日本の伝統的な結婚式のスタイル
というと、神前式が思い浮かびますよね?
今日は神前式よりも古くからあった、
日本における結婚式の話とともに、
その中の一つの儀式をご紹介しますね。
あなたは【祝言(しゅうげん)】って
聞いたことありますか?
こんな問いかけをしている私も、
ウェディング司会者になって
色々勉強して知った身です(笑)
日本にキリスト教式や神前式が
定着する以前、婚礼の儀式は
新郎の家で行われるものだったんです。
親戚縁者を招いてお披露目をする集いを
【祝言(しゅうげん)】 と言い、
今の披露宴に相当するものでした。
そこで、これから身内になる人々を前に
厳かに誓いを立てて、
喜びをわかちあったんですって!
現代でいう和風の人前式といった
ところでしょうか。
その【祝言(しゅうげん)】を締めくくる
儀式に『三礼の儀』があります。
三度の礼で感謝の気持ちを伝えます。
1回目の礼は
新郎さんの親御様に向けて。
2回目の礼は
新婦さんの親御様に向けて。
3回目の結びの礼は
ご列席いただいた皆様に向けて。
以前、人前式でこの『三礼の儀』を
取り入れた新郎・新婦さんがいました。
日本では礼に始まり礼で結ぶ
という慣習がありますよね。
感謝とともに、
これからも末永くよろしくお願いします
そんな思いを込めての三度の礼。
まさに日本人ならではの感謝の表し方。
その場で進行をしていた私自身も、
新郎新婦さんの礼から伝わる
感謝の気持ちに心が震えたことを
今でもしっかり覚えているくらいです。
これからは結婚式がより一層、
家族や大切な人に感謝を伝える
本質的なものになっていく・・・
そんな気がしてなりません。
今でこそ、日本の結婚式のスタイルは
本当に多岐に渡っていますが、
あえて日本の伝統的な
【祝言(しゅうげん)】
を取り入れた挙式も
素敵ですよね!
ということで今日は、
【日本人ならではの感謝の伝え方・
三礼の儀】
をご紹介しました。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。