思います。
「家のことで、できるところはやって
もらってくださいね」。家事ができそうな人には
必ずこんな言葉を言っているはずです。
実際に、女性は洗濯物の取り込みや
洗濯物たたみをやっておられました。
ただし、背中が強く曲がった「円背」の状態で、
立ち仕事は長くは続かない様子でした。
また、私が担当させていただいた頃から
すでに調理は娘さんの仕事でもありました。
ですから、私もそのことをあまり強調して
いなかったとは思います。
家事に関することって、とてもデリケートで
それぞれの家庭の事情があって、なかなか
口を挟みにくいものでもあります。
しかし…。
やらないことはどんどん低下していきます。
その危険性を承知しているのは
何人もそういう人たちを見てきた
私たち介護の専門家と言われる人たちです。
いっぽう、家族にとっては、私たちに比べて
そんな経験をするのは圧倒的に少ないのです。
初めての場合も珍しくありません。
「こういう生活を続けると、こうなることが
予測されますよ」。
こんな言葉が言えるかどうか。
言ったとしても伝わっているかどうか。
ましてや、そういうことを専門職として
イメージできているかどうか。
こんないくつかの壁を乗り越えて、
ひとつひとつ丁寧にできることが
専門職としてすばらしい、と言えるの
かもしれませんね。
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今週末、29日はみどりの日。
祝日ですが、職場では新人さんの
研修が行われます。
私も講師の1人として
「介護保険制度」について
お話しします。
介護保険制度に関する講義は
福祉系・社会福祉士が行う
ベタな講義、第1位です(苦笑)
ちなみに第2位は「権利擁護」。
(【ケアマネ職人】田中大造調べ^^)
↑
勝手なことを言っています^^
さて、講義の内容をまとめるにあたり、
改めて介護保険は「若いなあ」と
思いました。
というのも、介護保険が始まったのが
平成12年。2000年だというのは
多くの人が知っているんですが、
その他の社会保険である国民健康保険は、
国民皆が加入する「皆保険」となったのが
昭和36年(1961年)だと言います。
他の雇用保険が昭和49年(1974年)。
労災保険も1970年代みたいです。
つまり、介護保険が始まった2000年生まれの
芸能人は
濱田龍臣くん。
雇用保険が始まった1974年生まれの芸能人は
昭英さん。
国民健康保険が始まった1961年生まれの有名人は
上島竜平ですからね(笑)
つまり、介護保険なんて、まだこれから
思春期を迎えるような子どもなんですね^^
そう考えると、いろんな不備が指摘される
介護保険だけど、まだまだこれからの保険だ、
ということなんですね^^
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