先週の「軽度者の自立支援」に続き、

今日は重度者の自立支援ということで

要介護度の重い人の自立支援が

どんなケースでそう感じられたのか、

アンケートに書かれた回答を紹介します。


…とその前に。


このシリーズでさんざん紹介した

「あり方検討会」の委員の発言の中に

こういうのがありました。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



この資料で言いますと、自立支援というのが何なのか

ということなのだろうと思います。

つい先日も在宅の方ばかりが集まった40~50人の

2日がかりの勉強会で自立支援の話をしていましたら、

後からベテランのデイの管理者の方がいらっしゃって、

「○○さん、要介護5には自立支援はないんですよね」

と確認されまして、がっかりしたんですけれども、

(以下、省略)

(某大学教授、○○氏、第6回目の検討会)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



某大学教授が、とあるデイの管理者さんに

「要介護5には自立支援がない」と言われた、

というお話しだったんですが、

さて、私がとったアンケートには

要介護5の人の自立支援はあったんでしょうか?




まずは要介護4の方から。


・入所時、立ち上がり立位不安定なため、

職員2人対応にて支援を行うことがあったが、

DSにて定期的な運動・レクリエーションへ参加し、

活動的な生活を送ることにより、立位安定し、

今では手すりなど持ち、自ら立ち上がるようになった。

(介護4)


・病院入院中、1年近く病院で過ごし寝たきり。褥瘡あり。

食事のみ自立の状況。通院し、SS利用開始。

栄養マネジメント、日中離床などのケアで

2ヶ月後には褥瘡治癒。

日中は車イスで過ごし自走できるようになった。

(介護4)


・リハパン→布パンツに変更し、

尿意・便意があり、時間で誘導してこと。(介護4)


・胃ろうから口から食事がとれるようになった。(介護4)


…とまあ、まだいくつもの例があったんですが、

要介護4の方の自立も当然あるんですね。

それにしても、こんなに改善が見られると

利用者さんは当然、職員も嬉しいでしょうし、

相当レベルの高い事業所って思いますよね。





では、いよいよ要介護5の例ってあるのかな?

それでは紹介しましょう。


・骨折で入院し、退院後立位保持できなかったが、

トイレ時、立位保持できるようになった(要介護5)


・食事支援していた方が、スプーン使用し、

自ら食べられるようになった(介護5)


・発語が出るようになり、少しだが車イスの自走も

できるようになった。(介護5)


・寝たきりの状態から1年間で自立歩行でき、

介護保険卒業された。(介護5)


・誤嚥性肺炎をくり返していたが、

寝るときに姿勢をファーラー位にすることで

全くなくなった(介護5)


せっかくなので、一例も残さずに

紹介しましたけど、

数は5例と少ないですが

もちろん要介護5の人の自立支援も

ありました。

なかには介護保険を卒業された方も!




この結果は非常に大事なもので、

これで私たちは、いくら重度でも

自立の可能性が0%ではない

ということを学びました。


さらに言うと、この結果には

ある傾向が見受けられ、

それは私の仮説をみごとに裏付ける…




な~んて言ったら大げさか!




その傾向と私の仮説については、

何回か後にお話しするとして、

もう少しこのアンケート結果を

いろんな角度から考えてみたいと思います。

さて、毎週日曜日更新の

「ケアマネの正しい歩き方」、

「あなたの経験した自立支援を

教えてください!」アンケートの

結果発表です。クラッカー


さあ、どんな回答が寄せられたでしょうか。

「その人の要介護度も書いてください」

とお願いしておりましたので、

それもつけ加えておきます。

それでは…。




退院時、右手で箸が持てなかったが、

今は箸を使用し食事される(介護3)


車イス利用の方が

手引きにて歩行することができた(介護3)


ベッド臥床時、体位交換できなかった方が、

柵を持ち体位交換できた(介護3)


ベッド臥床が主で生活されていた方が、

レクリエーション等に参加されるようになり、

表情も豊かになった(介護3)


