司会者として、数多くの結婚式に
関われば関わるほど、
ますますもって結婚式という空間が
愛おしくなっている私。
先日司会をした新郎・新婦さんを見て
【結婚式がより一層愛おしくなった瞬間】
があったんです。
ということで今日はその話を綴りますね。
この新郎・新婦さん。
「今、このご時世で結婚式をしてもいいのか」
と、たくさんの葛藤を抱えていました。
でも、招待するゲストも少数ということで、
予定通り開催することを決めたお二人なんです。
とはいえ、新婦さんが大阪の出身なので
招待したいゲストはほとんど遠方。
ゲストに長距離移動を
強いるのもはばかられ、
新婦さん側のゲストは7名ほどでした。
さらには、
おそらく一番新婦さんの花嫁姿を
楽しみにしていたであろうお母様が、
大阪在住かつ病気療養中のため、
「東京で開催する結婚式への出席は難しい」
ということで残念ながら
欠席となってしまったんです。
打合せの際に、家族や友人に対する想いを
新婦さんから聞いていた私。
あまり多くを語る新婦さんではないんですが、
このコロナ禍の状況を恨むでもなく、
過度に悲観することもなく、
とにかく少人数でも自分たちのために
会場に来てくれるゲストに少しでも
感謝の想いを伝えたいという気持ちに
溢れていました。
そんな新婦さんの想いの背景を
僅かながらでも知っているからこそ、
結婚式当日何度もふとした瞬間に
涙が出てきそうになっちゃったんです。
その場にいる人と作り出す空間だけが
結婚式ではなく、
その場にいなくとも新郎・新婦さんの結婚を
誰よりも喜び・祝福している人が
いるんだということ。
お母様や大切な親友が結婚式に来れなくとも、
その場にいない大切な人の想いをしっかりと
心に携えている新婦さん。
それを言葉にこそしないものの、
そんな新婦さんの佇まいや表情を
見ているだけで、強さやしなやかさを感じて、
結婚式がより一層愛おしくなったんですよね。
※大阪にいる新婦さんの大親友とはリモートで繋がって、
幸せな新郎・新婦さんの様子が伝わったようです!
本当に便利な時代になりましたよね~。
あらためて、ご縁があって関わる
新郎・新婦さんの人生の大切な節目の
一瞬に立ち会わせてもらっているという
感謝と共に、
同じ空間に身を置かせてもらえる
幸せをしみじみと感じちゃいました!
勝手ながら、新郎・新婦さんをはじめ
結婚式に集う人々の想いの背景に
想いを馳せる・・・
絶対に忘れたくない、
そして大切にし続けたい
私のウェディング司会者としての原点です。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。