ウェディング司会者として、
一番私が大切にしているのが
新郎・新婦さんとの打合せなんです。
どんな進行内容の希望を持っているかを
伺ったり、
そして何より大切なのが
新郎・新婦さんの紹介である
『プロフィール紹介』についての
話なんです。
打合せでは、事前に記入してきてもらった
プロフィールシートを元に、
新郎・新婦さんに色々とお話を伺っています。
当ブログでもたびたび綴っていますが、
私、必ず結婚式当日に読み上げる
紹介内容を原稿にして、
新郎・新婦さんに確認してもらっているんです。
これが、色々と奥深いんですよ~。
新郎・新婦さんご自身のこととはいえ、
客観的に自分のこれまで歩んできた人生を
【文章化】するなんてことは、
なかなかありませんよね。
生い立ちや、なれそめを伺って
それを文章にする時に、
私が最も大切にしていること。
それは、
『新郎・新婦さんの人柄・魅力が
しっかりと伝わるようにすること』
なんです。
もちろん、
嘘をついたりして事実と異なることを
原稿内に盛り込むことはしませんけどね。
一見マイナスと思しきことも、
捉え方を変えることで表現の仕方は
全く違ったものになります。
例えば・・・
ある新郎さんの子供の頃の話。
小さい頃からとにかく頑固で、
こだわりの強い面倒くさい子供だった。
今思えば相当両親を困らせていた。
それでも、いつもしっかりと話を聞いてくれて、
自分の気持ちを尊重してくれた
両親にはすごく感謝をしている。
こんなエピソードを話してくれたんです。
その話を伺って、
当時の様子を↓のようにまとめてみました。
打合せで伺った話をこんな感じで
文章化したところ、
「頑固でこだわりが強い
面倒くさい子供時代の自分を、
肯定してもらえたようで、
嬉しくなっちゃいました」
という感想をいただきました。
私ね、思うんですよ。
子供の頃、両親を困らせることなく、
素直でいい子・・・という絵に描いた
素晴らしい成長を誰しもが
しているわけではありませんよね。
み~んな個性があって、
親御さんも悩みながら子育てを
してくれていたと思うんです。
それを、結婚式のプロフィール紹介で
すべて語りつくせるわけではないけれど、
ほんのちょっとでも子供の頃の様子から
その情景が浮かんだり、
人柄が何気なく垣間見えたら、
どんな思い出も今の新郎・新婦さんを
形成する大切なピースなんじゃないかと・・・。
新郎・新婦さんがこれまで歩んだ人生を、
ほんのちょっとの時間話を聞いただけで
もちろんすべてわかるわけではありません。
でも、どんな思い出やエピソードであっても、
ただ否定的に表現するのではなく
そこから何か大切なことを感じ取って
もらえるような紹介にしたいと、
つくづく思うんです。
司会以上に、
このプロフィール紹介の
原稿を作成する時間は、
私にとってとんでもない人生勉強を
させてもらっている感じなんですよね。
大げさかもしれませんが・・・。
どれだけ関わっても、
どれだけ原稿をまとめても、
まだまだ自分の語彙力や表現方法の
引き出しでは十分納得できずに、
ずっと修行しているような気分です。
そう!物事の捉え方は無限大!
新郎・新婦さんのこれまで培った時間を、
大切な人達にご紹介するのに相応しい
愛ある表現ができるようガンバリマス。
ウェディング司会者の私が、
一人熱い思いで向き合っている
プロフィール紹介原稿の話を
綴ってみました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。