以前司会をした披露宴。
親族と友人という、新郎・新婦さんにとって
少人数の近しい大切方たちが集う空間でした。
会場の雰囲気も本当にアットホームで
「少人数の結婚式っていいなぁ・・・」
とあらためて感じるような空間だったんですよ!
そんな披露宴で、
新郎さんの大学時代の友人スピーチ冒頭の
【つかみ】がめちゃくちゃ印象的でした。
ということで今日は、
【印象的なスピーチのつかみ】
と題して、綴っていきますね。
その方のスピーチ冒頭は、
こんな感じでした。
このつかみ。
本当に素晴らしいなぁ・・・って
感心しちゃいました。
特に結婚式のスピーチは、
冒頭に堅苦しい定型文的な挨拶が続き、
聞き手も「あ~よく聞くスピーチだね」
っていう感覚になるものなんですよね。
それをこの方は、
スピーチ冒頭にサラッとお祝いの気持ちと、
自己紹介を済ませたかと思ったら
新郎さんとの電話でのやり取りの話を
自然な感じで始めたんです。
「ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」
その時の新郎さんの声色を再現する
情景が感じられる自然な話し方。
私も聞いていて、
「えっ、なになに?どうしたの?」
と、がっつりこの後の話の展開が気になって
前のめりになっちゃったくらいです。
私が数多くの結婚式での
スピーチを聞いていて、
実感することがあるんですよ~。
それは・・・
話が始まって【30秒】で、
この人の話は面白そうなのか、
そうでないのかを無意識に聞き手は
判断しているんじゃないかということ。
結婚式のスピーチなので、
ある程度冒頭にお祝いの言葉等の
定型文的な挨拶は必要かもしれません。
(なんなら私はそれがなくてもいいかも・・・
なんて密かに思っているタイプです)
それを含めてもやっぱり最初の
【30秒】
で、聞き手が「この人の話を聞きたい」
っていう期待感と共に耳を傾けてくれるのが、
理想っちゃあ理想なんですよね。
そういうことを加味すると、
この新郎さんの友人のスピーチは
冒頭の【30秒】でしっかりと聞き手の
興味をひきつけていたんです。
このエピソード。
よくよく考えてみれば、日常の一コマで、
かつ新郎さんの人柄を表すエピソードですよね。
わざわざ深刻そうな声色で、
「聞いてほしいことがある」と
友人に語り掛けたかと思ったら、
「俺、こんなに幸せでいいのかな・・・」
っていう意外な方向からの一言。
このエピソードを聞いて、
私だけじゃなく、その場に集っていた
誰もが幸せな気持ちになるような
そんなスピーチでしたよ~。
スピーチって本当に奥が深い!
あらためてスピーチの【つかみ】の
大切さを再確認させてもらった話を
ご紹介してみました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。