司会者が新郎・新婦さんと、
進行の打ち合わせをするのは
だいたい披露宴の1カ月前後です。
その頃にはおおかた色んなことが
決まっています。
先日打合せをした新婦さん。
激しく後悔していることがありました。
それが・・・
「結婚式当日3種類の衣裳を着ること」
挙式:ウェディングドレス
披露宴前半:カラードレス
お色直し:色打掛
挙式後、披露宴開宴まで30分。
その30分でヘアチェンジをして、
ウェディングドレスから
カラードレスに着替えます。
(かなり時間はタイトです)
披露宴の時間は2時間30分。
その中で中座をして、
色打掛への着替えと、
ヘアチェンジは45分かかります。
衣裳を考えて選んだのは、
結婚式準備の最初の頃だった新婦さん。
夢いっぱいに3種類の衣裳を
着られることにワクワクしていましたが・・・
いざプランナーさんと進行を決めていくと、
思った以上に披露宴の時間がないことに
気付きました。
披露宴では、主賓2名と乾杯の発声を
それぞれの上司に依頼し、
友人スピーチも2名、余興も1グループに
依頼されていました。
事前にお願いしているゲストに
「スピーチなし/余興なし」
や
「スピーチ/余興は手短に話してほしい」
とも言えなかったそう。
その結果、
「ゲストとの写真撮影の時間は
絶対に外したくないんです。
だからできることはすべて簡潔に
進行をしてほしいです」
と、司会の私に申し出がありました。
「披露宴の2時間30分って、
こんなに時間がないものなんですね。
衣裳選びをしていた時の自分が
そのことをわかっていれば・・・。
でも決めた以上は
欲張りかもしれませんが、
できる限りやれることをしたいので
塩沼さん協力してください!」
こんな風にまっすぐな気持ちを
ぶつけられたら・・・
私、プロ魂に火がつきました!
「ゲストと写真撮影をしたい!」
という明確な意思があるので、
その時間を捻出するために
披露宴進行の舵取りをする司会者として
やれることをやっていきます。
実は意外とこういった要望、
ないわけじゃないんです。
結婚式準備は誰もが初めての経験。
そこにはそれぞれの新郎・新婦さんの
思いや希望が詰まっていることを
聞いているからこそ、
私もできる限りのことをして
希望に沿えるようにしたいと思うんです。
色んな事や紆余曲折あっても、
最終的に「いい結婚式だった」と
新郎・新婦さんや来てくれたゲストに
感じてもらえるように。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。