私が結婚式の中でも愛してやまない
【花嫁の手紙】
先日司会を担当した際、
新婦さんの読んだ手紙の一節に
胸がジーンとしました。
この新婦さん。
幼い頃にご両親が離婚をされていて、
お母様が女手一つで育ててくれました。
新婦さんが大学生の頃にお母様が再婚。
結婚式当日は、
再婚相手の方が新婦さんのお父様として
出席してくれました。
お父様はお母様のみならず、
新婦さんやお姉様のことも
とてもよく理解してくれていているそう。
「お母さんがとてもいい方と再婚できて
本当によかったです!」
と打合せの時に話してくれました。
そんな新婦さんのしたためた手紙には、
こんな一節がありました。
この言葉を投げかけた時、
新婦さんのお父様が肩を震わせて泣いていた姿が
より胸を打ちました。
お開きの後、
ご挨拶をした際に新婦さんのお父様が
こんなことを話してくれました。
『あの子がそんな風に自分のことを
思ってくれていたんだと初めて知りました。
「お父さん」って呼ばれた時、
今まで味わったことのない感情が溢れて
思わず涙が出てしまいました。
いやぁ、お恥ずかしい姿を皆様に
さらしてしまいましたね』
この話をしながらも、
お父様の目には涙が溢れていました。
結婚式での花嫁の手紙には、
本当に不思議な力があるんですよね。
普段なかなか照れくさくて言えないこと、
こういう機会がないかぎり何となく
なぁなぁになってしまいがちなこと。
大切な人の前だからこそ、
こういったことも素直に伝えられる。
それが花嫁の手紙の醍醐味なんじゃないかと、
あらためて気付かされる素敵な光景でした。
結婚式の魅力をまた再認識させてもらえる
いい時間に立ち会わせてもらいました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。