私がウェディング司会者として、
新郎・新婦さんと打合せをする際に
さり気な~く
「結婚式をしようと思った理由」
を伺うことがあります。
先日打合せをした新郎さん。
ぜんっぜん、
結婚式に乗り気じゃなかったそう。
「お金はかかるし、
面倒くさい・・・」
これが一番の理由。
さらに
「自分たちのことを祝ってもらうために、
わざわざ集まってもらうのも
とにかく抵抗があったんです」
とも話されていました。
かたや結婚式をどうしても挙げたい
新婦さん。
結婚が決まってから、
しばしふたりで結婚式をやるか否かの
話し合いをするものの
話はず~っと平行線でした。
そんな中参列した、
共通の友人の結婚式。
会場に到着して早々、
ゲスト一人一人に宛てた
手紙を受け取りました。
「単純かもしれないんですが、
正直その手紙を見て自分の中での
結婚式の捉え方が変わりました。
僕と初めて出会った時のこと。
一番の思い出。
僕の印象。
来てくれたことへの感謝の気持ち。
こんなことが書いてあったんです。
その手紙を読んでいたら、結婚式は
”祝ってもらう場”じゃなくて、
招待する側が”感謝を伝える場”
なんだとわかったんです。
なぜ彼女が結婚式をこんなに
やりたがっているのか理解できました」
新郎さん自身が、結婚式を
【感謝を伝える場】であると
心から思えたことで、
あっという間に結婚式に乗り気になり
会場選びを始めたんだそうです。
「友達の受け売りになっちゃうんですが、
僕たちも招待したゲスト全員に
手紙を書きます。
来てくれる人一人一人と過ごした時間、
思い出、これまでの感謝の気持ち、
そういうことをちゃんと伝えたくて。
『手紙を渡したいから結婚式をする』
みたいになっちゃってますが、
僕たちなりのおもてなしです」
結婚式に関わって、
結婚式の素晴らしさを知っている私は
なんだかとっても嬉しくなっちゃいました!
結婚式が、
”祝ってもらう場” から
”感謝を伝える場”
に変わった新郎さん。
想いのこもった手紙を受け取るゲストが
当日をどんな表情をされてそれを読むのか、
密かに楽しみです。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。