先日司会を担当した披露宴で、
新郎さんのお父様の謝辞が
と〜っても印象的だったんです!
この新郎さんは、
40代で結婚をされた方でした。
大学院を修了されてから、
研究職の仕事に邁進する日々。
仕事が充実していたからこそ、
お付き合いする女性の存在が
ないことをさして気にすることなく、
年齢を重ねていったそうなんです。
そんな新郎さんの様子を
見ていた親御さんも、
いつしか『結婚』の話を
しなくなっていったんだとか。
そして・・・
ご縁があって知人の方から
新婦さんを紹介され、
出会ってから半年で入籍!
これまで、結婚の「け」の字も
出てこなかった新郎さんの結婚を、
一番に喜んだのが新郎さんの親御さん。
結婚式当日も、本当に嬉しそうに
ず~~~っと笑顔でした。
そんなお父様は謝辞で、
こんな話をされていたんです。
『社会人として一人前になっていく
息子を誇らしく思う反面、
家庭を持たない息子に対して
親として責任を感じていました。
でもそれは親の私たちから見た
勝手な心配で、息子には息子の
人生があり、生き方があるとも
言い聞かせてきました。
そんなことが腑に落ちた矢先に、
息子から「会わせたい人がいる」
と、我が家に連れてきてくれたのが
〇〇さんでした。
優しく穏やかな雰囲気の〇〇さんに
会って、息子と結婚してくれると
報告を受けた時、
心の底から嬉しかったことを
よく覚えています。
そして今日、
幸せそうなふたりの姿を見て、
【これで親の務めは果たせた】
と、ホッとしました』
時々、声を詰まらせながら、
必死で涙をこらえながらの
この謝辞は、聞き手にじんわりと
沁みる言葉の数々でした。
私も、40代で結婚した人間なので、
このお父様の謝辞に勝手ながら
自分の親の気持ちも重ねてしまって、
うっかり大号泣するところでした。
あぶない、あぶない・・・。
結婚は親御さんにとって、
「子育ての卒業式」と表現する方も
いるくらい、大切な節目の儀式。
その特別な空間で、
『これで親の務めは果たせた』
と話すお父様の表情が、
とてつもなくすがすがしくて・・・。
同じ空間に身を置かせてもらって
そんな想いのこもった言葉を
聞くことができて、
親御さんの心の奥に秘めていた
気持ちを聞けて幸せでしたよ。
「結婚式って、やっぱりいい!」
と、あらためて痛感させてもらった
素敵な時間でした。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。