水分量の確保、適度な運動、ゼリー対応にて

ほぼ定期的な排便・便意がある(介護3)


認知症の入居者の方で、トイレの場所が

分からないかったが、目印をつけることで

声かけのみでトイレの場所が分かるようになった。

(介護3)




ちょっと意図的に要介護3の方ばかりを

紹介してみましたが、同じ介護度でも

バラエティーにとんでいますね。


介護度が軽い人ではどうでしょう。




畑の野菜を見て自分から袋を持って

野菜を収穫して持ち帰ってくださったとき

(介護1)


今まで通所のみの利用だった人が、

地域の高齢者サークルにタクシーを利用して

参加するようになった。(介護1)


デイサービス利用(2回/W)を開始してから、

被害妄想などがなくなり、明るくなっている。

更新認定で要支援1となった。

デイ利用者と気がよく合い、

表情よく過ごされるようになった。

家の中を掃き掃除、拭き掃除することで、

役割を持って生活できる、以前は

夫の仏壇で独語をつぶやいて閉じこもる生活だった

(介護1)




要介護1の方になると、

介護3の人と比べると少し趣(おもむき)が

ちがう感じがしますね。

畑ができたり、タクシーを使ったり、と。


では、要支援の方ではどうでしょう。




骨折入院後のリハビリでデイサービスを利用され、

足腰がよくなり、バスで買い物に行くことができたり、

近所のグラウンドゴルフのグループに参加されるようになり、

介護保険を卒業された(支援1)


関節リウマチで手指が変形している方が

趣味の手芸品を数ヶ月かけて作り、

町の文化祭に出品した。

支援計画に目標を掲げて本人の意欲をうながした

(支援2)


…とまあ、要支援でも要支援なりの

「自立支援」がそれぞれあるんですね。

ただ、おもしろいというか、割合ですけど、

要支援の方の自立支援を書かれた人は

少なかった印象です。とくに介護現場からの

回答はたった1名だけでした。

要支援の人は要介護の人に比べて

絶対数が少ないことはありますが、

それにしても、要支援者の自立支援より、

要介護者の自立支援のほうが

印象に残りやすいのか、書きやすいのか、

引き出しが多いのか、分かりませんが、

そのあたりが面白い結果でした。


では、次回は介護度の重い方の例を

紹介していきますので、お楽しみに(-^□^-)

どうもどうも、ごぶさたしております。

前回のブログから早1ヶ月もの

放置となってしまいました。


そんなつもりはなかったんですけどね、

…ってどんなつもりだったんだ、

ってことですけどね(笑)


ただ、パソコンに集中できなかった、

ということで、そういう理由なんですね。

もうひとつのブログは順調に

更新してましたけどね(笑)


じゃあ結局なんなんだ!

ということですが、

私もよく分からないんですね。




さ~て、1ヶ月も充電したので

今日からバリバリ更新しますよ~!




どこまで書いたかなあ、と

前のブログを振り返ってみると、

「アンケートをやりました」までで

終わっていますね。


現場で働くケアマネさんや

介護現場の方々に

「こんな自立支援をしたよ」

ということを書いてもらう、

というアンケートをしたんですよね。


町内の介護事業所は10つあって

ひとつひとつアンケート用紙を持って

回ったんですね。

「田中さんのためなら!」という

ありがたいお言葉をいただくこともあれば、

「何にするの?忙しいのに」って、

口では言わないけど、顔に出てる人も

若干ありましたね。

「いやあ、こんなに書けませんよ」とか、

「白紙でもいいですか?」とか、

「自立支援してませんから」って

言う人もいましたね。




イヤ、別に私、嫌われてるわけじゃないんですよ(笑)




「おもしろそうですね、結果が分かったら

教えてくださいね」って言われる人も

あったんですからね^^


さあ、その結果なんですが、

来週から定期的に更新していきますね。





…もう1ヶ月も延ばすことはたぶん無いと思う(笑)